コスタ・ガブラスがベルリン映画祭で金熊賞をとった法廷サスペンス。この作品はハンガリー移民の父にかけられたユダヤ人虐殺の容疑をはらすために行動する弁護士の娘を描いているが、脚本は後に『ショー・ガール』ですっかり笑い者になってしまったジョー・エスターハス。彼にもまともな作品はある。かつて犯した過ちは許されるのか、そして罪とは何かという意味で、現在の日本だからこそ、みるべき価値がある作品かもしれない。