2013年9月 2日 (月)

109シネマズグランベリーモール9

109シネマズとしては関東6館目として2006年3月にオープンした。南町田駅前のグランベリーモール内にあるのだが、アウトレットモールという性質からか似たような建物が多い上に案内が不親切なため、夜に行った私は妙にウロウロするはめになった。ロビーは小さめ(港北や木場よりは印象はよい)でしかも四方八方にレイアウトがされているために、ちょっとティジョイ系のシネコンっぽい雰囲気がする。

シアター9(席341 見*** 音*** 環**)
 ここも既存館を改装する形でIMAXデジタルとなっている。通常館であればシネスコがみやすく視界に入り、音と空間のバランスは悪くならないはずなのだが、いかんせんスクリーンは川崎よりさらに小さく、大スクリーンでみたという満足感はない。また音量自体は川崎より大きめで素性は悪くないと思うのだが、IMAXの人工的な音場感もパワーアップした感じだったのはいただけない。またエグゼクティブシートは、そのリクライニング機構のせいか、かなりの確率でイスがわずかながらでも、ぐらついていることが多く、その音鳴りが気になる時がある。

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2012年7月 1日 (日)

imm sound体験記

Immsound  で、昨日の『アメイジング・スパイダーマン』は久しぶりに平和島シネマサンシャインまで足を運びました。スペイン製の話題の音響システム、imm soundを体験したかったからです。ここ平和島シネマサンシャインのシネマ1が国内初導入です(そうそう、平和島シネマサンシャイン・シネマ1はシートが革張りに、そしてスクリーンが少し大きく、パールスクリーンになったそうです。そういうことも重要です)。
 imm soundについて簡単に説明すると、今まで音響がフロント、センター、リアとで構成され、平面方向でしかサラウンドを表現できなかったのに対して、側面にも段差をつけたり、天井面にもつけたりするなどして、垂直方向での音場も表現できるようにしたシステムのことです。何しろチャンネル数でいくと14.1chから23.1chというのですから驚きです。ちなみにこのフォーマットで制作されていない通常のステレオや5.1chなどの作品も変換して再生可能です。
 場内に入って驚いたのがそのスピーカーの数。まず天井部に5ヶ所16台(シーリング・サラウンドスピーカー)。さらにサラウンド側も左右側面に一般的なスピーカーの配置6台ずつ(サイドサラウンドスピーカー)に加えてその上段にもう1列(サイドトップサラウンドスピーカー)3台。さらにそれぞれの両側に筒状のスピーカーが並んでいます(形状や型番わからず)。
 さてさて。そのスピーカーの嵐のようなimm soundですが、まず結論からいうと何の感慨もありませんでした。というか予想通りの音だったのです。ひとことでいうと音はガンガン鳴っているけれどウソっぽい音ということになるでしょうか。また『アメイジング・スパイダーマン』に関しては音場の大きな変化を感じ取ることができませんでした。
 映画館は大きなスピーカーで大きな音を出せばよいのではとお考えでしょうが、そう簡単にはいきません。なぜなら大きな音は歪みやすく聞きにくくなるからです。現在のデジタルサウンドは再生帯域もアナログの頃より飛躍的にひろがり、音も抜群によくなりました。それでも映画にあるべきサウンドはただひとつだと思うのです。それはリアルでスピーカーの存在を忘れ、画面から出ているように聞こえるということ。それはモノラルのオプチカルトラックでもJBLのようなアメリカンシネマサウンドのデジタルトラックでも同じ真実なのです。
 本編上映前に2chと、それをUPMIXした音が交互に再生されるデモが流れていましたが、私はよりリアルになったというよりは残響がついた人工的な音にしか聞こえませんでした。まるでお風呂場のような感じなのです。これは至極当たり前の結論で、本来声が出る場所はひとつ(音源)であるにもかかわらず、そんなにスピーカーがあったら、音の定位は難しくなります。さらには小屋の音響特性もあります(一応imm soundの場合はそういうのも含めて調節はするらしい)。かつてウェストレックスにいた評論家の伊藤喜多男氏は、「オーディオのエンジニアはもっと生の声を味わうべきだ。そしてその再生がいかに難しいかを学ぶべきだ」と語っていたことがありました。IMAXデジタルシアターの音をほめそやす人がいますが、あんなに嘘くさい音は伊藤先生だったら鼻で笑ってしまうことでしょう。
 試みとしてはおもしろいのですが、わざわざ体験しなくてもよいと思います。またドルビーデジタルEXやドルビーデジタルプラス7.1chがまったく普及しなかった実情を考えると、今後の普及には疑問符が付かざるをえません。次に来るシネマサウンドの革新はどこにあるのか、まだまだ未来は見えないというのが現状でしょう。

シネマサンシャインのプレスリリース

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2011年8月19日 (金)

ULTIRA@WMC港北ニュータウン1

 『カーズ2』をみたWMC港北ニュータウン1には、ウルティラに改装してから初めて訪問。ややスクリーンサイズは大きくなったかなあという印象と、3Dとしては明るめの映像と言うことで、それなりに恩恵はあったように思う。ただサウンド面では、どこか音の出方がゴチャッとした印象で、4ウェイのメリットはあまり感じなかった(これは作品のサウンドデザインにもよるのだろう)。厳しい言い方だがこれはあくまでも上映品質へのこだわりであって、大きなウリにまではならない気がする。

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2011年8月13日 (土)

ユナイテッドシネマ豊洲(10)

(席413 見*** 音*** 環***)
 豊洲で最大キャパ。2011年2月にスクリーンを張り替えて縦9.3m×横22.6mという日本最大級のスクリーンサイズを誇るようになった。ただもともともそれほど小さかったわけではなく、察するにRealDの新バージョン、RealD XLの輝度を確保するためにシルバータイプにするという目的もあったのではないだろうか。心持ち見上げるタイプになるが疲れる感じではない。ただスクリーンの大きさを体感したという実感はない(みた作品がビスタだったのでスコープサイズだと印象が変わるかも知れないが)。これはこの劇場が方形に近いためスクリーンとの直接距離が近すぎることと、客席数自体が少ないことが影響していると考える。また『ツリー・オブ・ライフ』の映像ポテンシャルはもっと上ではないかと感じるようなシーンが散見された。これはシルバースクリーンにした影響なのかも知れない。ホームシアターでもそうだが、シルバータイプはゲインがあがる分、作品は選ぶかも知れない。それとプリント自体の質に何か問題があったのかも知れない。スピーカーは当然ここもクリプシュ。セパレーションがよく昨今のデジタルサウンドとは相性が良い。

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2011年7月29日 (金)

ユナイテッドシネマ豊洲(6)

(席70 見*** 音*** 環**1/2)
豊洲では1番少ないキャパの劇場。11と作りは似ているが、あちらがほぼ方形なのに対して、心持ち縦長な感じ。サラウンドのセパレーションはなかなか。

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2009年6月20日 (土)

IMAXデジタルシアターレポート

久しぶりの劇場レポートです。

 2007年に品川にあったアイマックスシアターがなくなり、軽井沢のメルシャンシアターもなくなり、とうとう一般劇映画を上映するIMAX常設館がなくなった日本。そんな中、昨夏109シネマズがアメリカで始まったシネコン内にある既存館をIMAXシアターにするに改造するIMAX MPXシアター・システムを発表を導入することを発表しました。しかもそれは従来のフィルム上映ではなく、デジタル上映になるときいて、興味をかきたてられました。そんなIMAXデジタルシアターがいよいよ2009年6月19日に川崎・菖蒲・箕面の109シネマズ3サイトにオープンしました。ここでは川崎の模様をレポートし、IMAXシアターについて考察します。

詳細はこちら

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2009年5月 3日 (日)

109シネマズ港北1

シアター1(席329 見**1/2 音**1/2 環***)
 109シネマズの中の第1号館。2004年にリニューアルされ、以前新木場でみられたようなイエロー、レッド、ブルーのカラフルな色調から、現在のブラウンを基調としたデザインになっている。1番スクリーンは港北でもっともキャパシティが大きい。空調がサイド壁面にあるタイプで見下ろす感じが強く、スコープサイズはみやすいものの大きさは体感できない。スピーカーはJBLで、音はよくもわるくも109シネマズで、川崎、港北のように切れ味とパワーにもうひと声欲しいところ。

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2009年5月 2日 (土)

WMC港北ニュータウン(8)

スクリーン8(席99 見**1/2 音**1/2 環***)

 かつてWMCはセンターに通路を通路を作らなかったのだが、ここは結構そのパターンがあり。気になるところ。
 WMCといえばTポイントカードとの提携が終わるらしい。ポイントが3ヶ月で切れるなんてシステムだったので、そういう意味では改善か。もうひとつ、WMCオリジナルのトレーラーの内容が変わった。ビハインド・ザ・シーンもあって、これはよいと思います。

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2008年12月13日 (土)

新宿バルト9(シアター9)

シアター9 席429 見*** 音*** 環***
バルト9で最大キャパを持つ。今回のDLP上映はドルビーのデジタルシネマシステムでのオペレーションだった(ティジョイはこのシステムを全サイトで導入している)。なのだがここも天井が低めでやや圧迫感があり、大スクリーンをみたという感じはしない。8と比較すると音は聞きやすいが、もうひとつ繊細さに欠けるのは共通。

 またここはとにかく物販のコーナーが狭く、今日も長時間待たされた。チケット購入時の長蛇の列は今日はなかったが、こういう基本的なサービスの部分は改善して欲しい。

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2008年11月 1日 (土)

新宿プラザ劇場さよなら上映はじまる

Pl0003Pl0001  今日から新宿プラザ劇場がラストショーということでさよなら特別上映が始まりました(詳細はこちら)。どのくらい人が来るかなあと思っていたのですが、正直大混雑どころか混雑までもいかないものの、そこそこ人はいたという感じでした。作品によって、また最終日に近づくにつれて変わってくるのかもしれませんが、寂しい感じでした。でもスタッフの人たちはすごくはりきっている感じが伝わってきました。(もっと館内何かで飾ってほしかったなあ)
Pl0004 ちなみに入場者には特製のクリアファイルとリーフレットが無料で配布されていました。




私がここで鑑賞したもの
『里見八犬伝』
『子猫物語』
『ドラキュラ』
『トゥルー・ライズ』
『スピード』
『ダイ・ハード3』
『ダイ・ハード4.0』

 新宿プラザ劇場といえばD150なのですが、きちんとした形でのこの上映方式は私は体験できませんでした。むしろ私にとってはドルビーデジタルを初めて体験した映画館として忘れることはないと思います。残念ながら有楽座や日本劇場とチェーンを組んでいたのでそちらに足を運ぶことが多かったこと、そしてデジタル音響が一般的になってきてサウンドデザインの方向性が違う作品が増えたことで足がすっかり遠のいてしまいました。

 今日はアナログ作品だったわけですが、やはりアナログだと響き方が違いますね。そう、フロント全部でなる。館全体でならす。なんかミクロス・ローザの序曲がながれた途端、リアの響き方は昔はこうだったよなあと、久しく味わっていなかったやさしいアナログの響きに涙ぐんでしまいました。
Pl0006  でもこれで東宝系の映画館で1000席オーバーは絶滅。都内でも、というか全国的にもいよいよ新宿ミラノ1だけになってしまいました。
 本当に今までありがとうございました。

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