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2017年1月 4日 (水)

BD: Dead Ringers: Collector's Edition

Bddeadring 邦題『戦慄の絆』

 クローネンバーグのサイコスリラーの傑作。パッケージで購入するのはすでに3度目(しかも全部米国盤)なのだが、一度再生するとなかなか止められないスルメタイプの作品で、それだけの価値はある名作。今回もまたShout!Factoryはこだわっていて、まずその収録フレーミング。1998年にリリースされたクライテリオン盤のジャケットによると、撮影時にはフルフレーム(1:1.33)で収録してあって、それを劇場上映時にヨーロピアンビスタ(1:1.66)でフレーミングするようにマスクをかけたのだそうだ。その後ワーナーが2005年にリリースしたときはアメリカンビスタ1:1.85収録ではあったが、発色が抜群によくて、はたしてどちらが意図してあるものなのかと首をひねるほどの違いがあった。今回は1:1.66に加えて、1:1.78というまた不思議な画角の2種類を収録してリリース。特典はやっぱりテンコ盛り。

まずは1:1.66フレーム。今回新たな2Kスキャンマスター。
Dr01












続いて1:1.78フレーム。そもそも画調が全然違う。

Dr02

 












そしてWOWOWでオンエアされた時のもの(1:1.85フレーム)。画調が健康すぎ?
Dr03

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2017年1月 3日 (火)

BD: To Live And Die In L.A.: Collector's Edition

Bdtolivedie 邦題『L.A.大捜査線/狼たちの街』

 W・フリードキン監督の1985年作品。そのドライで乱暴な展開が信者を生んでいて北野武も好きな作品としてあげている。何かわかるかも。日本でもBDはリリースされているが、特典が充実していたのでこっちをポチッと。ビックリしたのは別エンディングがあって、なんとそっちは2人の捜査官が両方ともぬくぬくと生き延びて、アラスカのアンカレッジにとばされたという終わり方だったこと。こんな終わり方が許されるわけがない(笑)。ただこんなこともしなきゃならないほど、フリードキンは当時(今もか?)製作者側の信用を失っていたとも言えるかと思う。スコアを担当したワンチャンの姿に時の流れを感じた。

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2017年1月 2日 (月)

BD: The Exorcist III: Collector's Edition

Bdexorcist3_3 邦題『エクソシスト3』

 そもそもパッケージソフト自体を全然購入していないので、米国盤も年に数枚程度なのだが、ほとんどがこのShout!factoryのもの。『遊星からの物体X』の時も書いたが、今後も興味深い作品が並んでいる。今回も4枚いっちゃいました(汗)。
 さて本作は1作目と同じぐらい私は大好きで、劇場でみた時も1作目とは別な雰囲気で怖かった。黒沢清も大好きな作品と言えば、そのテイストがわかろうかというもの。今回の目玉は何といってもディレクターズカットを収録していること。
 結論からいうと面白くなかった。そもそもタイトルに偽りありで、エクソシスト(悪魔払い)の場面がない!(ちなみに本作最初のタイトルは"William Peter Blatty's LEGION"。エクソシスト3ではなかった。) それどころかぬわんと、あの1にも出てきている○○○□□(□は漢字、○はカタカナ!)が一切登場しないバージョンなのだ! 確かに何でこいつが出てくるのだ?と劇場公開時に思ってはいたが・・・、そのかわりにブラッド・ダリフが大活躍(笑 これで本作をすでに知っている人は察しがつくでしょう?)。話によると公開前の段階で「これじゃ客は呼べぬ」と映画会社に判断されて追加撮影&再編集をしたらしい。確かに完全にサイコスリラー寄りでかなり地味な展開となる。私のようにブラッド・ダリフが落涙すると「いよっ!」と声をかけたくなるような男でえすら退屈だったのだから、万人には勧められない。ついでに言えば、フィルム素材で見つけることができず、仕方なく編集用のデイリーで使っていたVHSテープから起こした素材を利用しているとか。まあ事情はわかるとはいえ、素材がSDビデオ素材からと言うのはやはり興ざめで納得がいかない!
 本作大好きな人と珍品好きな人はぜひ。

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2017年1月 1日 (日)

謹賀新年2017

なかなか人生、思うようにはいきませんが、ささやかなことに幸せをみつけたいなあと思います。そう考えていることが、すでにオッサンの証拠ですね(汗)。とりあえず最近感性の衰えを実感しているので、よいものにどんどん触れていきたいと思います。そのためにはまずみる本数をふやさないと!

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