『華氏911』
☆☆1/2 言いたいことこそ冷静に伝えねば。
ブッシュについてはよかったことはただひとつだけでしょう。ああいう人が大統領になることに権益がある人もいるという構図が民主主義の政治の中にあるという教訓だけだということです。マイケル・ムーアはそういうところにしっかりと向き合うし、テーマの選択はいつもながらすごいなあと思います。しかし本作も他のムーア作品と同様に途中で失速気味。その上、いつも以上に、なんか感情的なものを感じてしまいます。言いたいことこそ冷静に伝える姿勢が大事な気がするだけに、題名『華氏911』という実にセンスのよい鋭い皮肉までいかなかったのは残念です。
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