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2013年9月 5日 (木)

『蒲田行進曲』

Kamata ☆☆☆ 人情物としてはおもしろいが、内幕を知る映画ファンは諸手を挙げて喜んでいいのかな。
 つかこうへいをあまり評価していない私。そのせいかこの作品は全然みる気がおきなかったのですがようやくです。いや、まあおもしろかったのですが、やっぱりなんか腹の底からは笑えませんでした。
 まずこの物語はどう考えても東映太秦がモデル、でも本作は松竹製作。このギャップがどうしても大きかったのです。しかもそこに絡むつかこうへいの視点にどうしてもついていけない。こういう女性が本当に強い女性とは思えず、むしろ女性を蔑ろにしている気がしてなりません。あまりにステレオタイプなキャラ造形と、それを脂っこく演出する深作演出ですから、正直胸焼けがするほどです。なんか人情物としてはおもしろいのですが、何度もみてみたいタイプではないと思います。

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