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2013年8月27日 (火)

『約束のハドソン川』

Against ☆☆ 役者層の厚さには感心。
 日本では未公開、未パッケージだったりする作品をオンエアしてくれるスターチャンネルの「掘り出シネマ」でのオンエア。妻を失って自殺願望にとりつかれた男をめぐる人間模様を描いたこの作品は、地味な作品ですし、大げさにとりあげらるタイプの作品ではありませんが、少なくとも時間の無駄ではありませんでした。
 誰かを喪失した悲しみをどう埋めていくのかというのは、何度も取り上げられるテーマですが、そこにハドソン川を泳いで下る物語を絡めたのはなかなか興味深かったです。ただ残念ながらキャラの掘り下げ方が中途半端で、今ひとつ胸に迫ってくるところがありません。しかしいつもながら感心するのは役者層の厚さ。こういう低予算作品でもちゃんとしたお芝居ができる人が出てくるのがすごいです。ジョセフ・ファインズももちろんですが、友人役に『エンジェルス・イン・アメリカ』のジャスティン・カークが出ていました。しかも久しぶりに『普通の人々』のメアリー・タイラー・ムーアまで出てきています。
 日本ではiTunesでの配信でしかみられないようですが、ちょっとした時間のあいている時にみるにはちょうどよい作品かも知れません。

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