BD『サイコ』
ヒッチコック不朽の名作。今までのHDオンエアでもその画質に感心していたが、これまた素晴らしい画質で、その禍々しいまでに美しいモノクロ画面が緊迫感を醸し出していることを再認識。新しい映像特典はないが、この作品を評価している人は絶対に買いの1枚。
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ヒッチコック不朽の名作。今までのHDオンエアでもその画質に感心していたが、これまた素晴らしい画質で、その禍々しいまでに美しいモノクロ画面が緊迫感を醸し出していることを再認識。新しい映像特典はないが、この作品を評価している人は絶対に買いの1枚。
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ブックオフで安かったから買ったのだが、これはもっとはやくに新品で買えば良かったと後悔するぐらい素晴らしい商品だった。作品は花マル。いまだに個人的にはピクサー作品では上位に来るぐらい大好きなので、今夏ディズニーランドに出かけた時にみたショー「ワンマンズドリームⅡ」で、本作が出てきた時には無性に嬉しかった。さて本作はスコープサイズで制作され(これも劇場公開時にはすごいと思った。なぜならその当時国内外共にアニメのスコープサイズ作品はきわめて少なかったから)、DVDの時にはフルフレームにトリミングではなく、オブジェクトの再配置というデジタルならではの技をみせ、レターボックス(残念ながら非スクイーズ)と共に収録という凝ったことをしたが、今回はもちろんスコープサイズのみ収録。しかしさすがのデジタル、びっくりするぐらい鮮度の良い映像で、劇場公開時にフィルムしかなかった時代だったから、その先鋭度は確実に映画館を超えている。ディテールもしっかりと出ており驚くばかり。また国内盤ではリリースされなかった米国盤コレクターズDVDがローカライズされ、映像特典は大幅がパワーアップしたのもうれしい限り。
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☆☆☆ 思いがけない人情物の佳作。
日本映画専門チャンネルは本当に素晴らしい放送局で、ここの編成担当方には頭が下がる思いです。何しろ有名どころはもちろんのこと、こういう知る人ぞ知る作品をHD放送してくれるのですから。で、これもその1本。
『世界大戦争』や『連合艦隊』で知られる松林宗恵監督の1955年の本作は、実に味のある人情物になっていました。小林桂樹、志村喬、そして宇津井健演じる巡査が勤務する派出所をスケッチ風に描いているのですが、それぞれのエピソードが味があります。小林桂樹の愚直ぶりと、彼をめぐる恋愛模様はよかったですね。中にはちょっと考えさせる話もあるのですが、軽やかな描き方ゆえ、見終わってほんわかとした気分になりました。
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☆1/2 レベルが低い。
考えてみるとこういう作品がピカピカのHD映像で楽しめるのもありがたいわけですなあ。でもこの気持ちをウラ読みするならば、このレベルの作品を、という言い方もできます。それほどレベルが低い。ジュブナイルというには淡々としすぎていますし、大人向けと言うには設定に穴がありすぎ。それほど話にオリジナリティもなく、子役として人気だったバレット・オリバー(前の年に『ネバーエンディングストーリー』の知名度に乗っかったのでしょうが、その程度の作品です。しかし監督のサイモン・ウィンサーのフィルモグラフィーはすさまじいです。
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☆☆ 役者層の厚さには感心。
日本では未公開、未パッケージだったりする作品をオンエアしてくれるスターチャンネルの「掘り出シネマ」でのオンエア。妻を失って自殺願望にとりつかれた男をめぐる人間模様を描いたこの作品は、地味な作品ですし、大げさにとりあげらるタイプの作品ではありませんが、少なくとも時間の無駄ではありませんでした。
誰かを喪失した悲しみをどう埋めていくのかというのは、何度も取り上げられるテーマですが、そこにハドソン川を泳いで下る物語を絡めたのはなかなか興味深かったです。ただ残念ながらキャラの掘り下げ方が中途半端で、今ひとつ胸に迫ってくるところがありません。しかしいつもながら感心するのは役者層の厚さ。こういう低予算作品でもちゃんとしたお芝居ができる人が出てくるのがすごいです。ジョセフ・ファインズももちろんですが、友人役に『エンジェルス・イン・アメリカ』のジャスティン・カークが出ていました。しかも久しぶりに『普通の人々』のメアリー・タイラー・ムーアまで出てきています。
日本ではiTunesでの配信でしかみられないようですが、ちょっとした時間のあいている時にみるにはちょうどよい作品かも知れません。
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☆ 散漫。
お気に入りのヴィンス・ヴォーン作品なのですが、これは劇場未公開。でもキャストはかなり豪華です。ジャン・レノにジェイソン・ベイトマン、ジョン・ファブローに、『ハング・オーバー』のケン・チョンまで出ているのですから。でもつまらなかった・・・。多分参加している夫婦が4組いるので、どれもどれもと話をおいかけていると散漫になった印象です。それにヴィンス・ヴォーンはいつもいつもこういう作品だというのもマイナスかもしれません。
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ジャッキー・チェン監督主演のアクション映画の金字塔。内容はもはやあらためて述べる必要もないと思うが、このブルーレイの商品化には思わず声を上げてしまった。というのも日本劇場公開版が収録されたからだ。今までDVDで何度か発売されているが、いずれもガサ入れのミーティングから始まるバージョンで劇場公開時よりも短い物だった。なので劇場公開版を楽しむにはLDかVHSでリリースされていたものをみるしかなかった。今回は特典映像という形で、ピカピカとはいかなくてもある程度のクオリティで収録されたので、まずはめでたい。日本語吹替、さらにはさまざまなおまけまでも微笑ましく、まずは買いの1本。
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ポール・サイモンの2011年のライブ。WOWOWでオンエアされていたので完全版が欲しくなり購入。これ、日本ではDVDのみのリリースでBDは未発売。音楽物はこういうパターンが結構あって寂しい限り。で、ライブの方は素晴らしい内容で、ポール・サイモンというアーティストの凄さを実感できる。このディスクもまったく飾り気がなく、舞台裏などの映像は一切無し。そして音の方はリニアPCM2chのみという潔さ。文句なしに買いの1枚。
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☆1/2 愛の形と呼ぶにはあまりに表層的。
私はテレンス・マリック監督作には好きな作品が多いのですが、さすがの私もこれはギブアップ。一言でいえばよくわからなかったですし、この作品をどう受けとめるべきなのかもさっぱり理解できませんでした。
パンフレットにもあったように本作は前作『ツリー・オブ・ライフ』同様、マリック自身の経験も多分にインスパイアされているところが多いのかもしれません。しかし前作がその極めてパーソナルな世界を哲学的な普遍性にまで昇華させたところが凄かったわけですが、今作ではその試みは失敗したと言えます。前作は、人がどうやって人になっていくか、そして人生にはなぜ不幸が訪れるのかを、まるで人の心をそのまま映像にしたような作品にしており、そのセンスに驚き、大いに感動させられました。今作も表現手法は同じです。しかし今回のテーマである「愛」を描くには、この手法は的外れなものだったのかもしれません。なぜなら少なくとも古今東西、いわゆる男女の恋愛を描いた名作は山ほどあります。本作はその域には達していませんし、またその手法に独創性も感じられません。今回の手法ではどうしても表層的な面に終始してしまい、マリック作品でモノローグがこれほどうるさく感じることはありませんでした。
とりあえずあのマリックが現在、すでに次回作のポスプロに入っているとのこと。本作も含めてこの連作がどういう意味を持つのかはわかりませんが、また次に期待したいと思います。
(TOHOシネマズシャンテ2にて)
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ダリオ・アルジェントの最高傑作。私は『サスペリア』より好きです。この作品はサスペリア2となっているが関連はなし。何しろこの映画は製作年度が『サスペリア』より前で配給元の東宝東和が勝手に邦題をそうしたわけで(笑)。
さて以前紀伊國屋がDVDをリリースした時に劇場公開版と完全版の両方収録した時にも拍手喝采だったが、こちらは入れられる物は可能な限りぶち込みましたという仕様。画質についてはやや色相が落ち着かないところがあるものの、音質については過去にリリースされた物とは段違いの出来映えで、いろんな意味で決定版だと言える。ただし細かい所に紀伊國屋版と差違はあるようで、私がわかったところでいうとタイトルシークエンスが違っていた。
紀伊國屋版:両方とも"DEEP RED"
新版:完全版"PROFOND ROSSO" 劇場公開版 ”DEEP RED"
他にもあるという話で気になる人は調べてみましょう(汗)。
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『セブン』もすごいけど、これもまたデビッド・フィンチャーの傑作。『セブン』でもそのクオリティに驚いたのだが、この作品もまず映像の変身ぶりに驚かされる。DVDではただ色相がおかしいのかなぐらいにしか感じないのだが、このブルーレイでは、その階調表現と暗部表現との豊かさに驚くしかない。そしてさらに驚きなのが音響設計で、日常的な音とBGMとの洪水のような情報量が実に繊細に表現されていてこれまた素晴らしい。BDのみの特典に加えて、既発2枚組DVDの特典がきちんと移植されて収録となったのはうれしかった。ただ2ヶ所だけ変更が。まずサブリミナルのカットがきちんと復活したこと。それからこのブルーレイはセットすると、なんと最初に『25年目のキス』のメニューが出てくる(むろんイタズラなのだが)。DVD版はメニューではないが、最初に出てくるFBIからの注意書きがタイラーが書いた物に変わっていた。それはそれで爆笑物の面白さだったのだがそちらは収録されず、残念。それと蛇足だが2枚組DVDはパッケージデザインもかなり凝っていた。まあBDでそういうのを求めるのは酷かもしれないが、そういう遊び心がパッケージソフトには大切な気がする。
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そう言われてみるとこの商品のディスク9の映像特典の再生もDMP-BD60ではおかしかったのです。
まず症状ですが黒枠が16:9の画像枠。青枠が4:3の画像枠。赤が日本語字幕表示領域だとします。通常だとこんなレイアウト。
ところが『プレデター』や『ブルー・ベルベット』でこうなったのです。下段に表示される日本語字幕は見えず、左側縦表示になる日本語字幕の上半分が大きく表示されるのです。つまりなんとなく画像は通常でも、字幕データだけが拡大表示されている感じなのです。
しかしすべての商品がこうなるわけではなく、わかったのはこの3枚だけ。何か共通点はないかなあと考えて導き出した結論。
・販売がFOX(『ブルーベルベット』は米国盤だがFOX)
・映像素材が4:3のわりと古いもの。
というわけでさっそくパナソニックに連絡したところ症状が確認されて、サービスの方に来ていただいてファームウェアの修正で対応してもらいました。無事正常表示されるようになったのですが、問題はこれ、うちだけの問題じゃないということ。その後ファームウェアのアップデート告知がないようですから、こういう症状が出たら直接パナソニックのサービスにお問い合わせください。
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邦題『ブルー・ベルベット』
いわずと知れたデビッド・リンチの名作。せっかくのブルーレイだが画質についてはあまり印象が変わらない。これについてはやはりマスターの善し悪しの方が大きいので仕方がない。
で、私はこれを米国盤で購入していた。買った当時は国内盤は出ていなかったし、円高だったし、しかも日本語字幕も収録していたので。ところがこれも昨日の『プレデター』国内盤と同じ症状、つまり映像特典の字幕がおかしかったことを思いだした。そしてそういえば、もうひとつ似た症状があったことも思いだした。それはBD『スター・ウォーズ』の特典ディスクだった。
まだまだ続く!
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安売りだったのでついついシリーズ。ジャングルという色彩表現と暗部表現が求められる作品なので画質アップに期待したが、残念ながらそっちの方は期待はずれ。ところがこの作品がきっかけで(というか実際に起きたのは2012年のことです、あしからず)わが家のBDプレーヤー、パナソニックDMP-BD60の意外なトラブルが確認できたのです。というのも、そのDMP-BD60で再生した時だけ、特典映像での日本語字幕表示位置がおかしかったのです。いつもだとまあ、いいかとなるのですが(明日に続く)。
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☆☆☆ 正義を追求するという狂気、それを再現する小林桂樹の狂気。
森谷司郎の力作として評価の高かった本作。見応えのあるドラマになっていました。この映画は実話を元にしているのですが、驚いたのは、このできごとが戦時中だったということ。正木ひろしという弁護士を『真昼の暗黒』絡みでしか私の知識はなかったのですが、これをみるとすごい人物だったのだとあらためて実感できます。その正木弁護士を演じるのが小林桂樹。これが本当に素晴らしかった。一歩間違えると狂人すれすれの鬼気迫る行動をとるために、ひとつひとつの出来事が積み重ねられており、そこに説得力を持たせることに成功しています。このあたりは後年『日本沈没』に登場する田所博士へとつながっていくことになるのでしょう。あのラスト、後年の正木弁護士を描いたあのラストにはドキッとするしかありませんでした。
また森谷司郎の演出も簡潔で歯切れが良く、ひとつの正義を追求するという行為をきっちりと描いています。この点も彼がこの後、立て続けに撮っていく超大作路線でみられる困難に立ち向かう主人公の狂気すれすれの行動を想起させます。でも本作じゃこの時代では珍しくモノクロスタンダードというフォーマットが選択されています。これが昭和初期を描いた作品に合っており、中井朝一カメラマンが腕をふるっています。
小林桂樹と森谷司郎、この2人の映画人を知る上でも重要な作品であり、作品自体も楽しめる社会派娯楽作品です。
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WOWOWが新しい落語企画をスタートということで、その公開録画に当選することができました。今回はお土産で扇子までいただきました。この番組は9月スタートで1回目は柳家三三師匠。今回は2回目で、演者は我らが桃月庵白酒師匠。今日は2回公演で昼夜2席ずつ4席やるそうです。前座さんが「垂乳根」を演じた後、師匠登場。
桃月庵白酒「犬の災難」
考えてみるとこの古今亭のお家芸(ご存じの方も多いと思いますが、メジャーなのは「猫の災難」。でも志ん生が犬の方が好きだということで犬にアレンジしたネタ)、高座でみるのは初めてでした。こういうネタは白酒師匠、さすがです。酔っ払いの開き直りがおかしい。
桃月庵白酒「妾馬」
八五郎出世なわけですが、私は「松曳き」の印象が強すぎて、そっちとくすぐりがかぶるところが多く、なんかどっちつかずに聞こえてしまいました。それでも充分おもしろいのですが。
しかし。せっかくこういう番組が始まるというのは素晴らしいことですし、WOWOWさんはとても好きなチャンネルなので心苦しいのですが、あえてあえて、苦言を呈します。
・会場のこと
恵比寿のザ・ガーデンルームだったのですが、とにかく音が良くない。前座さんの語りが聞き取りにくかった時には「ありゃりゃ」と思いましたが、白酒師匠のあの語り口で聞き取りにくいなんて、そりゃ会場の問題でしょうということです。PAのせいか、小屋の特性かはわかりませんが、少なくとも話芸をきかせるところではない。しかも私の席、後方の席ということで見やすくするためか、なぜかクッションが2枚重ねで敷いてありましたが、重みであっという間にぺったんこ。それならば席数を減らした方がよっぽどいいです。今までWOWOWの落語番組はさまざまな会場を使われていますが、どれもなんかぴんときません。他局になりますがテレ東系の落語番組が使う深川江戸資料館小劇場、または渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホールや横浜にぎわい座なんかを使ってほしいところです。
・セッティング
白酒師匠が黒の背景と黒の紋付きが重なってと笑わせていますが、これはしゃれになりません。だって噺家さんの着物は基本的にモノトーンが多いのですから。またこれも師匠が言ってましたが、私もクレーンカメラはさすがに邪魔だと思います。公開録画だとはいえ、あれでは客席が意識するなというのは無理です。
・1日4席?
いや、これが一番気になりました。昼夜公演で2席ずつ。お客さんは入れ替わっているとはいえ、夜の部が「親子酒」「二番煎じ」だったとのこと。これをおひとりでやったとなって「大丈夫?」と思ってしまいました。だって昼夜公演の間もそれほど長いとは思えずネタ全部酔っ払いが出てくる話、しかもわりと長めのネタが2つ。あまり普段の独演会でもない形態なので、師匠が少々気の毒に思えました。またテーマ的なしばりはいるのでしょうか? いるのだったら何人かで演じた方が良いと思います。さらに三三師匠の番組放映予定をみてびっくり。2時間超? それをおひとりで? TBSの「落語研究会」だって、そんな無謀なプログラムは…
多分いま落語のレギュラー番組で有名なのはTBSの「落語研究会」とNHKの「日本の話芸」でしょうか。でも、これは両方ともやや敷居が高いのは事実。少なくともみんなでワハハな雰囲気じゃない時があります。私が今、一番楽しんでいる落語番組はずばりチバテレビの「浅草お茶の間寄席」。浅草演芸ホールの興行をそのまま中継録画といういたってシンプルな構成ですが、いろんな人の高座がだらだらと楽しめる。落語ってそういうのでいいと思うのです。落語ファンとしてはBS11の「ようこそ芸賓館」も楽しくてよいのですが、いかんせんスタジオ収録で客入れしていないのが致命的です。テレ朝の「落語者」も悪くなかったのですが、なんか気取っているところがあって好きになれませんでした。では落語が楽しめた番組を思い返してみるとBSジャパンの「今どき落語」(終了)と日テレプラスの「らくらくゴーゴー」。どちらも演者とネタの選び方がとてもよかったし、肩の力がぬけた作り方でよかったのです。
そこで提案!
・すっきりした構成の番組。30分から60分。それ以上はやはり長いと思うのです。WOWOWさんのスポーツ中継が好きなのは余計なことをしないから。落語もまったく同じだ思います。
・公開収録は4席。1席は二つ目さん、3席真打さん。オンエアは2席ずつ。
・席亭さんをぜひ決める。映画番組のW座みたいな感じで。
とりあえずWOWOWさん、落語企画楽しみにしてます。
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今年は夏にあまり落語が聞けそうになかったのですが、これだけはと思い、昨年に続き鈴本演芸場恒例のさん喬権太楼両師匠の2人会。この日を狙って出かけました。しかし毎回この興行の顔付けは素晴らしい! 印象に残った方だけ
柳亭左龍「初天神」
なんか師匠に語り口がどんどん似てきました。
春風亭一朝「目黒の秋刀魚」
地噺もさすがの切れ味
桃月庵白酒「壺算」
お稽古をつけていただいたような錯覚を(個人的事情なので書けません(笑))
柳家喬太郎「仏馬」
このネタをやれるのは喬太郎師匠ならでは。確実にこのネタをおもしろくきかせるようになってきているのがすごいです。
入船亭扇辰「悋気の独楽」
どうも私はこの人と合いません。
露の新治「源平盛衰記」
初めて高座をみました。上方らしい語り口でありながら、おしつけがましさがないのがいいです。
柳家さん喬「火事息子」
さすがの安定感。人情噺の名手の面目躍如です。ただいつもながらの安定感ゆえ、それを上回ってほしいという期待感も私たちは持っているのが厄介なところではあるのです。
柳家権太楼「青菜」
夏は「青菜」、しかもこのネタは権太楼師匠に限ります。何遍聞いてもおもしろい。何遍聞いても大笑い。名人芸です。
それからこの日の色物さんはみんなよかった!。三増紋之助、江戸家子猫、林家二楽、仙三郎社中。パチパチパチ!
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☆☆1/2 女性らしい視点を感じる世界観はよい。
あのジュリー・デルピーの監督2作目。しかもデビュー作とはまったく違うジャンルということは知っていましたが、正直興味はわきませんでした。でもWOWOWでのオンエア(現在のところフランス映画祭での上映のみ、劇場未公開&未ソフト化)をみながら引き込まれてしまいました。ジャンルとしてはスリラーやホラーに入ると思うのですが、なかなかの作品です。
この主人公エリザベート・バートリの物語はヨーロッパでは連続殺人を行った残虐者として知られ、吸血鬼のモデルにもなったそうです。そんな人物をデルピーは、どこか生々しさとドライさを両方併せ持ついかにも女性らしい視点で描いていきます。まず全体に漂う雰囲気が妖しさぷんぷん。話自体が狂気を秘めているプロットなのでそこに説得力を持たせるのは難しいことだと思うのですが、その彩度を落とした映像設計と光源の少ない室内をいかした圧迫感ある美術、何を考えているかがみえてこない静かな演技陣のアンサンブルとが相まって、うまく醸し出しています。そしてジュリー・デルピーがさすがで怖さと悲しさが同居している主人公を見事に演じています。
ジャンル物がうまく作れる人は化けることが往々にしてあります。このあともすでに2作監督作があります。監督作が楽しみな女優さんとして気になる人の登場です。
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☆☆1/2 ゲラゲラ笑うコメディだけどそれ以上に何がある?
いわゆる映画秘宝方面で絶賛されていた本作。『ピラニア3D』もそうなのですが、ゲラゲラ笑えるのは笑えるのですが、それ以上に何かあるという作品ではありません。私も秘宝系の作品は嫌いではないのですが、でもその昔、自分が好きだったB級作品って絶賛されない作品だったし、絶賛される作品でもなかった。けれど何か強烈なサムシングがあったのだと思うのです。で、この作品はどうかというと、そういうものは感じない。反社会的とい表現したいオリジナリティでもない。ましてや観客を楽しませようというものも感じない。ただ単に稚拙なだけ。サム・ライミの『死霊のはらわた』のトゥーマッチは、対象として客がいた。だから思う存分楽しめました。しかしここにはそれはない。それ以上に何もなく、ゆえに粋でもないのです。秘宝系の作品は嫌いではないのですが、必要以上に持ち上げられる昨今、その風潮が何をうみだしているのかをしっかりと見極める必要もある気がします。
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☆ 自己本位な表現がさらけ出す、見かけ倒しの老醜。
『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』と連続で最低評価をつけましたが、まさか3作連続でこうなるとは思いませんでした。はっきり言います。この作品、大嫌いです。なぜならここには宮崎駿の開き直りしか感じられないからです。
まずこの作品はゼロ戦の設計者として知られる堀越二郎という実際の人物に、作家堀辰雄の物語をからめたフィクションです。つまりこの作劇には意図があります。するとそれはなぜかということになりますが、これは宮崎駿の理想なのでしょう。『崖の上のポニョ』では幼女と老女に対しての興味を示しましたが、『風立ちぬ』では理想の恋についてを語っているのかもしれません。幼女(設定では13歳ぐらいですよ)が恋の対象になっているのは、すでに『千と千尋の神隠し』のカオナシで描いていますが、今回は臆面もなく、こうなるとよいという展開を描いているとしか思えません。なぜなら本編にもう一度、親の帰りが遅い子どもにシベリアを渡すエピソードが出てきますが、それとて相手は女の子なのです。恋の展開に恋愛の苦しみとかなんて全然出てきません。ままごとレベルの行為です。
もうひとつはこの映画に何度も出てくる技術という憧れを描いていますが、その過程において人間の重みが不在になることです。何度も何度も美しいという言葉が出てきますが、美しさを追い求めるということは、ここではただ単に技術過信にしか思えない。パイロットのことなんて誰も考えてない。戦争についての葛藤なんてこれっぽちも出てこない。実際、ゼロ戦は米軍機と比較すると、その装甲の弱さが指摘されることがあります。そういう設計ポリシーなわけです。彼のフィルモグラフィの中に『紅の豚』がありました。私はそれほどこの作品は評価していませんが、飛行機についての趣味丸出しにしている点で、本作と通じる部分は少なからずあります。ただあちらが技術屋(パイロット)は所詮技術屋で、苦い現実に直面している姿をきちんとおさえているのに対し、こちらは二郎のイノセンスを持ち上げています。この点は大いに異を唱えたい部分ですし、そこは必ずしもポジティブな面だけではないからです。なぜなら彼が作ったのは戦闘機です。もし外国の技術者の話だったら、私たちはそれを素直に受け取ることができたでしょうか。ましてやそれがオッペンハイマーのような立場だったら?
確かにこの二郎という男に宮崎駿はだぶりますし、クリエイターとしての彼の葛藤は大いに感じる部分はあります。実際評価している人の声は、巨匠と呼ばれるまでになった宮崎駿が、ここまで自らをさらけ出した事への称賛だと思います。またこの作品でもさまざまな実験精神あふれる試みを実施していますが、庵野秀明氏の起用もサウンドトラックをモノラルにしたことも見事だと思います。しかしそれは所詮作品全体のディテールの問題でしかなく、本質的な部分で、彼の作品にはもはや観客は不在です。でも。もしそれが本音だとするならば。『カリオストロ』『ナウシカ』『ラピュタ』などのかつての宮崎作品のように、私たちが歓喜の声をあげられる作品は2度と生まれないということです。私が敬愛する島秀雄という鉄道技術者がいます。新幹線やD51の生みの親として知られる彼にとって、最優先事項は堅実と安全でした。これは設計者のポリシーであり、まず乗客のことを考えていたからです。宮崎駿はそうではない。彼は自分の美しさしか求めないのですから。
この作品は宮崎駿が再びむき出しで迫ってきます。でもそれはかつて映画界で巨匠と呼ばれた人々がしたように、自分の「美」を人々に押しつけただけです。しかもこの作品には数少ない名作が持つ絶対的な「美」は持ち得ず、ただ単に老醜がさらされているだけとしか思えませんでした。
(チネチッタ・チネ8にて)
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あのリドリー・スコットの新作だと劇場公開時にものすごく期待したのだが、それをズタズタに裏切られる出来となったSFファンタジー。で、その元凶となったのが音楽と編集、そして配給権(北米がユニバーサル、それ以外がFOX)。一応整理しておくと本作には3バージョンが現存する。
A:ヨーロッパ公開版(日本での劇場公開版にあたる。94分。音楽はジェリー・ゴールドスミス。)
B:米国公開版(90分。音楽はタンジェリンドリーム。)
C:ディレクターズカット版(114分。音楽はジェリー・ゴールドスミス。)
私は米国盤DVDを所有しているが収録しているのがB&C。で、今回の国内盤BDはA&Cを収録している。ちなみに米国盤BDはやっぱりB&Cを収録している。でも今回はそっちは買いません(汗)
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いよいよ国内盤でもBDがリリースされた。まずクライテリオン盤とは仕様がまったく違う。こっちは劇場公開版と全長版を両方収録。しかも画面アスペクト比がいわゆるシネスコ(1:2.35)だというところがポイント。画質なのだがクライテリオン盤は、こってりとした色彩豊かなタッチ。それと比較すると国内盤は彩度が控えめ。それほど悪くないという印象。また明らかに劇場公開版の方が画の印象がよいのはなぜだ? 音に関しては国内盤がサラウンドになっているが、そこに大きなメリットは感じなかった。映像特典はだぶっているのは2つだけ。
なお参考までにアスペクトの違いがわかるように映像を以下に。(それぞれが上段が国内盤、下がクライテリオン盤)
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最近、私のぶらり旅は近場になっています。で、おすすめはJR東日本の休日おでかけパス。これだと近郊区間が乗り放題で2600円ですから、北関東へと向かうと簡単にもとがとれます。で、先日もなんだかぽこっとお休みがとれたので、初めて栃木県佐野市へと向かいました。えっ、厄除け? アウトレット? いえいえ、もちろんラーメンです!(笑)
日向屋 ☆☆☆☆
わりと歴史は浅いそうですが、かなりの人気店になっているらしく、開店早々に満席。この立地でこうならばと・・・期待していると、これが大当たりのおいしさ。麺ものどごしすっきり、チャーシューも肉厚、そしてすばらしいのがスープ。実にバランスがよく、それでいてあとをひく、思わず年甲斐もなく飲み干してしまいました。
亀嘉 ☆☆☆
こちらも地元では有名らしいです。日向屋と較べると醤油味が濃く出ていますが、それでもおいしいです。そして麺! この手打ち感がまたよい。麺だけなら日向屋より好みです。
佐野ラーメンは青竹打ちの手打ち平麺で有名なのですが、両店舗とも手打ち麺の味わい確かに素晴らしかったです。また佐野駅近辺にはラーメン屋がびっくりするぐらいあり(でも行きたかったところが2ヶ所も定休日だった)、そういう意味で喜多方を彷彿とさせますが、喜多方ラーメンよりも私は佐野ラーメンが好みです。ただ年齢のせいか、さすがに何食もは一気にいけなくなりました(汗)。いもフライ(そしてフルーツソース)が食べられなかったのは残念! さのまるのキャラグッズを買って帰りました。しかしこのゆるキャラ、かわいいんだけど、すごい設定です(汗)
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☆☆☆ オーソドックスな法廷でのやりとりから浮かぶ人間の業。
正直みる前はかなり身構えていたのですが、ここまで本格的な法廷物だとは思いませんでした。日本映画としては珍しいぐらいです。そしてこれがびっくりするぐらい面白かったのです。
まず法廷でのやりとりが丁々発止。ここは芦田伸介と丹波哲郎という重鎮2人がガンガンやり合います。もうこれだけでも面白いのです。ただここにドラマの背景として、いかにも日本映画的などろどろが絡んでしまうのが残念といえば残念ですが。さらに渡瀬恒彦や永島敏行らの若手が絡んできます。しかし、まあこういう役をさせると松坂慶子は本当にうまい。そして大竹しのぶもいやらしいぐらいうまい。野村芳太郎はそれぞれの見せ場を残しながら、人間の業を巧みに浮かび上がらせています。こういう演出はお手の物です。特筆しておきたいのが美術で、あの法廷や田舎町のリアリティは見事としか言いようがありません。
この年のキネ旬ベストテンでは野村芳太郎は2本ランクイン(もう1本は『鬼畜』)。円熟の境地にいた野村監督の演出術を堪能できる1本です。
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☆1/2 成熟してない登場人物をみつめる成熟してない作品。
なんとロン・ハワード作品がいつのまにか公開されていたとは。私のごひいきであるヴィンス・ボーン出演と言うことで、全米公開時から気になっていました(セリフをめぐる一悶着もあったみたいで、ちょっとした話題になってましたね)。もともとロン・ハワードは『ラブINニューヨーク』とか、『スプラッシュ』『バックマン家の人々』などの作品群で手腕を発揮していたので、そういう意味でも期待していたのです。ただ本作の原題であるジレンマがシナリオにうまくいかされておらず、友情物語としてはそれほどの余韻を感じません。それは並行して描かれる恋愛関係が成熟していないため、映画自体も幼稚な感じになってしまった印象があります。笑えるところもクスクス程度、演技陣も力を発揮できていません。ウィノナ・ライダーなんて出落ちに近いものしか感じられません。唯一チャニング・テイタムの間男だけはオイシイ役どころだったでしょう。
ウェルメイドな出来映えとは言いがたく、期待はずれでした。
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☆1/2 陰鬱な上に情念すらないので薄っぺらいことこの上ない。
オリジナルは未見。でもレンタルビデオ店に勤務していた時に徳間コミュニケーションズからリリースされていた『悪魔のえじき』のジャケットはハッキリと覚えています。ある程度の予備知識はあってみたのですが、まず想像以上に陰鬱でした。もちろんレイプへの復讐劇ですし、活劇とのカタルシスが必要だと思うのですが、少なくとも快哉を叫ぶような描写ではありません。しかもこんな復讐を個人的な仕返しで計画する女性は何を考えているかに思いをめぐらせてみると、この女性自身にどうしても疑問符がついてしまいます。いや、百歩譲って、あれだけのことをされたのだから女性自身のリミットが壊れてしまったとしましょう。でもこの映画にはそういう情念を伝えるような雰囲気はありません。オリジナルがインパクトがあったのはこの部分なのではと勝手に想像していますが、我々の心に消すことのできない衝撃を与える作品は、その描写自体はもちろんのこと、やはり作品自体が持つ空気というのは大きいと思うのです。それがないとただ単によくできた視覚効果だとか、悪趣味なグロ描写だぐらいの印象しか残らない、単に安っぽいスラッシャーになってしまうのだと思います。この作品もそういう落とし穴にはまってしまった気がします。
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☆1/2 できそこないの舞台中継みたい。
ヒッチコックの監督作品は結構未見作品が多く、これもその一本でした。全編ワンシーンで構成するという斬新な作りですが、なんかできそこないの舞台中継をみせられている感じでした。ヒッチコック作品の最大の魅力が映像による語りであることをはからずも証明した作品だとも言えます。またこの犯人2人が男性2人組だというのも、やはり女性を魅力的に描くことに長けているヒッチコックには合わなかったのかもしれません。
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今年スター・ウォーズファンにとって最大のトピックといえば、やはり東京ディズニーランドにあった「スター・ツアーズ」がリニューアルオープンしたことですね。新しい名前は「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」(ジ じゃないのかなあ)。5月7日にオープンしました。いろんな人の体験レポをできるだけシャットアウトして、ようやく家族でお出かけとなった次第です。ただ、当然私だけの勝手な行動はできませんから、乗り尽くしたとはなりません。かぎられたチャンスでどれだけクリアできるのか! というわけでここからはネタバレですので、いやな人はすぐに引き返しましょう。
まず入り口はすごくすっきりしました。でも旧ツアーズで頑張ってたドロイドの姿は全然見当たりません。
入り口に入るとすぐに見えるスタースピーダーの型番がスタースピーダー1000になっています。リニュアール前は3000だったのに何故型番の数字が減った? 実は今回の設定はエピソード3と4の間の出来事です。なのでこれは3000の旧型機というわけです。さらにこのあとの映像でも4以降に初登場するキャラがあまり出てきません。
壁面の大スクリーンには広告が映し出されます。旅行案内、帝国軍への勧誘の他に、スペースポートTHX1138(笑)の案内や、SACULグループのCMも。とくにこのSACULグループは楽屋落ち満載で、ILM機械工業社やウォーカースカイ監視ネットワークなどという楽屋落ちネーミングが満載(笑)
次のスタースピーダーがあったところはほぼ変化なし。アクバー提督で知られるモン・カラマリ族、C-3POもR2-D2もいたけど、考えてみると、もう野沢那智さんじゃないんだよなあ。スクリーンには相変わらず旅行案内だが、時刻表の地名はかなりマニアックでほとんどわからん!
検疫のところが大幅変更。なんかこざっぱりしました。個人的には前の方が好みでしたが、今回のも小ネタは満載。荷物検査でスキャンしている荷物の中身はディズニーネタやスターウォーズネタが満載(ホーンテッドマンションに出てくる首には大笑い)。
さあ、いよいよ搭乗。
まず入り口上で出発前の状況をちゃんと把握した方が面白いでしょう。C-3POが整備のために乗り込み、パイロットのドロイドに出て行ってもらうが、そのままコクピットに閉じ込められてしまうという話なのです。
大きくわけると4パート構成です。
<導入>
○ダース・ベイダー
○ミレニアム・ファルコン
<前半>
○タトウィーン
○キャッシーク
○ホス
<ホログラム通信>
○ヨーダ
○アクバー提督
○レイア姫
<後半>
○コルサント
○ジオノーシス
○ナブー
この組み合わせで最大54通りになるそうです。で、さらに1パート目の中で乗客の1人がスパイとして映し出されます。着席後、どこかで撮影されているようです。で、ちゃんとそれに応じて、ホログラム通信のキャラは「彼」と「彼女」を使い分けていて、これをわけるともっと種類は多いことになります。これはかなり爆笑物なのですが、しかし1人で乗っている時にこれに当たると寂しいカナ(汗)
さてさて。私の結果!
1回目:ファルコン→キャッシーク→ヨーダ→ナブー
2回目:ファルコン→キャッシーク→レイア姫→ジオノーシス
3回目:ベイダー→キャッシーク→レイア姫→ナブー
一番楽しみだったのがホスだったのに・・・。ホスに当たらずキャッシーク3連発で3回もウーキーとご対面(涙)。ただどうもホスはかなりレアなようで、確率が低いという報告が多いので仕方がないでしょうか。
印象的だったのが今回客席が毎回大盛り上がりだったこと。新しいアトラクションだったとはいえ、インタラクティブな方向性にしたことは間違っていないようです。それと当然のことながらデジタルエフェクツの映像になったわけですが、やっぱり旧スター・ツアーズとは段違いの美しさでした。3Dの効果も迫力満点、スター・ウォーズファン以外にもオススメできるモーションライド型アトラクションです。
さてコンプリートできるのはいつのことやら。はやく次を体験したいです。
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☆☆ エロスでもなければドラマでもない。さかりのついた人形にしかみえない。
私は以前レンタルビデオ店で働いていたこと、そして映画ファンとしては18禁でしか描けない世界があることを実感していることもあり、一般的な感覚から言えば、アダルトビデオについて少なくとも色眼鏡ではみていないと思います。じゃあ、そんな立場から言わせてもらうと。 まず単純にエロスを感じない。こんなのちっともいやらしくない。その上、そこにドラマもありません。性の虜になってしまった壮年の男女の話になるわけですが、悪いけどそんなの近松門左衛門の頃から延々と描かれているもの。どれだけ抵抗しても、その魔力に魅入られることで、反社会的な生活へと突き進まなければならないところに、ドラマがあるはずなのですが、この物語ではそのあたりの痛切なものが胸に迫ってこない。たださかりのついた「人形」にしかみえません。まずこの時点で脚本の筒井ともみが完敗。(ついでにいうと原作者渡辺淳一も完敗。なんでこの人がもてはやされるのか私にはさっぱりわからない。そんなにエロを描きたいなら、スポーツ新聞のエロ面に書けばいいのです。この人の物語にはドラマがないから、映画にするとその薄っぺらさが丸出しになるのです) そしてこれを映像に置き換えた時の手腕も。かつての日活ロマンポルノやピンク映画をはじめ、それ以外に性というものを真正面から映像にしてきた作家たちには、これほどヌルイ作品もないのではないでしょうか。森田芳光が才におぼれるのは昔からですが、高瀬比呂志の映像設計も含めてひどいと思いました。
黒木瞳さんの裸は見られます。それも映画としては立派な商品価値だと思います。でもエッチなものを求めているのなら。さらにはエロスというものを少し真剣に考えてみたいなのなら。世の中には埋もれている名作はたくさんありますので、そちらをすすめます。
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☆☆☆ 圧倒的な台詞の応酬と、色あせぬ風刺の鋭さ。
録画するだけだったのがオンエアでずるずるとみてしまいました。とても1958年の映画とは思えないほど、今の時代にもそのままあてはまるものが多いのです。ちょっと前だったら伊丹十三や森田芳光あたりが扱っているかもしれない素材ですが、今ではスポンサーの顔色をうかがって、こんな作品はできないでしょう。増村保造が開高健の同名小説を映画化した本作は、消費社会で大衆を踊らせる側の人々をシニカルに見つめています。一歩間違うとステレオタイプだし、実際妙なイメージショットが鼻につく所もあるのですが、描き方がモダンでカリカチュアされているので、まったく古くささがないのです。何よりその台詞の応酬がすごく、しかも「大衆はバカなんだ」などといった刺激的なフレーズであふれています。このあたりは白坂依志夫のシナリオの凄さでしょう。高松英郎の猛烈ぶりもさることながら、さすがの伊藤雄之助の存在感には唸るばかり。
あの絶望的なラストまで一気に突っ走る96分。その風刺の鋭さが色あせぬのは作品の力か、それとも社会が変わらないせいか。川口浩と共に私たちは自虐的に笑うしかないのです。
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