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2013年7月29日 (月)

『トライアングル』

Trian ☆☆☆ よく頑張っているとは思う。
 最初は『0:34 レイジ34フン』のクリストファー・スミス監督作品ということで全然期待はせず。よくありがちなスラッシャーを想像していたのですが、フタをあけてみるとかなりヒネリのあるスリラー。思わぬ拾いものでした。
<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>何度も何度も繰り返しの時間の中でというプロット自体はよくあるのですが、この映画の場合、どこからが繰り返しなのかがよくわからないというのがうまいポイントです。途中で何場面か、かなりの回数のループを繰り返していることを示唆する場面があるのですが、それが後になってから効いてきます。そしてそこに母子の情をにじませてくるのも効果的です。ただそれが作品の魅力にまでは消化しきれていない。撮影にせよ美術にせよ音楽にせよ、意欲作ではあるけれども、まだどこか不格好なところが残っており、その点は評価がわかれるところかもしれません。よく頑張っているとは思うのですが。
 少なくとも次回作は気になる出来映え。何かの機会にはぜひ。

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