『ジョー・ブラックをよろしく』
うわあ、久しぶりの更新だあ。日々生活しているといろいろあるわけで、そんな中で趣味を楽しんでいくにはこれまたいろいろとあるわけで。でもまた少しずつ更新していきます。のんびりとおつきあいください。
☆☆1/2 差し引きの結果でこの評価。これで駄作とはもったいない。
で、この半年の中で一番強烈に印象に残った作品のひとつが間違いなくこれだと思います。世間的にはマーティン・ブレストの大失敗作(このあとの『ジーリ』でトドメとなるのだが)なのだが、単純に分類するのがもったいないぐらい美しさのある作品です。
最大の弱点は欲張りすぎたことで、特にブラッド・ピットとクレア・フォーラニとの恋愛部分は失笑物。最初の出会いから初めてのキス、そして別れと再会までが、とにかくうざったい。特に最後の再会は蛇足です。しかしそれを補って余りあるのがアンソニー・ホプキンスとの部分。人生の最後を向かえる父の心情を本当に味のある演技で楽しませてくれます。彼のセリフは人生を語っており、そのどれもに深みがあります。ゆえにラストのパーティーの部分もぐっときます。トーマス・ニューマンのスコアも、エマニュエル・ルベツキのカメラも一級品。私みたいに世評だけで食わず嫌いをしているともったいない作品です。ただし。3時間が長いのも事実で、気に入る確率も少なめなのは承知の上でご覧ください。
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