『30デイズ・ナイト』
☆☆☆ 吸血鬼譚としての面白さと独創性と。
ずっと気になっていた本作。おもしろかったです。吸血鬼の物語にはいろいろな魅力があるようで、さまざまなバリエーションが生まれています。ここ最近ですと『ぼくのエリ 200歳の少女』なんかもそうだと思うのですが、これもそのひとつです。まず設定がよい。村全体を閉塞感が包むという状況は、ひいてはドン・シーゲルの『盗まれた街』やロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』などにもつながる王道です。そしてその設定の作り方が「なるほど、その手があったか!」というオリジナリティがあります。話が大風呂敷にならず、また人物描写などにつっこみどころを残しているあたりがB級作品の匂いをプンプンと漂わせていて、また続編とか出来ちゃうなあと苦笑していたのですが(事実パート2があった…)、まずはこの正編はありでしょう。
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