『天使と悪魔』
☆☆1/2 前作よりおもしろいが。
ダン・ブラウンのベストセラー『ダヴィンチコード』に続く、ロバート・ラングドン教授シリーズの第2弾。すっかりブームは去ってしまった感じですが、映画としてはこっちの方がまだ面白かったです。そもそもこの小説自体の面白さに疑問符をつけている私なのですが、ロン・ハワードが2作目に当たってシンプルなアクションアドベンチャーものに位置づけてしまったのがよかったのでしょう。ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』をジャン=ジャック・アノーがうまく映像化したのと同じ感じです。でもあのレベルにまでは到底いたっていません。『薔薇の名前』ほどの知的興奮はなく、映像的な楽しさもありません。そもそもトム・ハンクスがどうしてもこういうジャンル作品には不向きな気がしてならないのです。
さて「ロストシンボル」はどうするのでしょう?
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