『容疑者Xの献身』
☆☆☆ 実におもしろい。まあ所詮興味深いという意味でだが。
東野圭吾はどちらかというと嫌いな作家。探偵ガリレオにも全く興味なし。そうすると当然本作には全く興味がわかず。で、たまたまみる機会があったのですが、これが予想外におもしろかったです。
成功した要因としてガリレオシリーズの主人公である湯川学の存在が狂言回しに近く、堤真一が演じる石神が実質的な主役なため、テレビシリーズをみていなくても楽しめる独立した作品に近かったこと。それから役者陣の質がよく、演技がテレビ的でなかったこと。そして必要以上に長尺とならなかったこともよかったでしょう。それから山本英夫というカメラマンの腕も評価しておきたい。最近フジテレビ作品のお抱えのようになってしまい、作品は恵まれていないと私は感じてしまいますが、このスコープの画面はなかなかのものです。
傑作の類ではないですが、こういう作品が作られるのならばTV局絡みでも問題なしです。来年5年ぶりにガリレオシリーズは劇場版の新作もできるそうですし、そういう意味でも実に興味深い(by福山)です。
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