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2012年9月21日 (金)

中秋の二人会(出演:桃月庵白酒、春風亭一之輔)

中秋の二人会@ノクティホール(出演:桃月庵白酒、春風亭一之輔)
 このもっとも繁忙期に行ってきちゃいました。だってあまりにも魅力的な顔付けが、自宅の近所でやるというのですから。開口一番も前座もなく、そのまんま二人会でした。

真田小僧:桃月庵白酒
師匠できくのは初めて。これに関してはオーソドックスな方がおもしろいと思いました。いつもながら最初の毒舌炸裂マクラはおもしろいです。

夏泥:春風亭一之輔
これも師匠できくのは初めてでしたが、どうも師匠の柄には合っていない気がしました。

あくび指南:春風亭一之輔
夏の浅草で師匠のをきいていました。稽古をする2人のやりとりが爆笑編。これはさすがの楽しさです。

松曳き:桃月庵白酒
大爆笑! ここまでおもしろい「松曳き」は初めてでした。度が過ぎたあわてんぼうの殿様&三太夫が白酒師匠にぴったりです。細かなくすぐりと白酒師匠の語りが相乗効果となって、息もつかせぬ大ドタバタとなっていました。ひょっとするとこの噺は五代目小さんのものより好きかもしれません。さすが白酒師匠!という一席でした。

 この企画は今回が初めてだそうですが、まず顔付けは花マル。でも会場の選択は最悪です。このホール、とにかく横長で、端っこの席になると上下の表情が片方しかみえないぐらいになります(実際白酒師匠もマクラでそう言っていた)。それに音の響き方が話芸を楽しむ感じではない。響きのクセが強い。これだったら田園都市沿線にはもっと優秀な公共ホールはあるのにと思います。
1013haku  会場ではCDの即売会が開かれておりまして、直筆サインのおまけにつられて買ってしまいました(色紙は最後の一枚でした)。両師匠の高座はこれからも本当に楽しみです。

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2012年9月20日 (木)

WOWOW映画王選手権(2011)挑戦記 その4

 翌日は早朝集合なんと5時ですよ! 宿泊されたみなさんとホテルロビーで合流し、TMCスタジオに移動します。そして朝の8時から生放送(汗)。あとで事情をうかがったのですが、やはりラスベガスでのボクシングタイトルマッチの時間の関係でこういう時間帯になったようです。
Wm2011f  さて準決勝での問題は3つのパートにわかれていました。まずひとつめは早押し勝ち抜け。なんと一問正解で勝ち抜けで、4人目はアウトになります。私、ここは一問目で通過。ふたつめはプレゼンクイズ。なんかよくわからないことをしゃべりましたが、ここも上位2人に入り得点。3つめのセリフ穴埋めは今ひとつわからず(汗)。ただおかげさまで得点上位2人に入り、決勝に残ることになりました。なんかここまで来たら盛り上がっちゃいますね(大汗)。
 いよいよ決勝です。相手は映画ライターの松崎さんでした。人生2回目のタキシードを着用するはめになりました(汗)。さきに結果から書くとことごとく早押しで負けました(汗)。わからなかった問題ももちろんありましたが、押すので遅れたのはやはり年齢のせいでしょうか(笑)。Wm2011h_2 一番悔しかったのは町山さんが作った問題である「ストーンズのGimme Shelter使用3作品」が答えられなかったこと。スコセッシファンとしても町山さんのファンとしても一生の不覚です。
 私のまわりでは押してから考える松崎さんはズルイという感想が多かったのですが、松崎さんはそういうことを作戦でされる方ではありません。確かめながらお話しされているのでそう見えちゃうだけです。実際松崎さんの知識量はやはりすごくて、待ち時間とかにお話ししていて楽しかったですし、何よりケビン・レイノルズ監督の『ファンダンゴ』をお好きな方だとわかり、お互い「いいよね、あれ!」で盛り上がりましたから! あの作品を好きな人に悪い人はいません!(断言!)
Wm2011d  今回優勝すると50万円!だったのですが、残念ながら2位以下には何もありませんでした。まあ不況ですからね(汗)。家に帰ったら6歳になる下の娘からお手製の銀メダル(折り紙製)をもらいました。家族はテレビでの応援だったのですが、下の娘は負けた私の様子をみて涙ぐんでいたようです。そんな話もきいたら、ちょっとジーンときてしまいました。
 でも本当に楽しかったですし、いろんな有名人の方々にも会えましたし、たくさんの知り合いに「おしかったねー」と応援してもらえましたし、本当によい思い出になりました。また何かの機会があればいいなあと思っています。

 なんて書いていたら、実は今年もあったのです。その話はまた今度に。

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2012年9月19日 (水)

WOWOW映画王選手権(2011)挑戦記 その3

 さていよいよ準々決勝当日です。この日はWOWOWも大々的なイベントと言うことで、いろんなものをオンエアしています。我々はなんとあの寅さんの故郷、柴又に集合です。ただ、寅さんシリーズでみている作品は3本しかない私。この地を訪ねるのは初めてでした。しかしお散歩する暇などはなくあわただしくリハーサル。ここで思いがけない再会。なんと10年前に優勝された森さんがいらっしゃったのです。お互い年齢を感じさせる変化があり、思わず苦笑い(汗)。でも嬉しい再会でした。
Wm2011a_3  ここでのクイズはエキシビション。落ちることはないわけですね。(しかし番宣とはいえ、わざわざ柴又に集合し、エキシビション形式で実施するというこの構成は今考えてみてもよくわかりません(苦笑))。安心して答えて、正解ご褒美のお団子をいただき、次のクイズということで砧のTMCスタジオへ移動。
Wm2011b_2  ここでは1対1のクイズでした。西日本組と東日本組が対決し、早押し5問でした。私は1問目○、2問目両者×、3問目両者×、4問目○という、何か微妙な得点で勝ち抜け。翌日の準決勝に進むことになります。
 また待ち時間はたっぷりでしたので他のクイズ参加者のみなさんと、またまたいろいろとお話しできました。控え室ではWOWOWを受信できたので、『ゴッドファーザー』などをみながら、「ここでやられちゃう!」とかいろいろ盛り上がっちゃいました。
 この日は書ききれないぐらいたくさんの有名人の方々とすれ違いました。高島彩さん、ため息が出るほど素敵でしたし、大久保涼香さんの笑顔はとてもキュートでした。って女性タレントのことしか書いてないですね。でも一番嬉しかったのはやはり町山智浩さんとお会いできたことです! もしチャンスがあればと思って町山さんの著作本を持っていったのですが、サインをいただけました。もうこれだけでも充分なご褒美です。
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2012年9月18日 (火)

WOWOW映画王選手権(2011)挑戦記 その2

 

こんな記事を書いていまして、その後どうなったかを書いていませんでした。実は少しだけ目立ってしまったのです。というわけで自慢めいてしまったら申し訳ないのですが、思い出の整理と言うことでブログにも書いておきたいと思います。

 さて2次は関東と関西でわかれて実施されました。関東は赤坂のWOWOW本社ビルにて開催。人数的には100人近くいたでしょうか。前回のWOWOWのクイズでお顔を見かけた方もちらほら。大澤亜季子さんが司会をされてらっしゃいました(とてもステキでした!)。まず前半は所定の人数になったらおしまいというサドンデス形式による○×クイズ。1問間違ったら即終了という緊張感の中、私の結果ですが、あっさり通過。(下の写真で左から2人目の顔がちょうど隠れているのが私です) ここで15名になりました。
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 後半戦はプレゼン。5つの作品の中から1つ選び2分間で魅力を語るというものでした。出された5作は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『プロジェクトA』『幸福の黄色いハンカチ』『ローマの休日』『トイ・ストーリー』シリーズ。私は『トイ・ストーリー』シリーズを選びました。話したことは、ほとんど思い出話(汗)。1は独身時代に交際中だった妻とみて、2は結婚してから妻とみて、3は上の娘と一緒にみて。そんな経緯だったので普通にその話をして、自分がこの作品と同時代に同じ歩みをした幸せを述べました。時間を意識して話すのは仕事柄大丈夫ですから、ちゃんと時間通りに話せました。ここで15名が5名になりましたが、またまた残ってしまいました。
 とりあえず今回の2次は知識というよりは運試しでしたね。これならば知識試しを期待していた参加者の方は不満が残ったかもしれません。そういう意味では今回私はラッキーでした。2次で残った方とは待ち時間の間、小さな控え室にいたのですが、話がすっかり盛り上がってしまいましたねぇ。待ち時間はそれなりに長かったと思うのですが、最高に楽しい時間でした。私は今、そういう話ができる方が周囲にいないので、こういう場が持てるのは本当に貴重なのです。ですからこの日はなんか久しぶりに映画ファンのオフ会みたいなのに参加したような気がします。

いよいよ次はオンエアもされる準々決勝です。

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2012年9月17日 (月)

DVD: Men Don't Leave

Dvmendo 邦題『メン・ドント・リーブ』

 日本ではビデオスルーとなった『卒業白書』のポール・ブリックマン監督の2作目。前作ほどの感銘は受けなかったが、ドラマとしてはとても丁寧に作られており、今から考えるとキャストも実力派が揃っていて見応えのある演技をみせてくれている。
 さて今回個人的に興味があったのは。これがワーナー・アーカイブ・コレクションの対象作品だったということ。2009年春からサービスは始まっていて、早い話がワーナーの膨大な作品群の中で全ての作品をパッケージ化してもペイできそうにないものがたくさんある。だったらリストをまず作って、それをネットでオーダーしてもらい、DVD-Rにプレスしてカバーをつけたトールケースに入れて郵送するという販売システム。これだと不要な在庫は心配しなくてもよい。幸か不幸か、ここまでそれほどほしいという作品がなかったので注文してこなかった(しかもHD映像じゃないし)。が、amazon.comで代理販売もするようになっていて(つまり通常のパッケージソフトと同じようにオーダーできる)、それで本作を購入したというわけ。
 作品の質はまあこんなもんでしょうなのだが、映像特典は一切なく、ディスクも本当にただのDVD-R(プレスしたものではない)。そして最大の誤算は英語字幕が未収録だったこと。まあきちんとリリースしてくれたことだけでもありがたがるべきか・・・。ちなみに店舗が新宿にあるビデオマーケットのサイトには邦題付の全リストがあるので参考までに。

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2012年9月16日 (日)

『天使と悪魔』

Angeda ☆☆1/2 前作よりおもしろいが。
 ダン・ブラウンのベストセラー『ダヴィンチコード』に続く、ロバート・ラングドン教授シリーズの第2弾。すっかりブームは去ってしまった感じですが、映画としてはこっちの方がまだ面白かったです。そもそもこの小説自体の面白さに疑問符をつけている私なのですが、ロン・ハワードが2作目に当たってシンプルなアクションアドベンチャーものに位置づけてしまったのがよかったのでしょう。ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』をジャン=ジャック・アノーがうまく映像化したのと同じ感じです。でもあのレベルにまでは到底いたっていません。『薔薇の名前』ほどの知的興奮はなく、映像的な楽しさもありません。そもそもトム・ハンクスがどうしてもこういうジャンル作品には不向きな気がしてならないのです。
 さて「ロストシンボル」はどうするのでしょう?

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2012年9月15日 (土)

じんけし、落語に挑戦する 最終回(一応?)

0099  いよいよ今日は落語体験入門の発表会。この日は中級編の受講者の方も合同でした。残念ながら会場が3つにわかれてしまったので、初級の方を全員聞くことはできませんでした。
 さて私の方はとりあえず現状の自分の力は全部出し切った気がします。とてもすっきりした気持ちです。嬉しかったことが2つ。会場にいらしたお客様の方(この方も花伝亭出身のようでした)からほめていただいたこと、それからあの! あの!花井伸夫先生にも印象に残ると名前をあげていただいたこと(これも本当に嬉しかった!)。花井先生とはその後に、昨年9月に遊雀師匠が末廣亭で初トリをとった時のスポニチコラムが、遊雀ファンの間でも本当に「よかったねぇ!」と話題になったことを伝えることもできました(その時の花井先生が遊雀師をとりあげることについてのお気持ちもうかがうことができました)。
 最後に受講証をいただき(講師としてお越しいただいた師匠方の直筆入りです!)、と、ここまでは素直にうれしいだったのですが・・・。最後にびっくりなサプライズが。10月14日(日)に行われる年に一度の落語芸術協会のイベント「芸協らくごまつり2012」の中で、受講生代表として発表することになってしまいました。
http://www.geikyo-rakugo-matsuri.com/
 この中の【無料寄席コーナー】の花伝亭落語発表会の中で花伝亭仁消という高座名であがります。私の落語は大したことありませんが、イベントに出演される本物の落語家さんたちはおもしろいですし、イベント自体は毎年大賑わいになるものですので、ぜひお時間があれば、そちらをめあてにお越しください。
 しかし本当に私などでよいのでしょうか?? とりあえず決まった以上はまたまたお稽古ですよ!

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2012年9月14日 (金)

『容疑者Xの献身』

Yougix ☆☆☆ 実におもしろい。まあ所詮興味深いという意味でだが。
 東野圭吾はどちらかというと嫌いな作家。探偵ガリレオにも全く興味なし。そうすると当然本作には全く興味がわかず。で、たまたまみる機会があったのですが、これが予想外におもしろかったです。
 成功した要因としてガリレオシリーズの主人公である湯川学の存在が狂言回しに近く、堤真一が演じる石神が実質的な主役なため、テレビシリーズをみていなくても楽しめる独立した作品に近かったこと。それから役者陣の質がよく、演技がテレビ的でなかったこと。そして必要以上に長尺とならなかったこともよかったでしょう。それから山本英夫というカメラマンの腕も評価しておきたい。最近フジテレビ作品のお抱えのようになってしまい、作品は恵まれていないと私は感じてしまいますが、このスコープの画面はなかなかのものです。
 傑作の類ではないですが、こういう作品が作られるのならばTV局絡みでも問題なしです。来年5年ぶりにガリレオシリーズは劇場版の新作もできるそうですし、そういう意味でも実に興味深い(by福山)です。

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2012年9月13日 (木)

『ザ・ウォード 監禁病棟』

Ward ☆1/2 カーペンターも老いたか。
 ジョン・カーペンター、十年ぶりの監督作は、正直目新しさも彼らしさにも欠けた魅力に乏しい出来映えでした。これも何を書いてもネタバレしそうになるなあ。<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>映画としては『17歳のカルテ』プラス『アイデンティティー』。だから既視感がたっぷりですし、カーペンターらしさもない。あのマスターズ・オブ・ホラー『世界の終り』でみせた冴えからカーペンター健在だと思っていたのですが、そもそもホラーやスリラーは年配の監督では難しい部分がありますので、そういう意味で年月は残酷かもしれません。はたして次の作品はあるでしょうか・・・。

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2012年9月12日 (水)

『アウェイク』

Awake ☆ 何でもこじつけりゃいいのかい?
 麻酔が効いているのに意識があるというシチュエーションは、楳図かずおの名作アンソロジーコミック『恐怖』にも収録されている「うばわれた心臓」もそうでしたね。でもそんな他愛もない連想しか思い浮かばないぐらい、この作品も他愛ないです。とりあえずあの状態で意識があったらショックで気を失うはずですよ。だって心臓ですよ。そんなツッコミができちゃうぐらい大したことがない物語展開です。でもこじつけりゃいいってもんじゃないですよね。これ、一応医療サスペンスの範疇に入るのかなあ。何を書いてもネタバレになりそうなのでここでやめておきますが、とりあえずラストまでみたら呆れかえるかもしれません。

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2012年9月11日 (火)

『SOMEWHERE』

Somewhere ☆☆1/2 空虚を描く演出力が足りない。
 いや、『ロスト・イン・トランスレーション』よりは評価してます。何かをやろうとしている意志は評価したい。そういう点で、ソフィア・コッポラは今、究極のインディーズフィルムメーカーなのかもしれません。きわめてパーソナルな視点で撮りたい材料だけ撮る。しかし彼女はセレブ。ここが評価を分ける所かもしれません。彼女の身辺で起きる出来事をそのままうつしとっても(しかも彼女は観客にそれをわかりやすく提示しようとする意志はない)、私たちには共感できる所がないのです。この作品も父親と娘の関係という普遍的なカテゴリーに入る作品にも関わらず、それが観客の琴線にふれるような感動作にはなりません。これがいいかどうかは別にして、その世界が時に嫉妬もふくめて観客の感情を逆撫でする時があります。さらに彼女の雰囲気重視の演出がほとんどバクチに近い。空虚を描く演出力はもっていないため、うまくいっているところとムダに近い所が並んでいるのです。本作もラストはいいです。ラストが素晴らしすぎる(でもそこまでがひどすぎるからなあ)。ここを魅力ととるか、ムダととるかでも評価が分かれます。
 ただ本作の最大の魅力はエル・ファニングだという意見にはみなさんも賛成していただけるでしょう。『SUPER8』の彼女もよかったですが、本作も彼女でなかったら世界観が成立しなかったと思えるぐらいです。
 意欲作であることだけは認めましょう。ただしエル・ファニングと偶然でできていることは忘れてはいけません。

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2012年9月10日 (月)

新宿末廣亭九月上席千秋楽(夜の部主任:三遊亭遊雀)

0910a  いよいよ末廣亭も最終日。なんとか3回ほど足を運びました。最終日の今日はなんと「蛙茶番」。まさかこんなネタを選ばれるとは予想外! 下ネタドーン!!(笑) 私は師匠の蛙茶番をきくのはこれが初めてでしたが、本当に大笑いでした。 なんというか優等生というか「うんうん」という納得なネタが連日かけられる中で、 こういう話をどーんとやっちゃう師匠のパワーが嬉しかったですし、 ありがちな表現しかないのですが元気をもらいました。
 今年はますます貫禄が出てきて、主任となってもまったく動じない安定感がありました。 こういう方面でいろいろと情報をいただいているひらめさんによると、師匠ははじめてお弟子さんをとったそうです。そういうことも関係しているのかもしれません。
 さて、10月の終わりには浅草の夜の部でトリです。 そちらもすごく楽しみにしています。

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2012年9月 9日 (日)

『妖精ファイター』

Tooth ☆☆1/2 かわいらしくまとめられているコメディ。
 日本ではなじみの薄いトゥースフェアリーをネタにしたコメディは、日本未公開にするにはもったいないできばえでした。すっかりコメディが板に付いたドウェイン・ジョンソン。シュワが素材の木訥さで笑いに転化しようとしていたのと比較すると、彼は演技の力でそれをしようとしていることがわかります。やはり運動神経の違いでしょうか(シュワが実はものすごくどんくさいタイプというのは知る人ぞ知る)。この映画、最大の注目は何と言ってもその豪華なキャスティング。ジュリー・アンドリュースにビリー・クリスタルまでコメディリリーフとして登場したのには大笑い。かわいらしくまとめられているコメディでした。

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2012年9月 8日 (土)

新宿末廣亭九月上席八日目(夜の部主任:三遊亭遊雀)

 結局平日には行けず、この日のお稽古の後に末廣亭へ。夜席のマグナム小林さんのあたりからでした。
 今回のトリ公演でのウリのひとつに日替わりで長めの時間をもうひとりの演者の方に用意してあること(ああ、瀧川鯉昇師匠と桂南なん師匠の行きたかったあ)。でも正直今日の三遊亭笑遊師匠は全然期待していませんでした。しかしこの日の笑遊師匠はいつも以上に気合い入ってました! 季節柄か、「鰻の幇間」にここしばらくやたらときかされていたので(初日の楽輔師匠もそうでしたね)、正直マクラの時点でありゃりゃという感じでしたけど、今日はハマった感じで、台ふき(マイク持ち上げるのは初めてでしたよ)やらヨシオやらの小ネタがひとつひとつツボにきてしまい、大笑いでした。遊雀師匠の「宿屋の富」はいつもながらの安定感。もうあの二番富の男を堪能できて充分満足。今回は「うめきちぃぃ」でしたし(笑)。
 あっというまに最終日。なんとか出かけようと思っているのですが、さてさて何をかけられますか、楽しみです。

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じんけし、落語に挑戦する その8

 今日がお稽古最終日。春風亭鹿の子師匠にみていただきました。
「これでいいでしょう。なおすところはありません。」
そう告げられてホッとしました。もちろんまだまだ精進すべきところは山積なはずですが、最低限大丈夫でしょうという意味で理解しました。他のみなさんもどんどん上達されていました。この講座では他の受講者の高座もみることになります。この時間は結構長時間ですが、でもいつも勉強になりました。だってどうせなら他の噺も覚えちゃいたいじゃないですか(汗)。それに人の話し方をこれだけ真剣に考える場面もそうそうはないので、いろいろと考えさせられました。
 さあ、いよいよ一週間後が発表会。今日プログラムが配布され、私は4番目。家でもお稽古お稽古!ですね。

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2012年9月 7日 (金)

BD『マイノリティ・リポート』

Bdminorty  ディック原作、スピルバーグとトム・クルーズコンビのSF映画(ちなみにこの映画のスケジュール調整のためにできた期間で作ってしまったのが『宇宙戦争』)。で、一番の期待はBDでようやく表現できるレベルまで来たブリーチバイパスの映像設計がどこまで堪能できるか。これがびっくりの素晴らしさ。ブリーチバイパスの映像でここまでの高画質作品にはなかなかお目にかかれない。階調がきれいに表現されており、暗部のつぶれは気にならない。この作品を好きな方は即買い換えをオススメする。

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2012年9月 6日 (木)

BD: Godzilla The Criterion Collection

Bdgodzi 邦題『ゴジラ』

 我が国が誇る傑作であり、とうとう天下のクライテリオンより発売である。ではその中身はどうなのかであるが、これがかなり微妙なのである。
 まずクライテリオンお得意のレストアだが、画質については確かに仕事をしているだろうとは思われるものの、それほど感銘は受けなかった。おそらくオリジナルネガの状態がよくなかったために、恩恵が少なかったのではないか。ましてやDVDのころだって、かなり質のいいパッケージだったことを考えると致し方ないかと。おおっと思ったのがモノラル音声のレストア。これは薄皮をむくような作業の結果、今までで一番聞き取りやすいゴジラのサウンドトラックと言える。ただもうすでに米国版『ゴジラ』は収録していた既発売版もあり、あらためて買い直すとなることがオススメとはいえないかもしれない。

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2012年9月 5日 (水)

BD『キャストアウェイ』

Bdcastaw  ようやくリリースされたロバート・ゼメキスの佳作。なのだがドリームワークス作品は権利がやはりややこしいらしく『アメリカン・ビューティー』 に続き、特典類は全く収録されていないのがかえすがえすも残念。もうひとつ特筆すべきはDVDでもよかった音質が、さらにグレードアップしていること。さすがのDTS-HDロスレスの威力は凄まじく、冒頭の墜落シーンなどはリファレンスとして充分使えるレベル。この映画のサウンドデザインがいきるホームシアターはいいなあと思うし、そういう方向を目指したい。

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2012年9月 4日 (火)

BD: LAST EXIT TO BROOKLYN

Bdletb 邦題『ブルックリン最終出口』

 後に『レクイエム・フォー・ドリーム』も映像化されるヒューバート・セルビーJr.の同名小説をウリ・エデル監督が映画化した作品。大学生の頃、私はこの映画に衝撃を受け、2日続けて映画館に足を運んだ。小説にもサントラにも魅了された。知名度の高い作品だとは言えないが、これほどの毒と癒やし、それでいて下品にならない矜持を併せ持つ作品はそうそうないと思う。日本ではひどい画質のLD、そしてPALマスターのDVDとひどい扱いが続いた(まあリリースされているだけでも有り難いが)。なのでLDも米国盤で所持していた。で、びっくりのBD化。その独特の色彩設計がいかされた画質で何より。特典は公開時のメイキングのみだがまずはヨシとしましょう。

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2012年9月 3日 (月)

爆裂!アナーキー日本映画史1980-2011

Anjfi80  こちらは80年代以降の秘宝系邦画ガイド。123本中、鑑賞済は103本。そのうちほぼ半分が劇場で。まあ自分がリアルタイムということもあるだろうが、この本のすばらしさは既にみた作品の紹介文も面白いものばかりなこと。ちゃんと納得させるだけの原稿が並んでいる好著。『仰天カルト・ムービー100』には足りなかったこと。買いの一冊であることには間違いない。それにこれは日本映画30年について真剣に考えるきっかけとすべきだ。なぜなら123本のタイトルを眺めているといろんなことが浮かび上がるからだ。単純に1959-1979と比較すると
1:コンスタントに撮っていない監督が多い(また近い30年なのに故人も多い)
2:何というか時代の「核」になる作品がこの時代に存在していない(メインストリーム側もそう) 時代を象徴する作品はこれだと宣言するにはどれも小粒すぎる。
 だからなおさら映画秘宝の役割は重要だと言いたい。三池、園、井口、松江・・・これらの監督がブレイクする過程で秘宝が果たした力は大きい。時代の核となるには作品自体の力とそれを見いだす映画マスコミとの共同謀議が必要なのだ。 そして旧作や映画人を大切にしているのもマル。『野獣刑事』『ロケーション』『将軍家光の乱 激突』『オン・ザ・ロード』 どれも時代の流れの中で埋没しかねない力作ばかり。秘宝はちゃんとおさえている。だからこれから大切なのは若い読者を増やすこと。成海璃子みたいな子を増殖ダ!

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2012年9月 2日 (日)

鮮烈!アナーキー日本映画史1959-1979

Anjfi59  いわゆる秘宝系の作品が並んだ映画ガイド。ここ最近の洋泉社のムックでは書き手の原稿レベルが高く、一番熱がこもった内容だと言える。ただ悪いけどこれが日本映画史の本流と思ってもらってはこまるわけで、本流である黒澤、対極にある小津や成瀬などをみていないとあまりに偏ってしまう。そのあたりを理解して読むには良質なガイドと言える。

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2012年9月 1日 (土)

新宿末廣亭九月上席初日(夜の部主任:三遊亭遊雀)

 いよいよ今日から師匠が末廣亭夜の部主任です。昨年の感激が一年後にまた味わえるとは。師匠はどんどんステイタスがあがっているのを感じます。所要があったので私は夜の部中入り直前から。でもおかげで割引1400円です(汗)。
 今日のネタは『明烏』でした。昨年の末廣亭初主任の時もきけたネタでしたが、かなり細かいところでバージョンアップ?してました。巫女頭になるお茶屋のおかみさん、本当におかしいです。それと今回の高座は余裕が感じられました。最近の師匠が寄席の高座で醸し出す雰囲気もすごくゆとりが感じられるのですが、今日もよい意味で肩の力が抜けていました。
 さてあと何日通えるかなあ・・・。自分の稽古もあるしなあ(爆)

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