『プロメテウス』
☆1/2 圧倒的な画力をも破壊する物語の破綻ぶり。
今夏最大の期待作だったリドリー・スコットの新作は、私にとってははらわたの煮えくりかえる期待はずれの1本となりました。
いや、映像はすごいし、プロダクションデザインなども素晴らしい。マイケル・ファズベンダーやシャーリーズ・セロンなどもいいのです。途中の自分で手術する機械なんて、いかにもリドリー・スコットらしい。でも。話自体にはツッコミどころ満載で、キャラクターとか伏線とかめちゃくちゃ。その上『エイリアン』と別物にしたいんだったら、別の設定でやってくれよというのが一番の不満です。公開前から『エイリアン』のプリクエルとして期待が煽られていたのですが、フタをあけてみるとエイリエンのエの字もも消えてしまいました。まあ、このあたりにはいろいろと大人の事情はあるのでしょう。それでもこちらとしてはそこに期待があるわけですし、しかも作り手側だって、スペースジョッキーやら、いろいろと出しているワケなので(タイトルの出し方まで似せてるじゃん!)。その上、『エイリアン』って実はこういう設定でねぇというのを後出しじゃんけんのように出されて、それが何なのよという設定では納得なんかいくわけがないです。
とりあえずパート2はあるようですが、どんな展開にあるか。この段階では期待薄ですし、正直やめてほしいと思っています。
(109シネマズ川崎6にて)
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