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2012年8月31日 (金)

五代目小さん芸語録

Kosangeigo  柳家小里ん師匠が落語会「柳噺研究会」のプログラムで連載していたものをまとめた本。先代小さん師匠がその噺を演じるにあたって気をつけていたこととか、弟子に話していたことが述べられているが、その細やかな技術とトコトンまでやる「了見」の追求には感激。ほとんどの噺は音源があるので(うしろにリストまで掲載されている)小さん師匠のガイドとしても楽しい。ただし噺を知っている前提で書かれているので、ある程度知識のない人でないと楽しめないかも。

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2012年8月30日 (木)

BD『U・ボート ディレクターズ・カット』

Bddasboot  しかし本当にBDが安くなっている。その上、アマゾンなどで買う日にやぁますます安くなっている。HDでのエアチェックがある程度満足できるクオリティとなると、買おうというタイトルは減ってくる。が、油断してるとポチッとしたくなる。じゃあ何を基準にしているかというと、やはりその映画への気持ちが大きいし、もうひとつは映像特典が大きい。閑話休題。
 で、これなのだが。以前発売されていたDVDにあった映像特典類がすっぱーんと削ぎ落とされている。米国盤は特典山積みだというのに。まあパーフェクトコレクションのようにいろんなバージョンを収録しろとまでは言わないが、角川は『U-571』のブルーレイでもそうだったので、何だよという感じ。

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2012年8月29日 (水)

DVD『五代目柳家小さん 落語傑作選 其の十』

Dvkoketu10  というわけで落語の発表用にお手本がわりに「狸」「八五郎出世」が収録されているDVDを購入。ただこれは柳家で、私のお手本は別の方。それぞれの師匠の型がありますし、私は初級コースの身ですから、あくまでも参考程度ににしないと失礼です。このDVDはいわゆるライブ収録でお客さんの反応がありフツーに楽しめる1枚。

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2012年8月28日 (火)

『乱れ雲』

Midaregu ☆☆☆ 納得のメロドラマ。
 成瀬巳喜男が監督じゃなければこんなあらすじの作品はみる気が起きなかったかも知れません。しかも司葉子と加山雄三が演じると聞けばさらにモチベーションはさがります。しかし名匠は違う! こういうことはあり得るかもと思わせるうまさには心酔するしかないです。こういう上質な作品を娯楽として楽しめるのは豊かさの証、それを成し遂げられる監督やスタッフがいたことには心から敬意を表したくなるのです。

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2012年8月27日 (月)

『アドベンチャーランドへようこそ』

Weladl ☆☆ 良くも悪くも青春映画の定型。
 今となってはびっくりするぐらいの豪華キャスティング。なにしろクリステン・スチュワートにジェシー・アイゼンバーグ、ライアン・レイノルズもいるんですよ。なんですが青春映画としては思いっきり定型。それが今だから新鮮となるかどうかで受け止め方が変わるかもしれません。文化系の男の子が恋に落ちる物語は、どこか滑稽でありながら胸がきゅんとなる切なさがあります。でもジェシー・アイゼンバーグのキャラっていつもああいう感じで少々飽きてきたのは事実ですし、クリステン・スチュワートにはいつもほど魅力を感じなかったのも作品のせいかもしれません。

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2012年8月26日 (日)

BD『いまを生きる』

Bddeadps  ピーター・ウィアー監督のドラマ。映像特典がみたかったので購入。期待に違わぬドキュメンタリーでおもしろかった。またジョン・シールの映像設計に関するドキュメント(すごく短い)にも感銘。おすすめ。

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2012年8月25日 (土)

じんけし、落語に挑戦する その7

 さて今日は落語体験入門のお稽古日です。この講座は全8回。まず講義が2回あって、そのあと末廣亭の鑑賞日が1回。それで稽古が4回。最後が発表会。本日はすでに6回目です。
 稽古は2グループに分かれて、それぞれ講師の方にみていただきます。今年ここまで初級に関わっていただいた方は三遊亭遊之介、三遊亭遊史郎、春風亭鹿の子、橘ノ圓満の各師匠方。円満先生は二つ目ですがそれ以外の方はバリバリの真打。寄席で実際に楽しませていただいている身としてはそれだけで緊張します(汗)。また時にはスポニチコラムで有名な花井伸夫先生までいらっしゃる。ますます緊張します(大汗)。
 初級は「真田小僧」「垂乳根」「牛ほめ」「狸の札」の4つの噺からネタを選ぶのですが、私は「狸の札」を選びました。なにせ先代小さんの十八番のひとつです。以前からやってみたかったのです。ただ小さん師匠ほどおもしろい「狸の札」になかなか巡り会えないのも事実で、この噺で笑ってもらうには難しいのだろうというのも率直な所でした。
 私は三遊亭遊之介師匠にみていただくことが多かったです。自分が一席終えるといろいろとアドバイスをいただくのですが、「狸の札」は所作が多く、特に狸が札になってからのところは丁寧に教えていただきました。稽古の最初の頃に「まだ雑です」と言われた時にはやはり人柄が高座に出てしまうのかとギクリ(汗)。この日も所作を丁寧にすることでお客さんが話にすっと入れるというアドバイスをいただきました。
 さあ発表会まであと2週間ちょっと。がんばらなくては!

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2012年8月24日 (金)

BD『ジョーズ』

Bdjaws スピルバーグの出世作にして最高傑作。今みても何度みてもおもしろい永遠のマスターピース。BSなどでオンエアされた時にはビスタサイズバージョンだったので不満だったが、本作の画質音質はそれをすべて吹き飛ばす素晴らしい仕上がり。映像特典は新規映像特典もあるし、既発DVDのものもすべて収録。まさに決定版。

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2012年8月23日 (木)

BD: METROPOLIS (1926/1984)

Bdmetrop 邦題『メトロポリス』
 フリッツ・ラングの傑作をジョルジオ・モロダーがいじくりまわしたバージョン。まあ、今となってはオリジナルを改変しまくった点は評価が分かれるだろう。いじくりまわしたのがモロダー本人かどうかは別として、でもこの作品とクイーンのPV"Radio GAGA"がなかったら、本作はみる人側の世代交代がなかったように思う。そういう意味では重要な作品だし、サウンドトラックは個人的に好きです(汗)。

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2012年8月22日 (水)

BD: THE LAST TEMPTATION OF CHRIST

Bdlasttem 邦題『最後の誘惑』
 マーティン・スコセッシ監督が描くキリスト最後の日々。公開時にはマグダラのマリアとのセックスシーンがあることで大論争となった。しかしキリストものとしては抜群におもしろく哲学までをもエンタテイメントするスコセッシの力量には瞠目する。ここ最近のクライテリオンらしい画調でフィルムグレインはきつめ。しかし音質はDVD盤よりもさらにスケールが出た印象。映像特典はそのまま。

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2012年8月21日 (火)

『ガス人間第1号』

Gasninn ☆☆1/2 土屋嘉男の輝き。
 東宝特撮の中で俗に変身人間シリーズと呼ばれる3作。『電送人間』はみたことがあったのですが、正直おもしろくなかったので、世評のもっとも高いこれはどうだろうと楽しみにしていたのですが、なかなか見応えがありました。ストーリーとしては『オペラ座の怪人』に近いものを感じました。何より土屋嘉男さんが素晴らしい。この人の演技が悲壮感を深くしています。

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2012年8月20日 (月)

『ドクター・モローの島』

Isldrm ☆1/2 見逃していても問題なし。
 夏は棚卸しのように録り溜めていた作品をみているわけですが、これもその1本。小学生の頃、なんかみたかったけどみる機会を逃していました。でも逃しっぱなしでもよかったかな。アンハッピーエンド版があるそうで。でもどうでもいいや(笑)。

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2012年8月19日 (日)

浅草演芸ホール8月中席(住吉踊りと夜の部)

 お盆休みと言うことで少し時間に余裕ができました。なので浅草まで足を伸ばして、昼席からのんびりと。でも客席はのんびりしてません。この時期の昼席は「吉例納涼住吉踊り」ですから。私は初めてみることができました。みなさん本当に芸達者ですねぇ。夜の部は権太楼、さん喬、正楽、一之輔とずらり楽しい師匠方がずらり。大笑いしました。というわけでこの週は2回も行ってしまいました。

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2012年8月18日 (土)

『ダークナイト ライジング』

Dnr3 ☆☆☆ 何かが欠けている大団円。
 こちらも期待作でした。でも『ダークナイト』は凄すぎたし、そもそもパート3を納得して終わらせられるレベルにするのは、かなり難しいことは映画ファンは百も承知。なので予備知識はほとんど入れず、期待もあまりしませんでした。見終えてさまざまなレビューをみていると、みなさんの評価が「まあこの終わり方はいいんだけど」という感じの奥歯に物が挟まったような表現が多かったのですが、私もこの部分は同感です。でも結局私たちが求めるものはあまり描かれず、終わってしまったのです。
 この映画の最大のポイントはふくらんできた映画の世界観にどのような決着をつけるのか、にあります。バットマンはアンビバレントの極みにいることを自覚しているヒーローであり、この物語に誰もが納得する終わり方を提示するのは難しかったことでしょう。今回クリストファー・ノーランがディケンズの「二都物語」を意識したという話を聞きました。なるほど納得です。でも正直それってかなり後付けなんじゃないの?というツッコミはあります。でも私たちがみたかったのはそこではなかったのではないでしょうか。パート3が難しいのは、『スパイダーマン』『スター・ウォーズ』もそうなのですが、映画の世界観がふくらんできた中でキャラクターの交通整理に忙しくなってしまい、ストーリーを語る上でいくつかの物語が同時進行になってしまうことが多いという現実でしょう。その結果、本作もつまらなくはないのであけれど、活劇のカタルシスを得られない展開になってしまいました。またノーラン作品の常連が大挙出演というのもこの作品では少なくともマイナスです。これでは『インセプション2』かよという感じです。
 期待を裏切る作品にしなかったことは評価しますが、この程度ではというあたりがつらいところです。ノーランは続いてスーパーマンのリブートにも関わるそうですが、彼はアメコミ原作に向いている人とは私は考えません。彼はストーリーテラーであって、エピックを語るタイプではないと思います。彼のフィールドは『メメント』であり『プレステージ』であり、『インセプション』なのです。次の展開がどうなるか、今後も新作には期待が膨らみます。
 ところでIMAX版で本シリーズ3作品ともみている人は少ないでしょう。私は1はIMAXDMRで(フィルム上映)、2と3はIMAXデジタルでみています。それはささやかな自慢です。
(ユナイテッドシネマとしまえん8にて)

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2012年8月17日 (金)

鈴本夏まつり さん喬・権太楼特撰集

 今日は鈴本演芸場まで行ってきました。私、実はここがあまり好きではありません。縦長の小屋で後ろの席はみにくいこと。そして全席指定であること。場所が上野なので行きにくいのもあります。なので過去足を運んだのはわずかに1回だけ。でも好例のさん喬権太楼両師匠の2人会ですので、行ってみたいなあと足を運んできました。印象に残った方だけ

春風亭一朝「壺算」
さすがです。

桃月庵白酒「新版三十石船」
全編フラだけの話ですが雲助師匠が「夕立勘五郎」をいじって今の形にしたそうで。でもこれは白酒師匠の方が断然いいです。もう大爆笑です。

柳亭市馬「蝦蟇の油」
さすが! 口跡の素晴らしさが話を引き立てます。

柳家喬太郎「初音の鼓」
先日の浅草でも師匠で聞きました。喬太郎師匠にすごく似合っているネタだと思います。

柳家権太楼「青菜」
やっぱり権太楼師匠はすごいです。デフォルメの加減が名人芸です。ちゃんと権太楼ワールドにしている上に、何遍聞いてもおもしろいのですから。

柳家さん喬「鴻池の犬」
落語研究会で聞いていたネタでしたが、その時も今回もうまいなあとは思うものの、どこか満足できなかったというのが正直なところです。さん喬師匠は人情噺の名手でもあるのですが、これは師匠に合わないのかなあ。

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2012年8月16日 (木)

喜多方&会津 弾丸日帰り旅

0816a ぽこっとお休みがとれたので喜多方と会津若松へと出かけてきました。喜多方には2度目で、とりあえずラーメンです。

坂内食堂<ラーメン>☆☆☆
全国にお店もあるところ。とても混んでました! でもやっぱり喜多方と言えばまずここかもしれませんね。

食堂なまえ<ラーメン>☆☆☆
冷やしラーメンをいただいたせいか、あまりピンと来ませんでした。

本当はもう一軒、行きたかったのですが、年のせいかもうお腹がパンパンです。お土産にして、会津若松へ。

すでに2013年度の大河ドラマ「八重の桜」で盛り上がっていました。さて帰路につく時には、帰省ラッシュにぶつかってどうしよう?という感じだったのですが、そのおかげ?なのか憧れのこっちに乗れてしまいました。

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そうE5系のグランクラスです。でも正確にいうと、「なすの」使用なのでアテンダント不在でドリンクサービスなどはまったくないのですが、それでもにんまり!して過ごしました。

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2012年8月15日 (水)

『遊星からの物体X ファーストコンタクト』

Thingpre ☆☆ 閉塞感がない。緊張感が足りない。
 今はなき中日シネラマ劇場で『初体験リッジモンドハイ』と2本立てでみた本作。何しろ当時ジョン・カーペンターといえば『ハロウィン』『ザ・フォッグ』『ニューヨーク1997』とはずれなし! ワクワクしながら出かけました。これはその前日譚。プリクエルは最近多いのですが、向こうのレビューでは否定派が多かったので、全然期待していませんでした。で、これは期待しなくて正解でした。
 話はもうカーペンター版の同工異曲で、シチュエーションはほとんど同じ。上映時間までかなりほとんど変わらないぐらい。でもこの弛緩しきった展開はカーペンター版とは雲泥の差。あっちもそれほどの大傑作とは思っていませんが、少なくともラストまでハラハラはさせてくれた。本作は退屈でしかたありませんでした。特に欠けているのはカーペンターの得意とする閉塞感で、その分、本作にはサムシングニューが欲しかったです。視覚効果うんぬんよりもやっぱりデザインでしょうか。この部分も物足りなかったです。
 余談ですが首都圏ではレイトショー上映。客層はあきらかにそういうのが好きそうなおじさんばかり。笑っていいのか、それとも今後を憂うべきなのか。一昔前の設計であるTOHOシネマズ日劇2(旧日劇東宝)で余計なことを鑑賞中に考え込んでしまう程度の出来でした。
(TOHOシネマズ日劇2にて)

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2012年8月14日 (火)

『プロメテウス』

Prome ☆1/2 圧倒的な画力をも破壊する物語の破綻ぶり。
 今夏最大の期待作だったリドリー・スコットの新作は、私にとってははらわたの煮えくりかえる期待はずれの1本となりました。
 いや、映像はすごいし、プロダクションデザインなども素晴らしい。マイケル・ファズベンダーやシャーリーズ・セロンなどもいいのです。途中の自分で手術する機械なんて、いかにもリドリー・スコットらしい。でも。話自体にはツッコミどころ満載で、キャラクターとか伏線とかめちゃくちゃ。その上『エイリアン』と別物にしたいんだったら、別の設定でやってくれよというのが一番の不満です。公開前から『エイリアン』のプリクエルとして期待が煽られていたのですが、フタをあけてみるとエイリエンのエの字もも消えてしまいました。まあ、このあたりにはいろいろと大人の事情はあるのでしょう。それでもこちらとしてはそこに期待があるわけですし、しかも作り手側だって、スペースジョッキーやら、いろいろと出しているワケなので(タイトルの出し方まで似せてるじゃん!)。その上、『エイリアン』って実はこういう設定でねぇというのを後出しじゃんけんのように出されて、それが何なのよという設定では納得なんかいくわけがないです。
 とりあえずパート2はあるようですが、どんな展開にあるか。この段階では期待薄ですし、正直やめてほしいと思っています。
(109シネマズ川崎6にて)

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2012年8月13日 (月)

じんけし、落語に挑戦する その6

 さて、やりおえて。
 おかげさまでいろいろとお褒めの言葉をいただきました(まぁ、おもしろくなかったという方がわざわざ演じ手に言わないでしょうしねぇ(汗))。でも。どうしても引っかかったのが、私は正式に勉強する場がなかった素人中の素人であったこと。それなのに普段落語と接する機会がない方が私をたまたまみて、「やっぱり落語はだめだ」と思われたとしたらこれほど残念なことはないです。ですからやりおえて一番に思ったことは、ちゃんと落語を勉強したい!という思いでした。実は前からチャレンジしてみらい講座があったのです。そして今年は時間を作って受講しよう、そう決心して申し込んだのが、落語芸術協会が主催している落語体験入門でした。(なんか長くてすみませんが、この項、日にちをあけてまだまだ続きます!)

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2012年8月12日 (日)

じんけし、落語に挑戦する その5

0920r  いやあ、これでもう終わり・・・と思っていたら、もう一件、それもまったく別の地域イベントの方から話が来てしまいました。しかもそっちは仕事も絡んだ上で私がイベントのメイン。そんなバカなと思って、もう電光石火の即答で断りました。が、時期的に本番も近くて、向こうもきっと引き受けてくれるだろうと思い込んでいたフシがあり、まさかの返答で相当慌てたようです。結局私の上司まで抱き込み、引き受けざるをえない状況にされてしまって渋々受諾。でもまあ、やる以上はちゃんとやらないといけません。その上、難題も山積なのです。
 最大の難問は持ち時間から考えると2席必要だったこと。一日で二席やること自体が初めてな上に、何をかけるかも困りました。なぜなら一般的な落語会を考えると両方前座噺レベルで終わらせるのは余りにも失礼であるからです。そうすると一席は長講を用意せざるをえない。しかし私の持ちネタに長講がない! その上、客層が読めない! 仕方が無いので三席分話せるようにしておき、一席目は客席の様子で考え、二席目は前座噺の範疇に入ってもおかしくないレベルだけど、長めにかけられるネタを新しく覚えるしかありませんでした。というわけで2012年2月の高座は「お菊の皿」と「転失気」。(この項、まだまだ続きます!)

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2012年8月11日 (土)

じんけし、落語に挑戦する その4

0921r_2  本番までは大変でした。余興レベルじゃだめでしょうから練習もしました。また和装などは持っていませんでしたので義父の着物を一着いただき、センスや手ぬぐい、足袋は購入。そして本番も頭の中は真っ白。終わったあとは充足感よりも、やっと終わったというのが実感でした。しかし話はここで終わりませんでした。
 翌年同イベントが近づいてきました。私自身も芸が受けたと思うほど傲慢ではありませんし、なんか調子に乗ってると思われるのはもっとイヤだし、こういうのを喜んでると思われるのが一番イヤでした。なので出るつもりはまったくありませんでした。運営側になった方は昨年以上に私がお世話になっている方々でした。しかも先方は出演者が足りずに困っていた様子だったのです。なので私が「どうしても困った時には・・・」と話をしますと、その言葉を待ってました!とばかりに出演決定になった次第。しかも「昨年の評判がよかったのですぐにお声をかけたかったのですが、相当昨年は渋られたとのことだったのでこちらから声をかけなかった」とまで言われては、こちらの気持ちも入ろうかというものです(汗)。というわけで2012年1月、今回は「替わり目」をかけました。(話はもう少し続きます!)

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2012年8月10日 (金)

じんけし、落語に挑戦する その3

0922r  私の落語ができるという話を耳にした方から「地域のイベントで披露してくれませんか」という話があったのです。私はもちろん即答でお断りしました。自分は本格的に習ったこともなく、ましてや他人様に披露するなんてもってのほかのレベル。そもそも素人の落語なんて「寝床」の義太夫じゃないけれど他の方には苦痛でしかないし、何より野暮。しかしその方も熱心に誘ってきます。私自身お世話になった方ですので「一回かぎり」という条件で引き受けました。発表会は2011年1月に実施されました。かけたネタは客層を考えてオーソドックスに「ちりとてちん」にしました。初高座のできばえ? 自分ではわかりませんよ、そんなの!(汗)
(まだまだ続きます)

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2012年8月 9日 (木)

じんけし、落語に挑戦する その2

 私のきいていた時代というのは昭和の名人がTVやラジオなどで輝いていた最後の時代。このあと落語は完全に「冬の時代」へと突入します。私もきいていてあんまりおもしろく感じないし、年齢的なものもあって十代二十代は映画やUKロックへどっぷりとなります。なので完全に落語からは離れてしまいます。
 ところが私の仕事に落語が役立ちます。ある時、「寿限無」の長い名前をすらすら言ったところ大受け。今でこそNHKのEテレなどで「日本語であそぼ」などが脚光をあてていますが、その当時は「何なのそれ」でしたから。「寿限無」と「時そば」をときどき披露するようになりました。
 そして運命というか、何というか。2008年の3月。本当に十数年ぶりにふらっと入った浅草演芸ホールで三遊亭遊雀師匠の「反対俥」と遭遇するのです。そのおもしろさに悶絶。私は先代小さん師匠の大ファンだったせいもあってか、談志師匠が好きになれない(談志師匠の噺は全然おもしろいと思えないのです)。小朝師匠は肌に合わず志ん朝師匠をきくチャンスも逃していた。春風亭昇太師匠の高座は唯一おもしろかったけれど、自分を落語にまで引き戻すほどではなかった。でも私自身が四十台に突入して、さらに遊雀師匠のエネルギッシュな語り口にはドップリとはまってしまったのです。 
 さてそれからは。さまざまなオンエアをエアチェックし(4年近くになってそれなりのライブラリになってきました)、遊雀師を入り口にして落語会や寄席に足を運ぶようになりました。大好きな落語家さんも増えました。また時には自分の話芸修行や余興用に、年にひとつぐらいは新しい噺を覚えました。というわけですっかり落語ファンとなったのです。
 ここで次のきっかけが訪れます。(まだまだ続く)

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2012年8月 8日 (水)

じんけし、落語に挑戦する その1

 私はいろんなものに興味を持ってしまうので、「趣味は何ですか?」となるとどれを答えようかという感じです。一番はやはり映画、なのですが、最近はまっているものは何ですかときかれたら、に間違いなく落語が入ると思います。
 そもそも落語に興味を持つきっかけは小学生の時でした。私の学校には小5の時に週1時間あるクラブ活動で、落語クラブがありました。なんかおもしろそうと思って参加し、結果的に2年間続けました。その結果、「時そば」「寿限無」「そば清」「平林」「火焔太鼓」という5つのネタといくつかの小咄をそらで話せるようになりました。またやっぱり生でみたいと思いましたが、名古屋に住んでいたのでさすがに大須演芸場にいくなんて思い浮かぶわけもなく、母親がみつけたラジオの公開録音によく足を運ぶようになりました。小6、中1と約2年間で十数回、の間に、それこそきらびやかな昭和の大看板を生で体験できたのは今から思い返しても本当に貴重でした。その中でも一番衝撃的だったのは先代小さん師匠の「長屋の花見」。笑いすぎてお腹がどうにかなりそうでした。(この話、続きます!)

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2012年8月 7日 (火)

BD『未来世紀ブラジル』

Bdbrazil  買うつもりはなかったのです。なぜってDVDを購入しなおすほどではない仕様でしたし。ところが今回スターチャンネルでオンエアしたバージョンをみてびっくり。ぬわんとヨーロッパ公開版(オープニングが黒地にテロップ)だったのです。このBDはオープニングが空撮になっているバージョン。細かな違いですが速攻でパッケージも購入!

 ちなみに我が家にあるのは・・・
・クライテリオン盤DVD:2バージョン収録(ファイナルカット、
Love Conquers Allバージョン
・米盤LD:米国公開版
・このBD:ファイナルカット
・スタチャンエアチェック:ヨーロッパ公開版
これで打ち止め・・・にしてほしい(汗)

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2012年8月 6日 (月)

『フローズン』

Frozen ☆☆ いってぇ!けど微妙。
 いわゆる「オープンウォーター」とかと同類のやっちまった系ドキュメント風作品です。とりあえず途中で「んなアホな」と突っ込みをいれたくなるようなところは少なかったものの、さすがにこのシチュエーションをみせきる演出力があったかとなると微妙なところでして、それほどハラハラドキドキはせずに最後まで行ってしまいます。ただ「いってぇ!」という描写は結構あるのでそのあたりが苦手な人はいやかもしれません。

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2012年8月 5日 (日)

『マイレージ、マイライフ』

Upintheair ☆☆☆1/2 現代人の生き甲斐とは何だろう。
 ジェイソン・ライトマンの監督作で個人的にマルだったのは『サンキュー・スモーキング』、やや期待はずれだったのは『JUNO』。さて本作はどうかなあと楽しみにしていたら、これが素晴らしい出来映えで唸ってしまいました。
 大きなテーマは生き甲斐。何を自分のよりどころとしているのかということです。人と人とのつながりが何よりではあることはみんなわかっている。しかし残念ながらそれは目に見えるものではなく、うつりかわりの激しい現在では一層それは頼りがいのないものになってしまっている。しかし可視化できるものは一時の充足感は味わえる。しかしその後には虚脱感が大きくのしかかってくる上に、人によって価値観が変わる。この主人公はどちらを生きる拠り所とするかを選択せずにふわふわと機上で過ごしている。それは現代社会の中で生き甲斐をみつけられずにふわふわしている人々の暗喩となっています。ふわふわとしていれば自分が傷つくことはないのですが、犠牲を払う覚悟がないと当然の如く、そこで得られるものはありません。そういう勇気を持つことについての一考察として、高い寓話性を保ちながら嫌みにならない軽さがある点を高く評価したいと思います。その部分はジョージ・クルーニーの演技が大きく貢献しています。確かに彼は何をしてもクルーニーな役者ではありますが、役柄の選択をすることでミスマッチの確率は大きく減っている。もうバットマンになることもないでしょうし(汗)。その中で彼はいつもきらっと光る演技をしている点はもう少し評価されてよい気がします。
 素直に受けとめた方がより楽しめる作品です。そして楽しめた人には最後にそっと寄り添ってくれるようなあたたかさを感じさせてくれる作品です。

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2012年8月 4日 (土)

『フェーズ6』

Phase6 ☆☆1/2 世界観はおもしろいが既視感もたっぷり。その先がみたい。
 最近本当にこの手の作品が増えましたね。ちょっと再生してみたら何となく最後までみてしまいました。いや、そんなに悪くはないと思いました。世界観はおもしろいですし、ちょっとしたエピソードが結構身につまされてしまうものが多く、「おっ」と思わせます。状況をきわめてミニマムにして、その世界で起きていることを背景にしてしまうのはこういう作品の常套手段ですが、ただそれでもディテールが荒すぎるところはあります。そして何より消化不良なのはあの終わり方。そこをどう持って行くか。すでに手垢が付きまくっている既視感たっぷりのジャンルだけに、そこに何を持ってくるのかは大切です。次回作は少し気になる監督です。

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2012年8月 3日 (金)

映画秘宝ディレクターズ・ファイル ジョン・カーペンター

Jcbook_2  日本でジョン・カーペンターに関してと言えばこの人、鷲巣義明氏。彼の今までの取材原稿などももとにしてまとめられている本。内容はさすがなのであるが、できればもう少し時間をかけてやってもらいたい企画ではあるが、それでも刊行されただけでよしとしなくてはいけないかも。それより他の監督さんを扱って秘宝さんが本を出すのかどうかの方が気になります。

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2012年8月 2日 (木)

『四十七人の刺客』

Sijuusiti ☆ 魅力的な素材をいかせず。
 つまらなかった! 市川崑の晩年作品はどうしてこういう作品ばかりなのでしょうか。才能は涸れ果て、魅力的な素材をいかすことができないことが多々あったと思いますが、これもまさにそう。知っての通り池宮彰一郞はかつて池上金男として『十三人の刺客』など数多くの脚本を書いています。四十七士の物語をよりリアルに描く、この作品も本来はそんな作品を目指すべきであったのでしょう。しかし映像設計はいつもの市川崑調。芝居は妙な誇張で充満し役者はやりたい放題。それをあの独特のカッティングでつなぐのですから、ダイナミズムのかけらもなく、劇的なカタルシスは皆無といってよいでしょう。高倉健の無駄遣い、脇をかためる役者陣にも魅力がありません。中井貴一や浅丘ルリ子が登場する場面はほとんどギャグです。
 こういう作品が時代劇離れを加速させているということは制作者は肝に銘ずるべきです。

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2012年8月 1日 (水)

沖縄家族旅行 その4

 沖縄でのんびりできたのですが一番のハプニングはレンタカー。ホテルの屋外駐車場に停めていた時に、隣の車に助手席ドアの横をこすられました。おそらく強風で隣の車の運転席のドアが想定外に思いっきり開いてしまった時にやられたのではと・・・。当然脳裏をよぎるのはお金のこと。基本的に強制的に入る類の物は事故などでを想定しているし、また修理なども大丈夫。ところが最近のレンタカーで思わぬ負担になるのがNOC(ノンオペレーションチャージ)。いわゆる営業補償というものです。手続き時にどうするか迷ったのですが、入っていてよかった(涙)。とりあえず追加での支払いはありませんでした。
 帰りの飛行機はポケモンジェット。とりあえず家族の誰も喜んではいませんでしたが(汗)、ちょっと得をした気分でした。
Okinawa03Okinawa04_2

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沖縄家族旅行 その3

Okinawa02  平和祈念公園、ひめゆりの塔など、戦争の傷跡をいくつかたずねました。対馬丸記念館は残念ながら時間の関係で行くことができませんでした。それぞれ2度目の訪問ですが、やはり声を失ってしまいます。

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