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2012年7月31日 (火)

沖縄家族旅行 その2

Mihama_2  本当は沖縄の映画館訪問もしたかったのですが、家族ではそういうわけにもいきません(汗)。というわけで北谷のアメリカンヴィレッジにあったシネコン。設備はこっちと多分それほど違いはないと思うのですが客層がポイントです。ここは嘉手納基地のすぐ近く。外国人がうじゃうじゃ。そんなところでアメリカ映画とかみたらお客さんの雰囲気は違うのでしょうか。そんなことちょっと気になりました。

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2012年7月30日 (月)

沖縄家族旅行 その1

Okinawa01_2  というわけで今年の家族旅行は沖縄です。私にとって2度目の沖縄。でも正直前回(約15年前だなー)の記憶はあまりありません。国際通りとか首里城とか。台風9号、10号のちょうど隙間という感じで天候もなんとかもちそうです。

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2012年7月29日 (日)

『フィッシュストーリー』

Fishst ☆☆1/2 最後の歌だけでいい気がする。
 まずこの題名に仕掛けがあります(英語圏だとそんなことはないけど)。fish storyとは魚の物語ではなく、いわゆるホラ話のこと(ティム・バートンの『ビッグ・フィッシュ』とかも同じ意味合いです)。伊坂幸太郎の同名小説の映画化ですが、まあ一言でいうと<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>「風が吹けば桶屋が儲かる」「北京で蝶が羽ばたくとニューヨークで嵐が起こる」という映画。いくつかの物語が全部ひとつにつながっていることが最後にわかるのですが、本作はそこにまったく驚きも感激もありません。いや、正確に言うならばそれがわかる種明かしを劇中に登場するバンド、逆鱗の曲「フィッシュストーリー(楽曲プロデュースは斉藤和義!)にあわせて、最後に映像でまとまるところは素晴らしかったのですが。ということはその歌だけでよかった気がしちゃうのです。
 中村和義監督は同じ伊坂幸太郎原作の『アヒルと鴨のコインロッカー』という作品がありましたが、これも感心しませんでした。その時も感じたのは映像的な興奮がないので、物語の謎が解けたカタルシスにつながらないということ。たとえばですがこの作品はコーエン兄弟や全盛期のジョージ・ロイ・ヒルなどが監督していたらと思わずにはいられません。コーエン兄弟であれば『赤ちゃん泥棒』や『ミラーズ・クロッシング』、『ノーカントリー』、ジョージ・ロイ・ヒルであれば『ガープの世界』や『スローターハウス5』などの作品。これはプロットだけならばシンプルでスケッチ的なものでありながら、映像で語る面白さで加速させていると思います。役者陣は魅力的で、中でも逆鱗のボーカルを演じた高良健吾と、物語のカギとなる多部未華子は存在感のある演技をみせます。
 全部すっ飛ばして最後の歌だけみましょう。それで充分です。

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2012年7月28日 (土)

『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』

Senna ☆☆ リアルタイムでセナと接してきたファンには何の感慨も起きないだろう。
 私ぐらいの世代の人はF1にはまっていたという人も多いでしょう。かくいう私も中嶋悟のフルタイム参戦からすっかりはまってしまい、それからF1を楽しんでいました。その頃チャンピオン争いはアイルトン・セナとアラン・プロストが熾烈な争いを繰り広げていました。中でもアイルトン・セナというドライバーに強い印象を抱いている方も多いでしょう。この映画はそんな彼の人生をおったドキュメンタリーです。しかし残念ながら私のようにF1を楽しんでいた人間にとっては、彼を表面上をなぞっているとしか感じられませんでした。ひとつめは彼の現役時代を証言できるドライバーはもっとたくさんいるし、さらに関係者はもっともっといたであろうという思いがあること。もうひとつは最後に彼が命を落とすことになる事故について、もう少し突っ込んだところがほしかったということです。またこれが彼を知る入り口となるかというとそれも微妙で、彼の凄さはまったく伝わってきません。
彼と同時代を生きた人間にとっては、それぞれの心の中にそれぞれの人物像があります。「これは違う」というぐらいの描き方であればドキュメンタリーで描いた価値はあると思います。しかし本作はあまりにも表面的で、あらためてセナをとりあげた意味がどこにあるのかに疑問を感じました。

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2012年7月27日 (金)

『X-ファイル:真実を求めて』

Xfile2 ☆1/2 誰のために作った?
 TVシリーズの映画化はそれだけでも難しいのですが、旬が終わった作品はなおさらです。商売っ気を変な形で出すと元のファンを裏切ることにもなりかねません。私はこのTVシリーズにはまったく興味がなく、1つもみたことがありません。これもたまたまうつっていたものでみちゃっただけ。なので細かい所が楽しめていないと思いますが、単独の作品としては「はぁ?」というのが正直な所。これをもし劇場でみていたら怒り狂っていたかもしれません。

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2012年7月26日 (木)

『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』

Piaf ☆☆1/2 伝記映画の殻の中。
 彼女のことはよく知らなくても、その名前や歌声は耳にしたことであろうエディット・ピアフ。さあ、これから彼女の生涯を描いた作品の上映がスタートしますが、どんな作品を想像しましたか? 伝記で描かれるぐらいですからきっと波瀾万丈なのでしょうね。あんなことこんなこと、起きていそうですね。はい、この作品はそんな観客の想像力を超えることはありません。正確に言うと出来事には驚きはありますが、それをこんな感じで描くであろうという観客の想定を超えていないということです。彼女を知らない観客に彼女の凄さをどう伝えるのか? そして彼女を知っている観客にその凄さを共感してもらうにはどうすればよいのか。そういう意味では最近多い伝記映画の殻を破ることはありませんでした。マリオン・コティヤールは熱演。オスカー獲得も納得ですが、ただ前述したことと関わる部分で言うならば、似ているという部分からもう一歩進んでも、というのは贅沢でしょうか。
 エディット・ピアフを知るには格好の作品ではあると思います。しかし彼女のアルバムを聴いて、彼女の伝記を読んだ方が、ピアフの凄さによりダイレクトに触れられるのかもしれません。

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2012年7月25日 (水)

別冊映画秘宝 衝撃の世界映画事件史

Boeigajiken  最近続々と出ている映画秘宝のMOOKだが、これはおもしろかったです。ロジャー・コーマンのインタビューもだが、山本又一郎のインタビューはそれだけでも価値がある。こういうウラ映画史みたいな部分をしっかりと掘り下げるのであればMOOKの意味があるのだろう。ただBUBKA白黒ページみたいな編集はなんとかしてほしい。

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2012年7月24日 (火)

BD『火垂るの墓』

Bdhotaru  高畑勲の最高傑作がようやくBD化。ジブリ作品のBDを購入するのは初めてだが、やはりちょっと値段が高いと思ってしまうのは贅沢なのか。ただそれだけの値段には見合う商品で、本作は今までがっかりするような画質でのソフト化ばかりだったのだが、今回は素晴らしい画質。映像特典も現行でリリースされているものはすべて収録されており、現状では決定版だといえる。本作を大事にしたい方はすぐに購入すべきだと思う。もうこれで1000円安いと万々歳なのだが(汗)。

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2012年7月23日 (月)

BD『アメリカン・ビューティー』

Bdamerib  サム・メンデスのオスカー受賞作。それほどの傑作だとは思っていないのだが、彼のこの後のフィルモグラフィーを眺めると、その意味合いも微妙に変わってきていると思う。で、実はこの作品の国内盤DVDはPALマスターでひどい扱いだったのだが、ようやくBDで正しく鑑賞できるようになった。が、映像特典類はすっぱーんと落とされてしまった。残念・・・。

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2012年7月22日 (日)

落語ファン倶楽部 Vol.15

 多分今落語ファンが購入しなくてはいけないのがこのシリーズでしょう。本当に毎号充実していて頭が下がります。これもまず表紙でにやり。目次にわくわく。そして中身に感激。Vol.13に引き続きのさん喬&権太楼対談から喬太郎、市馬、三三などの中堅、若手の話など柳家の落語家についてとりあげられていますが、白眉は文楽&馬風の対談。黒門町にまつわる小さん師匠のエピソードはぐっ と来ますよ。また花緑が紹介した数々の写真には思わず声が出てしまいましたが、中でも根多帳の写真には胸が熱くなりました。他にも貴重な話や写真が満載で す。柳家とは何かとの問いに完全な正解はもちろんないのですが、その答えをさぐるために結果的に五代目小さん師匠についての芸論やエピソードなどを深く深 く掘り起こすこととなり、私のような五代目小さん師匠の大ファンにはたまらない出来です。値段は高いですが、それだけの価値ありです。

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2012年7月21日 (土)

DVD: Secret World: Live in Paris / Tears for Fears

Dvtfflip  ティアーズ・フォー・フィアーズが、ぬわんとあなた、27年ぶりに来日決定ですよ! サマーソニックだそうです。全然知りませんでした。
 私が洋楽を聴き始めた頃が1982年。J・ガイルズバンドの「墜ちた天使」"Centerfold"が大ヒットしていた頃です。その後、マイケル・ジャクソンのスリラーとか、MTVの大ブレイクとか、ブリティッシュインベイジョンとかが直撃している世代なのですが、この人たちは最初はまあ好き程度だったのです。ところが彼らの3枚目のアルバム、"The Seeds Of Love"が素晴らしかった。コンセプトアルバムとしてとてもよくできていてまさに愛聴盤でした。さらにその時の全米ツアーを収録したLD"Going to California"もこれまた素晴らしく、こういう音楽にひたるというライブなら言ってみたいと切望したものです。その後、カート・スミスが脱退してローランド1人になってからのアルバムもなかなかよくてずっと買ってました。そのあと再結成した時には国内盤がリリースされずに憤慨しました。そしてついに来日…。単独来日ではないので行けるかどうかは(しかもお盆真っ只中ではないか)何ともいえず。この年でフェスはしんどいのよ・・・。でも行きたいなあ。
 というわけで予習だということで、これもいつの間にか出ていたライブDVD。2005年の仏パリ・パルクデプランススタジアムにてのライブですが、映像作品としてはあまりに淡々と記録しましたという感じで何とも言えない感じ。でもライブ自体はなかなかで彼らが現役だと言うことを充分実感できました。
ああ、何とか行きたいなあ。

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2012年7月20日 (金)

BD『わたしを離さないで』

Bdneverlmg  ここ最近みた中では気に入った1本だったので購入。→review こうやってパッケージで楽しむと画質には違いをそれほど感じないのだが、音に関しては印象が全然違うことが多い。やはりAACの音は芯がないんだなあということを感じてしまう。映像特典はそれほどのものではなかった。

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2012年7月19日 (木)

BD『ナチュラル』

Bdnatura  バリー・レビンソンの野球ものの秀作。実は原作はシューレス・ジョーのブラックソックス事件をモデルにしているので、ぜーんぜん違う話なのだが、ここまでアメリカの神話を美しく構築しているのならば、これはこれでありだと思う。さてパッケージソフトとしてだが、の作品はディレクターズカットがあり、日本でもリリースされている。が、今回は劇場版のみの収録。できれば両バージョン収録してほしかった。

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2012年7月18日 (水)

BD『故郷への長い道 スター・トレック4』

Bdst4vh  シリーズの中ではよくできた作品だという世評が高いパート4。確かに初めて私もおもしろかったと思えたのはこれだった。私がこれをロードショーでみた時には2種類バージョンがあって、ひとつは今までのいきさつをテロップ画面1枚で紹介して本編が始まるものと、今までのいきさつを短くダイジェストにして本編につながるのがあった。一部VHSとLDには収録されていたのだが、残念ながらその映像はここには収録されていない。音響デザインはこの当時としてはダイナミックレンジがひろめに設計してあって、そのあたりの名残を感じることができる。映像特典はDVDのコレクターズエディションとほぼ同内容。

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2012年7月17日 (火)

BD『エグゼクティブ・デシジョン』

Bdexectdi  これ、未見の方いたらオススメ。セガール出演作では最高の1本(この宣伝文句について苦情は受け付けません(笑))。すごく欲しい!というわけではないのだが、いつまでたってもスコープサイズでオンエアしてくれないので仕方なく購入。ワーナー初期作品なので映像特典は予告編のみ。オリジナルはスコープなのにHDチャンネルでのオンエアはいつもビスタというのは結構ある。とりあえずブライアン・シンガーの初期監督作品は何とかしてほしい。

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2012年7月16日 (月)

DVD『幻の名人落語 柳家小さん 2』

Dvkosan12  というわけで、こちらも即購入。どちらもスタジオ収録なので、盛り上がりは今ひとつなのでが、この値段であれば文句なし。

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2012年7月15日 (日)

DVD『幻の名人落語 柳家小さん 1』

Dvkosan11  私が最高の落語家だと別格扱いなのは五代目柳家小さん師匠。知らない間にこんな商品が廉価版でリリースされているとは。いつもならばスタジオ収録の物は買わないのだが、なんとこれ、立川流を起こす前の立川談志師匠との対談を収録しているのです。短い映像ですがこれだけでも買い。

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2012年7月14日 (土)

BD『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』

Bdtwinpfwm  まだまだ続くよ、リンチ祭り! 私はこの作品大好きです。本作は国内版は紆余曲折があった。最初のパイオニアLDC版DVDはなんとPALマスターだった。仕方が無いので私は米国盤を購入。やがてパラマウント版がリリースされて、こちらは無事に正規収録となった。そのかわり映像特典がすぱんと無くなってしまった。今回は映像特典はLDC版に準拠。私は手元にないので確認できないが、一部なくなっているものや変更点もあるようだ。では米国盤DVDと比較してどうかというと、これは特典に収録されている映像が全然違うのだ。また捨てられないなあ(汗)。画質音質は充分合格点が出せる。

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2012年7月13日 (金)

BD『ダークシティ』

Bddcdom  アレックス・プロヤスの監督作。すでに米国盤を持っていたのだが、仕様も変わらなかったしコメンタリーは日本語訳が欲しかったので国内盤を買おうと思った。リリース日に手元にあるとよいなあと思ったので、珍しく予約をしたら・・・。んっ?これって劇場公開版じゃん。あれっ、メニューでディレクターズカット版を選択できない? って事前告知の仕様と変わっているではないか! 何と劇場公開版のみしか収録されていないのだ。 とりあえずワーナーさん、これはいくら何でもひどすぎる。だって仕様変更の告知は直前までなかった。お詫びのリリースが出たのは何と発売日翌日。諸事情あるのは百も承知だけど、なんでリリース日まで仕様変更がわからないのだろう。とりあえずカンカンである。

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2012年7月12日 (木)

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』

Vengeance ☆☆☆ 俳優の存在感とトーのスタイルの幸福な融合。
 ジョニー・トー監督作には確固たるスタイルがあります。それは大きな魅力でもありますが、時にマンネリと感じてしまう部分でもあります。本作はそこをまるで逆手にとったような出来映えとなっていて、さすがの完成度となっていました。
 いつものようなスタイルの部分はアンソニー・ウォンをはじめとした香港側の出演者が醸し出しています。このあたりは『エグザイル』や『ザ・ミッション』と同系統です。ところがここにジョニー・アリディが加わることで、まったく別の味わいが出てきました。ジョニー・アリディはそこにいるだけでスゴイです。だってその面構えだけで裏社会で生きてきたそのスジの者であることだとみている私たちが納得できるのですから。その男が娘のために復讐に燃える、けれども記憶に障害がある、これだけでぐっと来るのがトーの世界です。この滅多にお目にかかれない幸福な融合は一見の価値があります。
 演出の緩急は自由自在、映像美はますますシュールになっています。一歩間違うとほとんどギャグ、一見さんにはやや敷居は高いのも事実です。それでもベースはジョニー・トー節。そこの世界に芳醇なコクがうまれているのですから、はまると抜けられない作品です。

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2012年7月11日 (水)

『クレイジーズ』(2010)

Crazie ☆☆1/2 前半はかなりよい。クレイジーとゾンビの混同はなしでしょ。
 ジョージ・A・ロメロ御大の同名サスペンス映画のリメイク。もうこの手のちょい昔の知る人ぞ知る作品リメイクも、ネタとしては限界な気がします。ロメロ作品の特徴であるドキュメント的なタッチは残っておらずいかにも今風なタッチで描かれています。最初の導入部はなかなかよく、またゴア描写も強烈な印象を残します。ただ既視感がある世界だというのも事実で、特に後半部分はもうひとつな感じです。細菌兵器の影響うんぬんのサスペンスというよりは、ただのゾンビものになってしまっていてもったいないと思います。見た目は普通な人が狂っていく方がはるかに怖かったのではないでしょうか。
 拾い物的な満足感は得られるかもしれませんが、全体の印象はそれほどではないと思います。

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2012年7月10日 (火)

BD: Bring Me Home Live 2011 / SADE

Bdsadeb  シャーデーが2011年に実施したワールドツアーを収録した作品。来日は19年もしていないのだが、ツアー自体が10年ぶり。シャーデーがすっかり寡作なアーティストになってしまった上、ツアーもやらないとなるとこの映像が貴重なものになるわけだ。なのだが国内盤はCD+DVDのみの販売。今さらそんなのでは満足できず、米国盤のBDを購入した次第。いやはやさすがに老けてしまったなあという感慨があるものの、さすがのひとはさすがでこういうライブができるアーティストは、年月に左右されないということが実感できる。ファンは絶対に買いの1枚。

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2012年7月 9日 (月)

BD『イレイザーヘッド』

 

Bderaserh まだまだ続くデビッド・リンチ祭り。デビュー作にして最高傑作。これほどの作品にお目にかかることはそうそうないであろう。で、このブルーレイも、おそらくこの作品ではここが限界かなというクオリティ。映像もさることながら、ドルビーサラウンド(アナログマトリックス)でも表現に限界はないということを実感できる好例。特典はDVD再発時の物と同じ。

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2012年7月 8日 (日)

BD『U-571』(再販)

Bdu571b ジョナサン・モストウ監督の傑作潜水艦ムービー。

 しかしブルーレイもあっという間に安くなってしまった。ただ購入量が以前よりも大幅に減っているのは・・・
・HD放送のエアチェックでクオリティの高いライブラリが可能になった。
・すでにDVDで所有しており買い換えるほどのメリットが無いものが多い。
・廉価版がリリースされるまで待とうという気持ちになる。
・そもそも魅力を感じる作品が減った。

 で、この理由を頭に入れてこのソフトを考えてみると。BSなどでオンエアしていた時にはビスタにトリミングされていたし、あろうことか前回のBDリリース時もビスタ収録という暴挙だったので、スコープになってまずは満足。しかしDVDにあった映像特典がすっぱーんと削ぎ落とされている! とりあえず角川が権利を持った洋画作品は気をつけるべきか。

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2012年7月 7日 (土)

BD『スター・トレック5 新たなる未知へ』

Bdst5fif  ウィリアム・シャトナーがメガフォンを撮った劇場公開版シリーズ第5作目。世評は最悪ですが私はこれ、好きです。というかスタートレックの魅力が全く理解できない私だから多分これが好きなんでしょう。とりあえずジェリー・ゴールドスミスのテーマががんがん鳴り響くだけでいいです。

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2012年7月 6日 (金)

BD『遊星からの物体X』

Bdthing  今夏プリクエルが日本でも公開されるジョン・カーペンター監督作品(これ自体がリメイクでもあるのだが)。レーザーディスクの頃から考えると、これも何度購入したかわからない。ただ実は映像特典はその頃からあまり変わっていない。今回も安かったから買ってしまったが、やっぱり大きな変化はナシ(ただ最初のDVDは特典に日本語字幕すら入っていなかった)。とりあえずプリクエルに過度な期待はせず出かけよう。

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2012年7月 5日 (木)

DVD『復刻!東映まんがまつり 1975年春』

Dtoeimanga  あまりのなつかしさにポチッとしてしまった。おそら私の記憶では映画館初鑑賞作品。今はなき新宿東映だったと思う。で、このパッケージはその当時のプログラムをそのまま再現し、しかもパンフレットの縮小版まで(初回特典)入るなんて感激。しかし考えてみると上映時間は3時間近く。そういう集中力はあったらしい(汗)。
 で、なぜ買ったかというと『にんぎょ姫』が初めてソフト化されたから。幼心にものすごく感動し、あらためて見直してみたかったのだ。で、その印象が間違いではなかったことがわかった。だって脚本に小山内美江子がクレジットされているレベルですよ!(汗) ソフトも高額ですし、大傑作か?ときかれると微妙だが、機会があればぜひみてもらいたい作品。そしてこの物語をハッピーエンドにしやがった『リトル・マーメイド』なんかとは別格の美しくも切ない作品であることに多くの人にしってもらいたい。

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2012年7月 4日 (水)

『イレイザー』

Erasersh ☆☆ シュワ!だから、シュワ!並でしかない。
 なんだかみちゃったという感じでして、それ以上のものはありません。すでに映画界での存在感はあるのかなあというアーノルド・シュワルツェネッガーの後期作品とでもいえばよいのでしょうか。この映画に芸術的なものを求める人はいないでしょうが、ただシュワを出しゃ満足だろ!という時期は過ぎていた頃というのが微妙な所。監督は『ブロブ』や『スコーピオン・キング』のチャールズ・ラッセルで、とにかく大味なアクションがひたすら続きます。ジェームズ・カーンとリチャード・コバーン、そしてバネッサ・ウィリアムズを並べ、スタッフも名の通った人ばかり。プログラムピクチャーとしてはありだと思うのですが、「おもしろかった!」とは言えない出来です。ぼんやりとみてしまった後で、「ああ、最後までみてしまったあ!」という少しだけの後悔があったという感想でよいでしょうか(汗)。

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2012年7月 3日 (火)

『タイ・カップ』

Cobb ☆☆☆1/2 人間の生き方と、名声が作り上げた「偉大さ」との間で。
 『さよならゲーム』のロン・シェルトンがとりあげたのはなんとタイ・カッブ(タイトルはタイ・カップですが、本来の発音はタイ・カッブなので、近年の表記はこっちですね)。アメリカどころか世界中の野球ファンが知っているであろうこの大人物をとりあげた本作は、見応えのあるドラマとなっていました。
 ひとつひとつのエピソードは実際にあったようですが、まず単なる賛辞に終わらない物語にしたのは大変勇気が必要だったでしょう。しかも回想などに逃げることなく、彼自身の晩年を描くことで、彼の人生を俯瞰しようとするところが構成上の大きなポイントになっています。彼の生き方は名声から生まれた偉大さとはかけ離れているが、彼の生き方があってこそ、その名声を手に入れることができたという大きな矛盾。真に偉大な生き方とは何かという根源的な問いかけが、カッブの姿と共に私たちの胸に迫ります。しかもタイ・カッブの実像に迫りたい記者の姿と、彼を描きたいロン・シェルトンの姿は二重構造となっており、記者が最後に残すカッブへの感嘆は、シェルトン自身のものでもあるように感じられました。
 何よりトミー・リー・ジョーンズの演技が素晴らしい。熱演とかの類ではなく、彼がカッブにしかみえません。しかも表面上は思いっきりつっぱっていながら、内面に優しさや悲しみなどを抱えた人間像を見事に表現しています。さらに実在したスポーツライターを演じたロバート・ウールも、しっかりとした受けの演技をみせてくれます。
 カッブについて、野球について疎いという人は何も気にする必要はありません。素晴らしいドラマ、そして素晴らしい演技を楽しみたい人は、すぐにみるべき作品です。

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2012年7月 2日 (月)

『わたしを離さないで』

Neverlet ☆☆☆ あまりにも物悲しい絶望の果て。
 カズオ・イシグロの原作が出版された時になんとなくあらすじを聞いていた本作。PV界では名前の知れたマーク・ロマネク監督で、出演者が注目の若手3人。劇場公開時に見逃した1本でしたが、これが思わぬ拾い物でした。
 この映画の本筋というか、話自体のタネは割とあっさりばれてしまいます。しかしその先が本当に大切な所であって、この作品のユニークな所となっています。全編を覆うように醸し出される絶望。そしてさらに最後に突き放されてしまう絶望の果て。今の時代を反映するかのように登場人物たちは抵抗することもなく、その運命を受け入れる中で自分の生きる意味を考えています。その様子があまりにも物悲しすぎます。やや表層的すぎる人物描写と、物語の単調さという欠点はありながらも、プロダクションデザインが素晴らしく、画で世界観を伝えています。主役3人は自分の役柄を掴んでおり、中でもキャリー・マリガンはアンサンブルの中で「受け」の役割を果たし、きらっと光っています。
 『ガタカ』が好きな方はきっとこちらも気に入るでしょう。あちらほどのエモーショナルな激しさはありませんが、こちらが突きつける「絶望」はより現実的に思えてなりません。

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2012年7月 1日 (日)

imm sound体験記

Immsound  で、昨日の『アメイジング・スパイダーマン』は久しぶりに平和島シネマサンシャインまで足を運びました。スペイン製の話題の音響システム、imm soundを体験したかったからです。ここ平和島シネマサンシャインのシネマ1が国内初導入です(そうそう、平和島シネマサンシャイン・シネマ1はシートが革張りに、そしてスクリーンが少し大きく、パールスクリーンになったそうです。そういうことも重要です)。
 imm soundについて簡単に説明すると、今まで音響がフロント、センター、リアとで構成され、平面方向でしかサラウンドを表現できなかったのに対して、側面にも段差をつけたり、天井面にもつけたりするなどして、垂直方向での音場も表現できるようにしたシステムのことです。何しろチャンネル数でいくと14.1chから23.1chというのですから驚きです。ちなみにこのフォーマットで制作されていない通常のステレオや5.1chなどの作品も変換して再生可能です。
 場内に入って驚いたのがそのスピーカーの数。まず天井部に5ヶ所16台(シーリング・サラウンドスピーカー)。さらにサラウンド側も左右側面に一般的なスピーカーの配置6台ずつ(サイドサラウンドスピーカー)に加えてその上段にもう1列(サイドトップサラウンドスピーカー)3台。さらにそれぞれの両側に筒状のスピーカーが並んでいます(形状や型番わからず)。
 さてさて。そのスピーカーの嵐のようなimm soundですが、まず結論からいうと何の感慨もありませんでした。というか予想通りの音だったのです。ひとことでいうと音はガンガン鳴っているけれどウソっぽい音ということになるでしょうか。また『アメイジング・スパイダーマン』に関しては音場の大きな変化を感じ取ることができませんでした。
 映画館は大きなスピーカーで大きな音を出せばよいのではとお考えでしょうが、そう簡単にはいきません。なぜなら大きな音は歪みやすく聞きにくくなるからです。現在のデジタルサウンドは再生帯域もアナログの頃より飛躍的にひろがり、音も抜群によくなりました。それでも映画にあるべきサウンドはただひとつだと思うのです。それはリアルでスピーカーの存在を忘れ、画面から出ているように聞こえるということ。それはモノラルのオプチカルトラックでもJBLのようなアメリカンシネマサウンドのデジタルトラックでも同じ真実なのです。
 本編上映前に2chと、それをUPMIXした音が交互に再生されるデモが流れていましたが、私はよりリアルになったというよりは残響がついた人工的な音にしか聞こえませんでした。まるでお風呂場のような感じなのです。これは至極当たり前の結論で、本来声が出る場所はひとつ(音源)であるにもかかわらず、そんなにスピーカーがあったら、音の定位は難しくなります。さらには小屋の音響特性もあります(一応imm soundの場合はそういうのも含めて調節はするらしい)。かつてウェストレックスにいた評論家の伊藤喜多男氏は、「オーディオのエンジニアはもっと生の声を味わうべきだ。そしてその再生がいかに難しいかを学ぶべきだ」と語っていたことがありました。IMAXデジタルシアターの音をほめそやす人がいますが、あんなに嘘くさい音は伊藤先生だったら鼻で笑ってしまうことでしょう。
 試みとしてはおもしろいのですが、わざわざ体験しなくてもよいと思います。またドルビーデジタルEXやドルビーデジタルプラス7.1chがまったく普及しなかった実情を考えると、今後の普及には疑問符が付かざるをえません。次に来るシネマサウンドの革新はどこにあるのか、まだまだ未来は見えないというのが現状でしょう。

シネマサンシャインのプレスリリース

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