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2011年9月11日 (日)

遊雀師匠、末廣亭初主任に思う

 結果的に私は初日3日目7日目、そして千秋楽と足を運んだのですが、「何度でも通いたい!」気持ちになる魔法にかかってしまった師匠のトリ興行でした。私はものすごい落語ファンではなく、寄席やホールでたくさんの噺家さんをきいているわけではないので、えらそうなことをいえないのですが、でも心底「これだけ楽しい時間(しかもかなり高いレベルで)に連日のようにしていただける遊雀師匠は(自分が考えているよりも遥かに)本当にすごいのではないか」と毎回帰り道に楽しかったなあと思いながら、ありがたい時間だなあという感謝の気持ちでいっぱいになりました。それにこの10日間だけでも師匠の雰囲気の中にすごく貫禄が感じられたというか、寄席のトリを務める重みみたいなものを目の当たりにさせていただきました。この興行でで改めて師匠の落語に惚れ直しました。本当にファンになってよかったです。ありがとうございました。
 ただこの興行でひとつだけ残念だったのは、台風でも天気でもなく、顔付けのこと。これは6月の浅草の方がよかったと思いました。人それぞれの好みもありますが、全然客席があったまらないんです。何人かの高座はひどかったですよ、毎回。遊雀師初の末廣亭のトリですもん、もうちょっといい感じで客席があったまりそうな顔ぶれにはできなかったのかなあという思いがありました。そういう点で夢太朗師匠が中入り前にいつもバシッとしめ、ひざがわりの北見マキ師匠がうまく時間をみはからないながら空気をふっと落ち着かせていただいていたのは印象に残りました。

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