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2011年8月31日 (水)

『陽はまた昇る』

Hihamatan ☆☆1/2 丁寧に作られている人情話。
 私は映像機器はビクターファンでした。特にVHSデッキは本家ということで初代からずーっとビクターでした。この作品が描く世界は「プロジェクトX」でもとりあげられていましたし、また書籍などでも読んだことはあったのである程度知識として知っていました。そして本作なのですが、悪くないものの、その作り方があまりに真面目すぎて逆に印象に残らない感じになりました。
 佐々部清監督はこの後『半落ち』や『夕凪の街桜の国』などを撮るのですが、そのどれもが真面目で印象は悪くない物のどこか野暮ったさがぬぐえません。ただしお芝居の撮り方は的確で、本作でも芸達者に囲まれていることもあり、きちっとしたみせ方ができています(これが若手ばかりになるとダメらしい)。西田敏行と渡辺謙の演技はさすが。仲代達矢の松下幸之助はなんか違う感じがしますが、まあいいでしょう。そしてこういう工場内の映像設計をするなんて誰だろう?と思っていたら撮影はなんと木村大作。クレジットをみるまでは全く気がつきませんでした。さすがの仕事ぶりです。
 よくできた佳作です。こういう作品をきちっと評価してあげないのはもったいないです。ただしその真面目すぎる作風がいつか変化しないと、彼は素材クラッシャーになりかねないかもしれません。

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2011年8月30日 (火)

『奇跡のロングショット』

Longs ☆☆ 習作。
子役ながら出ている作品にあたりが多いキキ・パーマー。ラッパーとしては割と演技はできるアイス・キューブ。未公開作品かあ・・・と思っていたら何と監督が、リンプ・ビズキットのフレッド・ダースト?! これでちょっとみてみようという気になりました。
 少年アメリカン・フットボールの全米大会で史上初の女子プレーヤーとなった少女の実話がもとになっているようですが、奇をてらうことなく素直なドラマにしています。が、あまりにも芸がないなあと思ったのも事実で、みている我々の想像を超えるようなことは全く起きません。そして描き方もどこか表層的です。陳腐な作品にはなっていませんが、習作としか呼べないレベルの作品でした。

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2011年8月28日 (日)

『十一人の侍』

Jiyuuitinin ☆☆☆ 誇りと無念と運命と。
 工藤栄一の集団時代劇三部作のラストになる本作。前2作が映画史に残るような凄さなのでそれと比較してしまうと落ちてしまうのですが、そんじょそこらの時代劇とはレベルの違う出来になっていました。
 ここでは忠義を貫き通すことの難しさみたいなところが描かれていて、そういう部分ではスタンダードな題材とよべるでしょう。夏八木勲演じる作戦の中心的人物が身を隠すためにとった行動が、妻や弟をも悲劇に巻き込んでしまう姿には胸うたれるものがあります。しかし前2作の脚本を担当した池上金男の描く物と比較するとどこか様式的で時代劇の中では既視感があったのは否めません(特に『大殺陣』の陰惨すぎるほどのリアリティは凄かった)。また『十三人の刺客』の最大の衝撃はその凄まじいまでの殺陣にありました。集団が入り乱れて命がけで戦うそのリアリティには息をのむしかありませんでしたが、ここではさすがに3回目ということでそのあたりにも新しさは感じられません。また話の筋立てのタイプの違いも影響はあるかも知れません。今ではすっかりメジャーな役者さんもこの頃は若手。その無名の必死さはいい影響を与えています。そして『十三人の刺客』に続き暴君役となる菅貫太郎! この人をみるだけでも本作は価値があります。

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2011年8月27日 (土)

『家族ゲーム』

Kazokuga ☆☆☆ 才気だけで勝負できた若さ。
 実はみていませんでした。森田芳光の名を知らしめた本作はそれだけの力のある作品でした。
 これだけの作品ですのですでに語り尽くされている感はありますが、それでも何がすごいのかを考えてみると、映像設計につきるのではないかと思います。話自体は家族の崩壊ですし、日本的なモラルが崩れてゆく姿は過去に何度も何度も描かれています。では何が新しかったかというとそれを映像で語ったところにあります。船で行き来する松田優作。マンションという間取りをアンバランスに切り取るうまさ。そしてその映像設計を増幅するささやくような台詞の応酬。これをやりとげてしまったのは森田芳光の才気です。しかしその後の森田芳光をみるとこれを完成形に持ち込むことはありませんでした。一番近かったのは私の大好きな『それから』ですが、本作の鋭さからは後退している部分も少なからずあります。そしていまだに『家族ゲーム』『ときめきに死す』『それから』を上回る評価を得た作品はないのですから、若さとは時に最強の武器であることを痛感するのです。松田優作は言うまでもありませんが、伊丹十三の演技巧者ぶりには唸るしかありません。監督しての腕もありましたが、成熟した演じ手としてもっとみたかったという思いがいまさらながらにあります。
 森田芳光が大好きなわけではないのですが、彼のスゴさをもっとみてみたいと願っているファンは多いのではないでしょうか。そしてそれは本作を超える作品を作らない限り、世間は認めないのかもしれません。

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2011年8月26日 (金)

『デトロイト・メタル・シティ』

Dmc ☆1/2 おかしさは演出次第。
 原作コミックは何度か読んだことがあって楽しみにしていたのですが、おもしろくなかったです。わりと原作通りに構成されていて、松山ケンイチさんなんかの豹変ぶりは充分おもしろいはずなのですが、なんというか画面がはじけず、物語もショートコント集みたいでうねりになっていかない。これは演出の問題でしょう。その証拠に演じ手のテンションがバラバラ。何もわかっていない松雪泰子やドラマの流れをことごとくぶち壊す大倉孝二は、彼らが悪いのではなく演出がいけないのです。結局松ケンの熱演も報われず、コメディをつくることの難しさばかりがクローズアップされてしまいました。

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2011年8月25日 (木)

『ミラーズ』

Mirrors ☆1/2 物語が語れませんね。
 これはよくなかった。素材がよいだけにもったいなく感じました。古今東西、ホラー映画やファンタジー映画に鏡という素材はよく使われます。アレクサンドル・アジャは、スラッシャー系の演出が得意でも、ストーリーテラーとしての資質には疑問符がつきます。この映画も興味深い場面やドキッとする場面がちらちら出てきて、途中まではものすごくおもしろかったのですが、ハイテンション』と同様、謎解きがはじまると途端にトーンダウン。頼みの綱でもあるキーファ・サザーランドはもはやジャック・バウアーにしか見えず、もう後半はへろへろでした。

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2011年8月24日 (水)

『アリス・イン・ワンダーランド』

Alicinwtim ☆1/2 才能はいつか枯れる。
 これはみた私がいけませんね。大の苦手なティム・バートン作品にもかかわらず、じゃあなんでみたのかといえば何となくとしか答えられないのですが、この人、もう自分でも何が自分の魅力なのかわかってないのではないでしょうか。才能はいつか枯れてしまいます。それにどこまで自覚的になれるか、興行的には大成功したようですが、作品としてはそろそろ剣が峰に来ている気がしてなりません。

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2011年8月23日 (火)

『アルビン2 シマリス3兄弟 vs. 3姉妹』

Alvin2 ☆ やめろやめろ!
 前作に続きDVDスルーになった本作。夏休みなので娘とみました。子ども向けの作品はシリーズを作れば作るほど可愛げがなくなるパターンが多いのですが、これもそうです。誰かがやめろって言わないといけないのですがねぇ。

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2011年8月22日 (月)

『コクリコ坂から』

Kokuriko ☆1/2 過去のおしつけ、大安売り。
 だれも待っていなかったであろう宮崎吾朗の第2作が登場。少女マンガを原作にしながら、ほぼ原型をとどめないまでに脚色をした宮崎駿。それを演出した宮崎吾朗。ではここに作品として何が残ったのでしょう。それは山崎貴の『ALWAYS 三丁目の夕日』のような過去のおしつけであり、大安売りでした。
 恋愛物でありながらヴィヴィッドな感情は表出されず、戦後の混乱期を乗り越えても表出する悲劇性すらありません。あるのはノスタルジアだけであり、そのノスタルジアを型のようにしか表現できない稚拙な演出です。宮崎駿としては過去の世界でありながらノスタルジアに浸ることはなくやってほしかったのでしょう。しかしカルチエラタンの様子は非現実的で不気味でしかなく、ここまでくると親父の説教どころか、官庁などが出す地域史の1ページに掲載された昔話程度にしかなっていません。またひとりの女の子の生き方にしても感情の表出にリアリティが欠如しています。あれだけ自分の感情を表に出さない女の子が、なぜ途中で「嫌いになったのなら・・・」などと問い詰められるでしょう? 時代考証の末のディテールはただひたすらうるさく、邪魔なだけです。なぜあれほどこれみよがしに映すのでしょうか。最後の徳丸社長はどうみても徳間社長なのでしょうが、彼の描き方に温度差を感じるのも苦笑するしかありません。
 その期待値の低さから「悪くなかったよ」という評になると思いますが、それは褒め言葉ではないはずです。
(109シネマズMM横浜7にて)

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2011年8月21日 (日)

『ツリー・オブ・ライフ』気になる情報集

 さて私の中ですっかり盛り上がってしまった『ツリー・オブ・ライフ』。海外のサイトの情報をみていると、いやあ出るわ出るわ、いろいろ出てきますねぇ。
・この企画のスタートは実はかなり前で、一説には『天国の日々』を作っていた頃にあったらしい。
・で、その「Q」と名付けられた時は、もっと地球創造や自然にまつわる場面がかなり多かったらしい。
・マリックはIMAXによる上映(ここでは撮影も含めて)を考えていた。
・最初に編集を終えた時にこの作品は8時間あったらしく、マリックは6時間にまとめようとしていた。
などなど。

 いたるところで言われているのが最初に渡された脚本が素晴らしすぎて、それが現在の作品にはエッセンス程度しか残っておらず、最初の脚本を読んだ人は物足りない気持ちを抱いている人が少なからずいるという点(ショーン・ペンもそう語ってます)。6時間バージョンは完成していたのだろうか? もう何でもドンとこい!ですよ。

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2011年8月20日 (土)

『ツリー・オブ・ライフ』(2度目)

 2度目の『ツリー・オブ・ライフ』。横浜ブルクを選んだのはここがデジタル上映だったからです。正直ユナイテッドシネマでのフィルム上映が納得いかなかったので、あえてデジタルにしてみた次第。まずこの点に関してはデジタル上映の方が印象が良かったです。彩度を少し落とした映像設計にしてもデジタルの表現力がいい具合に出ていたと思います。ただテレンス・マリックがフィルム撮影で手を抜くとは到底思えず、プリントの質なのか、それともユナイテッドシネマ豊洲の問題なのかは何とも言えません。
 さて作品の印象はやはり素晴らしい。眠気を誘う所がないとはいいませんが、それでももう、弟の死が母に伝えられるシーンからは私もみていてスイッチが入ってしまいます。今回確かめたかった事として、ダグラス・トランブルがスタッフとして関わっているという点。ありましたありました。ぬわんと特殊撮影効果監修という肩書き。『2001年宇宙の旅』といい、『ブレードランナー』といい、やっぱりすごい人は関わる仕事もすごいんだなあと思ってしまいます。
 もう1回、どこかでみたいと思いますが、どこにしましょうかねぇ。
(横浜ブルク13 シアター12にて)

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2011年8月19日 (金)

ULTIRA@WMC港北ニュータウン1

 『カーズ2』をみたWMC港北ニュータウン1には、ウルティラに改装してから初めて訪問。ややスクリーンサイズは大きくなったかなあという印象と、3Dとしては明るめの映像と言うことで、それなりに恩恵はあったように思う。ただサウンド面では、どこか音の出方がゴチャッとした印象で、4ウェイのメリットはあまり感じなかった(これは作品のサウンドデザインにもよるのだろう)。厳しい言い方だがこれはあくまでも上映品質へのこだわりであって、大きなウリにまではならない気がする。

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2011年8月18日 (木)

『カーズ2』(3D吹替) 

Cars2_2 ☆☆1/2 アクションコメディのアニメーションとしてしっかり評価してあげたい仕事ぶり。
 今夏一番心配していた作品。なにしろここ数作はずっと絶賛状態だったピクサーの作品にもかかわらずrottentomatoesでは、なんと38%という低さ(いやこれでもそんなに最悪ではないのだが、いつもピクサー作品では90%前後とかが当たり前だった)。確かに前作もそれほどレビューはよくなかった(私は好きですヨ)し、この作品の続編製作にあたっては、ただ単にアメリカで関連グッズがドル箱商品になっているディズニーからの要請では?なんて勘ぐりもあったぐらいなので、あまり期待せずに足を運びました。しかしさすがはピクサー、腐っても鯛。充分底力は感じさせられる作品になっていました。
 まず驚いたのが主人公がマックイーンからメーターに変わったこと。前作が主人公の成長の話だとすると、今回は主人公が変わらない話だというアプローチにも驚きました。メーターというキャラクターはどことなくヒルビリーをおちょくったようなところがあって好きになれなかったのですが、今作をみるとラセッターの懐の深さがわかります。そして話のジャンルがアクションコメディへとなったこと。なので前作同様のハートウォーミングな作品を求めた人や、カーレースの細かなこだわりに楽しみを感じた人なんかは、かなりがっかりしたと思います。実際私もそういうところがなかったわけではありませんし、不必要にキャラクターがあふれるあたりには、不愉快な気持ちになりました。それでもこの作品は充分楽しめますし、そこらの作品とはエンタテインメントとしての格の違いを見せつけます。その上、ラセッターがこの作品をやりたいのは自分のためで、自分が存分に楽しんでいることがしっかりと伝わってくるだけでなく、観客である私たちにもめいっぱいサービスしてくれるのです(ここは宮崎駿の近作とは違うと、はっきり言っておきましょう)。こういう作風もたまにはよいでしょう。アクションコメディのアニメーションとしてはしっかり評価してあげたい仕事ぶりです。
 なお私は3D吹替版でみました。ピクサーは日本語吹替も丁寧に作ってくれますが、ひとつだけ。
ディズニーよ、勝手にエンディングの音楽をPerfumeに差し替えるのはやめんかい!(怒)
 
あと同時上映の短編はトイ・ストーリーのスピンオフでした。あのケンが再登場ですよ。ファンサービスとしてもひとつの作品としても楽しめる出来で、とりあえずこれだけみても充分木戸銭分のもとはとれたって気になります。何よりこういう企画にオリジナルボイスキャストをきっちり揃えるのがさすがです。
(WMC港北ニュータウン1にて)

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2011年8月17日 (水)

新代理店が決まったけれど

 ユナイテッドシネマ豊洲やシネマイクスピアリでもおなじみアメリカのオーディオメーカー、クリプシュ。日本ではヘッドフォンでそれなりのステイタスを築いていますが、残念ながらアメリカほどの知名度がありません。我が家ではセンタースピーカーで稼働中なのですが、高能率で自然な音を出してくれるので、いずれフロントは揃えようと思っていました。ところがその当時に日本の代理店だったヤマハが2009年にあえなく撤退。当然のことながら店頭からは姿を消してしまいました。どうしたものかと困っていましたが・・・
祝! 新代理店が決まりました。
 なんとイーフロンティア。ネット販売限定です。まあ、ヘッドフォンつながりでというのはわかるのですが、ちっとも知名度があがる気がしません(涙)。というか試聴とかどうするんだろ? 8月末まで期間限定でオープン記念価格にて販売中。欲しいなあ・・・。

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2011年8月16日 (火)

『ツリー・オブ・ライフ』を考える その3

 この映画の魅力のひとつが音楽です。ただこれがとてもやっかい。なにしろクラシックや現代音楽などの既成曲が34曲も使われているのです。一応スコアを担当しているのがアレクサンドル・デプラ。既成曲で耳にしたことがあるものもありましたが、正直どれがオリジナルで、どれが既成曲かがさっぱりわかりません(笑)。前作『ニュー・ワールド』でもワーグナーの「ラインの黄金」を印象的な使い方をした人です。ここでも実に見事な使われた方をしている曲が多く、そういう意味ではタランティーノの音楽の使い方と(ジャンルは違えど)似ているかも知れません。
というわけでわかっている使用曲です。サントラはデプラのスコアしか収録してません。完全版のサントラを作りたいなあ。

“Funeral Canticle”John Tavener and Mother Thekla
“Cosmic Beam Take 5”Francesco Lupica
“Symphony No. 1”Gustav Mahler
“Morning Prayers”Giya Kancheli
“Faunophonia Balkanica”Arsenije Jovanovic
“Wind Pipes”Michael Baird
“Approaching”Arsenije Jovanovic
“Ta Ha' 1”Klaus Wiese
“Snapshot from the Island”Tibor Szemzo
“Lacrimosa 2”Zbigniew Preisner
“Troops Advance in Grass”Francesco Lupica and Lee Scott
“Ascending and Descending”David Hykes
“Resurrection in Hades”John Tavener and Mother Thekla
“Berlioz: 7. Domine Jesu Christe [Requiem Op. 5 (Grande Messe des Morts)]”
“Siciliana Da Antiche Danze Ed Arie Suite III”Ottorino Respighi
“Hymn to Dionysus”Gustav Holst
“My Country --Vltava (The Moldau)”Bedrich Smetana
“Brahms: 2. Andante moderato [Symphony No. 4 in E minor, Op. 98]”
“Symphony No. 3”Henryk Go'recki
“Pie`ces de clavecin, Book II 6e Ordre N°5: Les Barricades Miste'rieuses" Francois Couperin
“J.S Bach: Fugue [Toccata and Fugue in D Minor, BWV 565]”
“The Well-Tempered Clavier”Johann Sebastian Bach
“Hymn 87: Welcome Happy Morning”Hanan Townshend
“Mussorgsky: Pictures at an Exhibition - Promenade - The Tuileries - Bydio (Piano Version)”
“Schumann: 1. Allegro affettuoso [Piano Concerto in A Minor, Op. 54]”
“Klangschalen 2”Klaus Wiese
“Eternal Pulse”Hanan Townshend
“After the Rain: Antiphon”Barry Guy
“Harold in Italy”Hector Berlioz
“Piano Sonata No.16 in C Major K. 545”Wolfgang Amadeus Mozart
“Siciliana Da Antiche Danze Ed Arie Suite III”Ottorino Respighi
“Berlioz: 10. Agnus Dei [Requiem, Op. 5 (Grande Messe des Morts)]”
“Sound Testament of Mount Athos”Arsenije Jovanovic
“Ma Maison”Arsenije Jovanovic

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2011年8月15日 (月)

『ツリー・オブ・ライフ』を考える その2

 では全く違う見方をしてみましょう。それは長男の物語としてです。自分はいつから自分であったのかという問いは、宗教においても哲学においても根源的なものです。自分のルーツは両親の影響を受けて子どもは育ちますが、その両親はさらに誰かの影響を受けているので、自分は延々と受け継がれてきた命の営みの中にある一瞬にしかないという気づきは、その中で自分が果たすべき役割についての啓示を導きます。それは母の物語とは表裏一体となっており、あちらが精神的な側面での人の生き方を示唆しているとすると、こちらは生物学的な側面での生き方を示唆しています。地球における生命の誕生からはじまった物語は、その母なる地球に抱かれるイメージで終わるのです。
 そして、その長男の精神をそのまま映像化してしまったのが本作なのでしょう。人を描くのではなく、人の心そのものをうつしとろうとするこの試みはすごいと思いました。人は何かを回想する時、シークエンスではなく、シーンで思い浮かべます。この映画の構成がまさにそうで、あの断片的な映像は回想そのものです。撮影監督エマニュエル・ルベツキは回想シークエンスを手持ちカメラで撮影していますが、必要以上にアップのシークエンスが多いことも含めて、それはドキュメンタリー的な現実感を出そうとしたのではなく、回想の再現を目指したのではないかと感じました。

もう少し続きます。

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2011年8月14日 (日)

『ツリー・オブ・ライフ』を考える その1

 この作品について考えるにあたり、オープニングに一説が提示されるヨブ記のことは避けられません。私のつたない聖書の知識でもヨブ記は印象に残っているぐらい、旧約聖書の中でも鮮烈な印象を残します。簡単にいってしまえば「主は与え主は奪う」という摂理をヨブは本当に受け入れているかということを神とサタンが議論する話です。ヨブはその結果さまざまな悲劇に遭遇しますが、それでも神を呪うことはありません。結果神に祝福されるのです。するとこの映画で誰がヨブにあたるかと考えると母親ということになります。テレンス・マリックが得意とするボイスオーバー。本作では「長男」と「母」だけで「父」のボイスオーバーは出てきません(厳密にいうとあるにはあるのですが、ボイスオーバーの果たす役割が違います)。自らの生き方をgrace(恩寵)に委ねる母親に訪れる我が子を失うという悲劇。その生き方は幸せだったのか不幸だったのかが問われていくのです。ゆえにこの作品は母の物語で、最後の祝福の場面では「母親」が祝福され、それをみて長男であるショーン・ペンがそれに気がつき微笑むという解釈が出来ます。

まだ続きます。

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2011年8月13日 (土)

ユナイテッドシネマ豊洲(10)

(席413 見*** 音*** 環***)
 豊洲で最大キャパ。2011年2月にスクリーンを張り替えて縦9.3m×横22.6mという日本最大級のスクリーンサイズを誇るようになった。ただもともともそれほど小さかったわけではなく、察するにRealDの新バージョン、RealD XLの輝度を確保するためにシルバータイプにするという目的もあったのではないだろうか。心持ち見上げるタイプになるが疲れる感じではない。ただスクリーンの大きさを体感したという実感はない(みた作品がビスタだったのでスコープサイズだと印象が変わるかも知れないが)。これはこの劇場が方形に近いためスクリーンとの直接距離が近すぎることと、客席数自体が少ないことが影響していると考える。また『ツリー・オブ・ライフ』の映像ポテンシャルはもっと上ではないかと感じるようなシーンが散見された。これはシルバースクリーンにした影響なのかも知れない。ホームシアターでもそうだが、シルバータイプはゲインがあがる分、作品は選ぶかも知れない。それとプリント自体の質に何か問題があったのかも知れない。スピーカーは当然ここもクリプシュ。セパレーションがよく昨今のデジタルサウンドとは相性が良い。

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『ツリー・オブ・ライフ』

Treeof ☆☆☆☆ 絶対的な芸術品。
 テレンス・マリックの新作、ショーン・ペンの出演、カンヌでの栄冠。これだけで期待せずにはいられなかった本作は、久しぶりに心を掻きむしられたような、そんな感覚になった作品でした。
 ヨブ記の一説が提示されるところから始まり、さまざまな映像がコラージュのように綴られ、そこに弟の死と、主人公の家族の物語が紡がれていく。多分私がこの作品を知人に説明せよと言われたらこの程度しか言えないと思います。しかもこの説明ではまったくこの映画の本質は伝わっていません。さらにあらゆる示唆を美の中に存在させており、しかも映画でしか成立し得ない唯一無比の芸術作品なのですから。マリック版『2001年宇宙の旅』とはよくいったもので、あの映画同様、この映画もみることで(しかもできれば映画館で)しか体験できない類のものなのです。
 ストーリーを追うことはできますし、映像で物語を読み取ることもできます。ヨブ記をキーワードにして理解することもできますし、きわめて個人的な幼少期の思い出としても、家族の喪失の物語としても、そして生命の物語としても、表層的なものから一歩踏み込んだ解釈まで、この作品にはさまざまな理解の仕方が可能でしょうし、その中に正解も不正解もないことでしょう。ですから他人様のレビューやコメントをみると、なるほどとは思ってもどこかピンとこないひっかかりがあるはずです。これだけの懐の深さをもった作品がどれだけ他にあるでしょうか。その点だけでもこの映画は偉大な作品だと考えます。
 間口のひろい作品とはいえませんし、万人に好まれる作品ではないでしょう。ひょっとしたらこの文を読まれて、私が「この作品を理解できている」というスノッブ的なものを感じられるかもしれません。でも私はちっとも理解していません。何か絶対的なものに接した時に感じる畏敬に近いと思います。もっともっとこの映画に触れていたい。もっともっとこの映画をみていたい。そしていつかこの映画の持つ本質を解き明かし触れてみたい。
 世界で私だけがこの映画を独り占めしたいと思うぐらい、私はこの映画が大好きです。
(ユナイテッドシネマ豊洲10にて)

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2011年8月12日 (金)

『ジェニファーズ・ボディ』

Jennfbody ☆1/2 語り口にセンスがない。
 むこうでのレビューがさんざんだったのであまり期待していませんでしたが、期待しないでいて正解でした。ホラー映画としては立ち位置が中途半端で、ありゃりゃなできばえでした。
 呪いも絡めたジュブナイルという着想はまるでラノベか? 同じようにティーンを主人公とすることが多いホラーの中で、物語の基本線に女の子特有の友情をベースとしている点はユニークです。自分の友人の様子が豹変して帰ってきたため、主人公がその謎を解こうとするわけですが、都市伝説をスパイスとしている点もおもしろい。しかし表現がどこか野暮ったく、一言で言ってしまえばセンスがない。ミーガン・フォックスという素材を得ながらいかされておらず、演出も格好良くないしエロチックさもユーモアも足りない。残酷なシーンは悪趣味でしかなく、最後の皮肉な展開も効いてきません。
 つまらないことにもったいなさも感じないできばえです。

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2011年8月11日 (木)

『ナイトミュージアム2』

Nightatm2 ☆☆ 前作の魅力がすっぽり抜け落ちた。あのラストはないだろう。
 博物館の展示物が動き出すという抜群のアイディアで、良質のファミリーピクチャーとなった前作。前作自体も蛇足が多かったなあと思っていたところに続編ですから、はたしてどうなるかと思っていました。結果的には今回の出来も悪くはないものの蛇足感は前作以上に否めない出来です。
 前作のアイディアを発展させるとしたら数を増やすか、スケールを大きくするか、場所を変えるかしかありません。本作はそのすべてをやっています(笑)。正攻法な取り組み方でこれ自体は悪くありません。中でもアメリア・イヤハートを主人公と絡むキャラクターにしたことはそれなりに成果を収めています。小ネタの数々もクスッとできるものが多く、中でもダースベイダーとオスカーの件には大笑い。しかし石板をめぐる物語はどこかとってつけた印象で、前作ではいきいきとしていたスミソニアンのキャラたちがいかされていません。最大の不満は最後の展開で、あれはファンタジーではやってはいけない手ではないでしょうか。まあこういう物語の展開上の着地点としてはわからなくはないのですが、結局それは続編を作ってしまった事が原因なわけで、パート1で終わらせておいた方がよかったのにと思います。つまらなくはありませんが「やっちゃった、あーあ」という出来です。

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2011年8月10日 (水)

『ザ・グリード』

Deeprising ☆☆1/2 それ、それ、それ!
 『ハムナプトラ』シリーズのスティーブン・ソマーズが監督した本作は、これまたどこを切ってもソマーズ印なノンストップアクションでした。この人はアクションにある程度の緩急がつけられることと、コミカルなやりとりの描き方にセンスがある点は評価してよいと思います。変な泣かせ方を強要するマイケル・ベイなんかよりは楽しめる作品が多いです。
 その反面、どうもアクションシークエンスの組み立て方に引き出しが少ないようで、作品が変わってもキャラクターを置換可能なんですよね。特にこれと『ハムナプトラ』は同工異曲じゃないですか? でもポップコーンムービーと割り切れば、ひどい作品ではありません。ジェリー・ゴールドスミスのスコアは勇壮で盛り上がりますし、ロブ・ボッティンのデザインしたクリーチャーもギャハハと笑えます。少なくとも上映時間分は充分楽しめます。それ以上はみる方だって何も期待してないでしょ?(笑)

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2011年8月 9日 (火)

『汚れた英雄』

Yogoreta ☆☆ 空虚な模造品。
 角川春樹の監督作の中では一部に熱狂的なファンがいる本作。なるほど、スタントダブルを平忠彦がつとめたことでも知られるバイクレースシーンは邦画の中では珍しく本格的なもので、ここはカメラマンの仙元誠三の技も冴えています。しかしそれ以外に全くみるところはありません。だってこの作品はポール・シュレイダーの『アメリカン・ジゴロ』の模倣品なのですから。主題歌もそっくり、コンセプトもそっくり。それでいて知的な好奇心をかきたてられる要素は全くなし。空虚な模倣品でしかありません。

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2011年8月 8日 (月)

『ソルト』

Salt ☆☆1/2 やりたいようにやってください。
 アンジェリーナ・ジョリーは『トゥームレイダー』のあたりはまだ強くてカッコイイですんでいたのですが、『Mr.&Mrs.スミス』のあたりから何だか強すぎてギャグになってしまい、もはやよくわからない状態。そんなジョリー姐さんをジェイソン・ボーンみたいにしてみようということで、すべて通じるのではないでしょうか。しかも、この企画はもともとトム・クルーズのための企画で、それがジョリー姐さんになって登場人物が性別変更。その上、結末も変わったらしい。つまりどうにでもなる勢いだけの内容ということなんでしょう。もう最初から筋は読めるし、ほとんどシュワちゃんの『コマンドー』みたいなアクションが連発。もう絶対死にそうな気がしません。だからまったくハラハラしないのです。勢いだけはあるのでつまらなくはないですし、ジョリーさんをみているだけでも楽しめるのは事実ですが、見終わるとすかっと忘れます。
 えっ? 続編ですか? もうやりたいようにやってください(笑)

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2011年8月 7日 (日)

Live at Shea Stadium / Billy Joel

Bdliveatshea  ニューヨークメッツの本拠地であるシェイスタジアムが取り壊されるにあたって、これまたニューヨーカーとして知られる(しかもメッツファン←ヤンキースファンという説もあるが)ビリー・ジョエルが2008年に同スタジアムでライブ。BSでもオンエアされたし、国内ではDVDも発売されているが、なぜかこれもBDは出ていなかったので、米国盤をチョイス。集大成的な曲目に加え、ポール・マッカートニーやジョン・メイヤーなどのゲストミュージシャンとのパフォーマンスもあり、ビリー・ジョエルファンは買いの1枚。

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2011年8月 6日 (土)

『反逆のメロディー』

Hangyaku ☆☆☆ 原田芳雄がクールだ。そしてそれが化学変化を引き起こしている。
 原田芳雄さんが亡くなりました。とても存在感のある俳優さんで(しかも筋金入りの鉄道マニアというのがうれしいじゃないですか)私も好きな役者さんでしたが、まだまだ彼の魅力を理解していませんでしたね。奇しくも現在日本映画専門チャンネルで原田芳雄自薦傑作集が放送されていますが、その中の1本である本作は、私がまだ知らなかった彼の魅力が存分に発揮されていた快作でした。
 この作品に出たくなかったために、オファーされたやくざ役を「ジージャン&ジーパンで演じてよいなら出るよ」と遠回しに断ったところ、あっさりOKが出たために、この斬新なキャラになったというのは有名な話ですが、もうそれがとにかくカッコイイ! 本当にクールです。そしてその存在感が、やくざ映画の定番キャラたちの絶妙な味を引き出します。梶芽衣子に藤竜也、富士真奈美に佐藤蛾次郎ですよ。そして散歩する男、地井武男のはじけっぷり。みんな原田芳雄という存在と絶妙の化学変化を起こしています。そしてそれが個性あふれる魅力を持った作品へとつながったのでしょう。沢田幸広監督は「俺達に墓はない」などで知られていますが、他の作品ももっともっとみたいと思いました。そしてそういう気持ちを引き起こさせるのが、原田芳雄という俳優のまた凄いところなのではないでしょうか。
 とても味のあるプログラムピクチャーです。そしてみていることを自慢したくなる作品です。

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2011年8月 5日 (金)

『ローラ殺人事件』

Laura ☆☆1/2 だから何だという感じがする。
 オットー・プレミンジャー監督のデビュー作で映画史の中でノワールの分野となると顔を出す事が多いこの作品。WOWOWでオンエアされていたのをみました。ただ見終わった正直なところとしては「だから何だよ」という感じです。ノワール形式なので台詞が多いこともあってか、スジの追い方に駆け足感が否めず、人物描写、伏線の張り方も粗っぽい。クラシックスと呼ぶには個人的には抵抗がある出来です。

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2011年8月 4日 (木)

関西へ家族旅行 その3

Dscf0993  最終日の今日は奈良へ。私は京都より奈良の方が好きなのですが、短時間の滞在にも関わらず、こちらの方が古都を訪れている実感があります。東大寺は大仏もさることながら南大門の金剛力士像の凄さにあらためて息をのみました。帰りに娘と鹿せんべえをあげている時に思いっきり脇腹を噛まれましたが(涙)、でも楽しいひとときでした。来年からは旅行の直接経費がアップです(わかる方はわかりますね)。うーん、頭が痛い!

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2011年8月 3日 (水)

関西へ家族旅行 その2

Dscf0988  今日は子どもたちが楽しみにしていたUSJです。実は家族の中で唯一ここに来たことがある私。今日はガイド役です。ざっとまとめ。

<やはり楽しかった!>
「ウォーターワールド」
家族全員ダントツで評判がよかったのはやはりここ。スタントショーってやっぱりすごいです。

<今回は楽しかった!>
「ジョーズ」
ガイドさんが抜群にうまかった! 雰囲気にノルことができました。

<今回は楽しくなかった>
「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」
さすがに技術的に古い感じがしました。本国ではすでに終了しています。スターツアーズみたいにリニューアルしないかなあ。

<良い意味で変わらず>
「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」
「ターミネーター2:3-D」
「シュレック 4-D アドベンチャー」

<悪い意味で変わらず>
「バックドラフト」
「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」

<死ぬかと思った>
「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」
今回唯一初めて体験したアトラクション。案内などを読んでも正直よくイメージできず、上の娘に言われるまま乗ったら・・・なんとこれ、絶叫系じゃないですか! 舞浜でいうところのスペースマウンテン+アリスのティーパーティ。絶叫系が苦手な私。おもわずのりながら上の娘に「うそつきぃぃぃぃぃぃ!」叫ぶと、となりで娘が「パパ、ごめぇぇぇぇぇぇん!」 珍しくちょっと乗り物酔いした感じになりました。

やっぱりそう何回もきて楽しいところではないかなと思います。娘たちもとりあえずご満悦でしたが、次はやっぱり舞浜のねずみらんどの方が良いと(汗)。

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2011年8月 2日 (火)

関西へ家族旅行 その1

Dscf0974  一足早く夏季休暇を取り、家族で関西に出かけました。今日は京都。関西へ出かけるたびに寄っていますが、いわゆる観光地をまわるのは中学校の修学旅行以来かもしれません。だっていつも梅小路だの、祇園辻利だの、TOHOシネマズ二条だの、ですから(汗)。やはり私のお気に入りは銀閣でしょうか。これぞ「和」です。

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2011年8月 1日 (月)

iPodのバッテリー交換

 私が使っているiPodは80GBモデル(MA450JA)。第5世代のいわゆるビデオiPodなのですが、さすがに購入から5年近くたっているので、最近バッテリーの持ちが悪くなっていました。ただ新しいモデルを買うのは難しい。スマートフォンには全く興味が無く、iPodTouchやiPadは容量が心許ない。かといってiPod classicは容量的な違いだけで機能差はそれほどなく、魅力を感じません。またiPodに関してアップルは修理という発想がなく、原則として新品か再生品との交換になります。これをどうみるかですが、私は個人的にこの姿勢には納得がいかない部分があり、しかも\6800かかります。さてできるだけ投資額をおさえて・・・と考えていたら、バッテリーの交換について情報がネットにありました。金額送料込みで\1500。これで延命できる上に、バッテリーの容量は純正品よりアップしていますから安い物です。で、実は今回驚いたのがその音の変化。びっくりするぐらいよくなったのです。きめが細かくなったというか立ち上がりがはやくなったというか。オーディオにおける電源の重要性を、まさかこんなポータブルのデジタルプレイヤーで実感するとは思いませんでした(汗)。

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