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2011年7月13日 (水)

『96時間』

Taken ☆☆☆ 小気味よい娯楽作。
 ベッソンも関わっているヨーロッパコープの作品は、どこかVシネマっぽいテイストがあり、つまらなくはないんだけどすっごくおもしろいとはいえない作品がちらほらあり、あとは地雷原みたいな金太郎飴ゾーンなイメージですが、これはおもしろかったです。
 まず大柄でアクション映画のキャリアもありながら演技力も確かなリーアム・ニーソンを主役にしたこと。次に父と娘の絆を物語の推進力にしたこと。そして設定をシンプルにして展開をタイトにしたこと。これで作品の出来映えは最低保障されたようなものです。ニーソンは演技力も確かながら娯楽作もフィルモグラフィにずらりと並んでいます。これは彼が大柄でアクション映えすることも大きな要因だと思います。それでいてジェイソン・ステイサムやかつてのブロンソンのように、最初からすっごく強そうにはみえないのがよいのです。そして人質救出のリミットである96時間を上映時間93分に見せ場をかっちりと織り込みながら、垂れ流しに感じないのは評価したいと思います。
 とりあえず続編はやめましょう。客は入るかもしれませんが、かろうじて保ったこの最低保障の出来が貶められる可能性が高いです。でも『トランスポーター』のフランク・マーティンとのコラボだったらみたいかもしれません(爆)。

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