遊雀師トリをつとめる(浅草演芸ホール6月下席後半)
しばらくブランクがあいていまして(それをまたこんな日に書くわけですが)。まあ映画もみたんだかみてないんだかといったところです。でもはりきってあしげく通ったのがありました。以前にも書きましたが、三遊亭遊雀師匠の落語です。
浅草演芸ホールの先月6月下席後半で遊雀師匠は夜の部の主任(トリ)をつとめられました。気合い入れて2回足を運びました。私が書くまでもないのですが、トリをつとめるのは大変名誉なことです。しかも独演会と違って何のネタをかけるかは事前にはわかりません。遊雀師はすでに何度か寄席のトリをつめている実力者ですが、私が本格的にファンになってからは、その機会はなかなかなく、師匠が今トリをつとめられた時に何をかけるのか、とても楽しみだったのです。
初日は「明烏」でした。堅物の若旦那が悪友にそそのかされて吉原デビューする話ですが、こんなに楽しかった「明烏」は初めてでした。もう1回足を運んだのは3日目。この日は「宿屋の仇討ち」。これも今まで師匠できいたこのネタの中では抜群のおもしろさで、やっぱり寄席はよいなあと実感できる一席でした。(ちなみに残りの3日間は「寝床」「くしゃみ講釈」「不動坊火焔」だったそうです)
2008年に足を運んだ浅草演芸ホールで、その日出演されていた演者の中に遊雀師がいらっしゃいました。その「反対俥」のあまりのおもしろさに惚れ込んでしまい、私の落語熱に再び火が付いて現在に至るわけですが、本当に出会えたことに感謝をしています。
ぜひぜひみなさんも寄席に足を運んでみてください。楽しくておだやかな時間が味わえると思います。
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