『月に囚われた男』
☆☆☆ SFとして抜群の冴え。
これはよかった! 劇場でみなかったことを深く後悔しました。採掘現場で働き続ける男の物語なのですが、地に足の着いた設定でありながら、SFというフィルターで人間という存在についてみつめており、絶妙なアプローチを実現しています。サム・ロックウェルには初めて感心。正直今まではどうでもいいか、やりすぎな脇役ばかりだったのですが、実はジャック・レモンのようなポジションができる人なのかもしれません。また声の出演になるケビン・スペイシーはこれまた見事な存在感を発揮しています。ひょっとすると『ガタカ』のように後生ではエポックメイキングな1本になっているかもしれません。それぐらい近年のSF作品では抜群の冴えをみせています。
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