『恋するポルノ・グラフィティ』
☆☆ かわいらしいけどさ。
ケビン・スミスは最近すっかり作風が変わったのでしょうか。おや、ネタが変わったという言い方が適切なのでしょうか。ネタはかなり過激な、事実ポルノの世界をネタにしてるので万人にススメられる感じではありませんが、少なくとも題名(原題も)からイメージされるほど下ネタという作品ではありません。むしろ可愛らしい作品で『恋人たちの予感』のだらしないヒトバージョンとでも呼ぶべきでしょうか。ただかわいらしいけれど、胸にぐっとくるような作品にはなっていませんし、ぎゃははと笑えるようなおもしろさも持っていません。恋愛物には必要な切なさが欠けているのも問題ですし、結局さっきいったような喩えが通じてします既視感がどこかあるのが最大の課題だと思います。
ところでおかしかったのがとある場面に流れる曲の話。ええなあと思ってエンドクレジットからあたってみたらなんとLIVE(バンド名です。あっ、日本のお塩さんのバンドでもないですよ、念のため)の曲だった。探してみると・・・サントラ未収録な上に、アルバムとかにも収録されてないらしい。私もがっかりしたのだが、アメリカamazon.comのこの作品のサントラのレビューには、その点についての不満が炸裂。みんな、感じることは似てるんですなあ。
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