『イングロリアス・バスターズ』
☆☆☆ タランティーノで初めて感心。オープニングが素晴らしい。
タランティーノと私はどうも相性が悪く、今までもせいぜい『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』で「ふーん」ぐらいの感想でしたが、これは初めて感心しました。いや、もう圧倒的に最初の章がおもしろい。クリストフ・ヴァルツの存在感と、そのがっちりとした演出(いや、まるでレオーネを彷彿としました)一気にひきこみます。後半はやや尻すぼみな感じはあり、あれで終わりかよという思いはありましたが、その男性的なタッチは「なかなかやるじゃん!」といったところです。これでもう少しアクションシークエンスがあればよかったです。クリストフ・ヴァルツもそうですが、他の出演者も適材適所で、こういうセンスはタランティーノはさすがだと思います。またいつも思うのですが彼の作品に出ている役者さんはとてもいきいきとしています。そんな面も含めて演出家としての成熟を感じられた作品です。
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