『2012』
☆☆ いくら何でも人の命を軽く見すぎている。
私はローランド・エメリッヒの作品で2本だけ評価しているものがあります。『インデペンデス・デイ』はキムタク版『宇宙戦艦ヤマト』よりずっとヤマトっぽくて楽しみましたし、『デイ・アフター・トゥモロー』はパニックムービーらしからぬ荘厳さがあって好きです。ただし残りはぜーんぶダメ。で、今回はディザスター路線なのでちょっと期待していましたが、こりゃいくらなんでもな作品。とにかく人の命が軽い。泣かせるために死なせてるし、ハラハラさせるためにもっとたくさん死なせてる(ここは『デイ・アフター・トゥモロー』は違った)。視覚効果はすごいけれど派手さだけが追い求められた感じがして印象に残りません。とりあえず『日本沈没』(もちろん森谷司郎監督版)のスピリットを学ぶべきでしょう。
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