« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月31日 (月)

『イングロリアス・バスターズ』

Inglor ☆☆☆ タランティーノで初めて感心。オープニングが素晴らしい。
 タランティーノと私はどうも相性が悪く、今までもせいぜい『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』で「ふーん」ぐらいの感想でしたが、これは初めて感心しました。いや、もう圧倒的に最初の章がおもしろい。クリストフ・ヴァルツの存在感と、そのがっちりとした演出(いや、まるでレオーネを彷彿としました)一気にひきこみます。後半はやや尻すぼみな感じはあり、あれで終わりかよという思いはありましたが、その男性的なタッチは「なかなかやるじゃん!」といったところです。これでもう少しアクションシークエンスがあればよかったです。クリストフ・ヴァルツもそうですが、他の出演者も適材適所で、こういうセンスはタランティーノはさすがだと思います。またいつも思うのですが彼の作品に出ている役者さんはとてもいきいきとしています。そんな面も含めて演出家としての成熟を感じられた作品です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月30日 (日)

BD『クローバーフィールド』

Bdclover  映像特典が気になって再びTSUTAYAに下取りに出して購入。→review やっぱりよくできてます。それからこれはメイキング必見。えっ、ここセットだったの?というところもちらほら。画質音質は水準レベル。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月29日 (土)

BD『ダンス・ウィズ・ウルブズ』

Bddancesww  ケビン・コスナー初監督作にしてオスカーを獲得した作品。これは劇場公開版のブルーレイ。なぜかワーナーが権利を持っていて、あっさりとリリースされた。ただ映像特典はまったくなく、当然のことながら236分版も未収録。いつか出るだろうと思ったら、あっさりアメリカでは今月リリース予定とのこと。ただしそちらは劇場公開版は未収録なので、安かったしこれを買った次第。ただ画質はあまりよいとはいえず、なんかポジをマスターにしたような色調というか、赤っぽい画調になっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月28日 (金)

『扉をたたく人』

Visitor ☆☆1/2 大切な人を失う闇の深さは出ている。
 この作品はインディペンデント系の作品ですが、そんなポスト9.11の米国社会を背景に味のある小品となっていました。
 妻に先立たれた教授というキャラクターについてはちょっとした描写が上手に積み重ねられていてしっかりと描かれています。そして物語の鍵を握るシリア人とセネガル人のカップルとの心の交流は、微妙な距離感からスタートしてそれが縮まっていく様を主人公の変化として描いています。何よりその奥に大切な人を失ってしまう闇の深さが絶妙に提示されることで、物語に普遍性が増し、教授の行動に偽善を感じなかったのでしょう。反面カップルの方の描き方はやや通り一遍で物足りなさがありました。そのあたりのバランスが悪く、演出家の手腕がもうひとつあればなあと思ってしまいます。
 この作品は何よりリチャード・ジェンキンスの好演が支えているといってよいでしょう。彼の何気ない仕草が、そのキャラクターと物語を雄弁に語るのです。あのラストシーンにどこか爽やかなものさえ感じさせてくれたのは、彼が深い悲しみという闇から生きる希望を見いだしているからに他なりません。
 わかりやすいお涙頂戴物ではありません。しかし教授の悲しみを共有できた人は最後に彼と同じように小さな希望、そして前に進む力をくれる作品です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月27日 (木)

『ペルセポリス』

Persepolis ☆☆☆ 「虎の目」に大笑い。
 『戦場でワルツを』はその幻想的な展開が評価された部分があったようですが、それがかえって胡散臭く、現実から目を背けているような感じがしました。一方でこちらは1人の女性の生き方(監督の自伝的作品だそうです)をしっかりと見つめながら、イランという国の近現代史と、イラン人としてのアイデンティティ、そして女性としての生き方を浮かび上がらせています。特に留学中のエピソードと、帰国後の描写が印象深く残ります。サバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」を熱唱したシーンには大爆笑。こういうセンスが最高です。
 『戦場でワルツを』より私は断然こちらを支持します。1人の女性の生き方として、力強さとたくましさとはかなさをユーモアに包み込んでいます。その上でアニメーションとしてのおもしろさまで兼ね備えているのですから見事です。というかこの作品はこういう手法でしか映像化できなかったのでしょうね。その面でも評価したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月26日 (水)

『ヒトラー 最期の12日間』

Downfall ☆☆☆ 国が狂っていく瞬間。
 ヒトラーを描いた映画は数多くありますが、この映画はその中でもユニークな個性を兼ね備えています。それはヒトラーという人間をクローズアップしただけでなく、国がおかしくなるのは誰の責任であるかということを普遍的なドラマとして作り上げたところにあります。そもそも国の命運はたとえヒトラーとはいえ、独裁者1人にすべての運命が委ねられているとは考えられません(もちろん責任がないとは言いません。いえ、むしろ全責任を負うべき1人だと考えます)。好戦的な人、長いものに巻かれている人、理論的な人、人間味あふれる人と、あれだけ取り巻いている人々がいながらなぜ国は狂っていったのかを描いています。一方でこれを戦争末期に限定してしまったことで、抵抗できなかった運命のように受け取れる部分が生まれたのも事実で、特に映画の後半部は釈然としない部分もありました。しかしそういうところも言い訳めいたものは一切なしとしたのは評価すべきですし、こういう映画を自国で撮れるのは凄いと思いました。なお本作は20分長いエクステンデッドエディションもあり気になるところです。長尺ですが見応えのある作品です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月25日 (火)

『ファンボーイズ』

Fanboys ☆☆1/2 企画の勝利としかいえないか。
 全然期待していなかったのですが、なかなか楽しめました。私も『スター・ウォーズ』は大好き人間なので、心理的にわかってニヤリとする部分はありましたし、設定としてはウェットになりそうな部分をサラッと描いた点はよいと思います。ただこれはやはり企画の勝利であって、『スター・ウォーズ』を知っている、もしくはそのファン心理をわかっていないと成立しないギャグが多すぎですし、おもしろい映画であるかとなると疑問が残ります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月24日 (月)

『ソウ6』

Saw6 ☆ どうでもいいけど何がウリよ。
 とうとう6作目。オレも律儀にとつきあってるので、ここまできたらみちゃいますけど(ついに次で終わるらしいですが)。でもねぇ、どうでもいいよ。というか話、もうわけわかりません(おさらいする気もしないので)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月23日 (日)

CD:「レインマン」O.S.T(スコア盤)

Rainmanscore  バリー・レビンソン監督のオスカー受賞作。私がハンス・ジマーという作曲家を覚えた作品でもあります。公式にはコンピレーション盤でスコアが2曲しかなかったが、今回は限定2000枚プレスで、20曲のスコア盤。いやあ、長年待った甲斐がありました!・・・となるところだが、素材があまりよくないせいか、いかにもテープですというワウフラッターの狂いみたいな感じで、音はあまりよくない。まあ出ただけでもよしとするか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月22日 (土)

BD『ゴーストハンターズ』

Bdbigtlc  ジョン・カーペンター監督のジャンル分け不能の珍品。でも私、これ好きです。とりあえずこんな邦題をつけられたので「ああ、3人組の」「ああ、白いお化けの進入禁止マーク」「ああ、レイ・パーカーJr.のでしょ?」という誤解と戦い続けねばならないのは可哀想すぎる。万人におすすめできる出来とはとても言えないが、でも視覚効果をリチャード・エドランド率いるボスフィルム(おお、ここだけ『ゴーストバスターズ』と共通点が!)が手がけており、嵐3人組関係のエフェクトだけでも素晴らしい出来映え。また特典はDVDのものと同じ。カーペンターが歌ってるのを拝めます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月21日 (金)

BD『プライベート・ライアン』

Bdsavingp  スピルバーグ監督の戦争ドラマ。これも『宇宙戦争』同様パラマウントの廉価版に入っていた。まあ、廉価版は1枚組。こっちは2枚組なので怒ってませんよ、ホホホと左ウチワだったら、なんと後日アナウンスが訂正されて2枚組に(汗)。
もう、次は発売日には買わんぞ、パラマウントHE!
 HD化は音もさることながら、やはり画の方でのメリットが大きく、コントラストの不自然さがなくなった。特典はDVD盤(後で出た方)と変わらないが、この画質ならば即買い換え。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月20日 (木)

『接吻』

Seppun ☆☆☆1/2 緩みのない緊張感の末にあった、あのラストは何だ?
 凄かった。最初の豊川悦司が犯罪を引き起こす場面から、一瞬の気の緩みすら許さぬこの展開。小池栄子演じるOLを取り巻く人間環境の描き方も実に巧み。なので彼女が一方的に無差別殺人犯に好意をよせていく過程も、小池栄子の演技もあって説得力があります。スリリングなのが、OLと殺人犯との交流が進むにつれて、2人の求めるものが逆転していくところ。このあたりまではよかったのですが、もったいないのがラスト。あれは何でしょう? どうせなら最後まで奇をてらわないで欲しかった。最後まで正攻法で押し切ってくれれば、邦画でも珍しいタイプの傑作になったと思います。万田邦敏監督作は初見でしたが、過去の作品もみてみたいと思いました。役者陣は主演2人がとにかくよく、また篠田三郎さんもが印象に残る演技をみせます。しかし仲村トオルは悪くはないものの、他の役者さんの方が似合っていたかも知れません。
 予備知識はなるべくなしで。そして少しだけ覚悟をきめてみてください。ここ数年の邦画の中では尋常ではない歯応えを持つ作品です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月19日 (水)

『マーゴット・ウェディング』

Margot ☆1/2 嫌味なだけだ。
 『イカとクジラ』のノア・バームバック監督の新作、ジェニファー・ジェイソン・リー出演ということでかなり期待していたのですが、期待はずれでした。劇場未公開というのもこの出来では仕方ないでしょう。家族の絆崩壊というテーマも、ダメ人間のダメ生活という描写も、すでに手垢がついた材料ゆえに何も目新しさがなく、しかもそこに何の救いもアイロニーも、ましてやユーモアのセンスすらないので、見終わっても脱力感しかありませんでした。ニコール・キッドマンの顔面に衝撃。そしてジェニファーらしさが全くない役柄にがっかり。前作で才能の片鱗をみせているだけに次にまた期待します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月18日 (火)

『コンペティション』

Competi ☆☆1/2 芸術の優劣についての一考察が人生の苦みにつながり損ねている。
 実はこれ、まだDVD化されていません。スピルバーグ作品の常連だったは私にとっても最初のごひいきさんだった役者さんです。ただすごくいい役者さんなのですが、時々やり過ぎ感もあって、なんか芝居くさくて評価しなかった時期もありました。本国ではドラッグ問題で低迷していた時期もありましたし、フィルモグラフィを眺めると幅が広いと言うよりは節操がない感じさえします。その彼が『グッバイガール』で当時史上最年少のアカデミー主演男優賞を獲得後に選んだ出演作がこれ。
 というわけで最近の彼よりはるかにアクの強い演技が全開。そのせいかこの映画の主題である芸術の優劣についての一考察から浮かび上がらせるはずだった人生の苦みが出てきていません。エイミー・アービング演じる女性のとらえ方にも問題があり、ドレイファス演じる主人公とのバランスが崩れているせいか、これでは観客はアービングの方に肩入れしてしまう気がしました。本来なら群像劇がふさわしく、せめてアンサンブルとしてのバランスがあってよいと思います。その部分を演出側も演じ手も意識が足りないのではないかと感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月17日 (月)

訃報:ピーター・イエーツ

 たまたま知り合いから「訃報はニュースであるから、書かなくていいんじゃない?」と言われました。
 いいえ! ニュースは寂しすぎて、いずれ消滅。Wikiはいい加減。せめて複数のソースを検証して、ちゃんとしたプロフィールを整理しておくのが、自分の敬愛する映画人へのファンとしてとるべき行動かと。ご理解ください。
 映画監督ピーター・イエーツ氏が2011年1月9日、イギリスのロンドンにて死去していたことを代理人が10日発表しました。享年81歳。葬儀には近親者のみが参列し、その後お別れの会を行う予定だそうです。
 イギリスのハンプシャー州オールダショットに生まれたイエーツ監督は、もともとロンドンの英国王立演劇学校で俳優を目指し卒業後、俳優や演出家として舞台で活躍していた。レーシングカーのドライバーを務めていたこともあったという。やがて編集マンとして映画界のキャリアをスタート。トニー・リチャードソンの『蜜の味』やJ・リー・トンプソン監督の『ナバロンの要塞』などの助監督、テレビ番組の演出などを経て、1963年に『太陽と遊ぼう!』で監督としてデビュー。1967年に監督した『大列車強盗団』では、そのアクション演出が評価され、ハリウッドに招かれます。そしてサンフランシスコを舞台に壮絶なカーチェイスを繰り広げる映画『ブリット』を演出しました。その後青春映画の傑作『ヤング・ゼネレーション』(1979)ではアカデミー賞最優秀監督賞にノミネート。1983年にも『ドレッサー』(1984)で同賞にノミネートされました。他にも『マーフィの戦い』(1971)、『ホット・ロック』(1971)、『目撃者』(1981)、『哀愁のエレーニ』(1985)、『容疑者』(1987)などがあります。劇場用作品の遺作はジェームズ・スペイダー、マイケル・ケイン、サム・シェパードらが共演した『ニューヨークの亡霊』(1999)になりました。
 正直1980年代半ばからはあまり評価されない作品が並びますが、70年代から80年代前半はよい作品をたくさん送りだしました。中でも私にとっては『ドレッサー』をみた時の感激を生涯忘れ得ません。
 ご冥福をお祈りします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月16日 (日)

2010年度キネマ旬報ベストテン

 いよいよ賞シーズン本格化。アメリカの賞レースのチェックをすっかり忘れてます。さてまずは2010年度第84回キネマ旬報ベストテンの結果。

【日本映画】
1『悪人』
2『告白』
3『ヘヴンズ ストーリー』
4『十三人の刺客』
5『川の底からこんにちは』
6『キャタピラー』
7『必死剣鳥刺し』
8『ヒーローショー』
9『海炭市叙景』
10『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』

【外国映画】
1『息もできない』
2『インビクタス/負けざる者たち』
3『第9地区』
4『白いリボン』
5『ハート・ロッカー』
6『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
7『クレイジー・ハート』
8『冬の小鳥』
9『スプリング・フィーバー』
10『インセプション』

【個人賞】
監督賞:李相日『悪人』
脚本賞:吉田修一、李相日『悪人』
主演女優賞:寺島しのぶ『キャタピラー』
主演男優賞:豊川悦司『必死剣鳥刺し』『今度は愛妻家』
助演女優賞:安藤サクラ『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『トルソ』ほか
助演男優賞:柄本明『悪人』『桜田門外ノ変』ほか
新人女優賞:桜庭ななみ『最後の忠臣蔵』『書道ガールズ わたしたちの甲子園』
新人男優賞:生田斗真『人間失格』『ハナミズキ』ほか
外国映画監督賞:ヤン・イクチュン『息もできない』

 ここ数年の特徴ですが、相変わらず一本筋の通らぬ結果ですねえ。

過去の結果
2009 2008 2007 2006 2005

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月15日 (土)

BD『アバター 3D』

Bdavatar  DMR-BWT2100を購入したので、パナソニックから3Dブルーレイのプレゼントが12月中に届いた。以前は『アイス・エイジ3』『石川遼オリジナルコンテンツ』の2枚だけだったのが、11月から3枚に。しかもそれ以前に2枚だけだった人にも遡って『アバター』をプレゼントするというのだから太っ腹。
 『アバター』の3Dバージョンディスクはライセンスの関係で、しばらくは非売品という形でパナソニックのユーザーにしか供給されないとのこと。まあ、そういう戦略もありでしょうか。
 ディスクは劇場版本編のみで2Dバージョンも収録、映像特典は無し。ビスタサイズ&dts-HDマスターオーディオという本編仕様自体は同じようだが、このディスク、THX-BluFocus 3D認証を受けているようだ。まあ、いずれにせよ、我が家はまだ3Dじゃないからなあ(汗)。他の2枚はまだ未見です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月14日 (金)

『愛・旅立ち』

Aitabida ☆ マジメな分だけ始末が悪い。
 映画秘宝の「底抜け超大作」でもとりあげられ、世紀の珍作として名高いこの舛田利雄監督作品を鑑賞。DVDにもなってません。耳なし芳一とか、丹波哲郎の霊界ネタとか、そして驚愕の後半の展開とか(お医者さんのやりとりとかすごすぎ)、これは確かにマジなのか冗談なのかよくわからない作品でした。でもマジメな分だけ始末が悪いですね。笠原和夫さんが脚本で関わっていますが、当時売れっ子だった2人のスケジュールを押さえてみても、ここまでしかできなかったのだろうなあというのが正直な所です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月13日 (木)

『リリイ・シュシュのすべて』

Lilychou ☆☆☆ すごいものをみた気はするが、はったりだけのような気もする。
 これ、みるのを避けてました。公開当時はかなり賛否両論に分かれた記憶がありますが、なるほど、確かにこれは問題作です。大きくわけると評価が分かれるポイントは3つ。まずその文字入力をしているような演出表現。映画はテキストという表現がもっとも似合わないものだと考えていますので(おそらく数少ない成功例が『大統領の陰謀』のラスト)これは逆効果です。それからソニーのHD24PカメラであるCineAltaのHDW-F900による撮影ですが、これはよかった。決して色調は寒色ではないのに肌触りの冷たいこの映画独特なルックスを獲得した大きな要因となっていたのではないでしょうか(それにしてもこの天才篠田昇さんを失うという大きさ、あらためて実感します) で、3つめはそのストーリー。思春期の純粋さと残酷さは、過激になるほど普遍性を獲得しにくくなるのではないでしょうか。私は逆に嘘くさく感じてしまいました。もっと彼らは良くも悪くも賢い気がします。いつも後味の悪い映画を撮るラース・フォン・トリアー監督の映画群とはどこか違う気がするのです。彼は基本的にそこからぶれていない。岩井監督は基本は性善説でこの映画の時にはただ単に何かに絶望し怒っているだけのような気がしてならないのです。
 岩井俊二監督作品をみたのは久しぶりでした。なんかすごいものをみた気はするのですが、だからといってこれは傑作かと聞かれると、私は「ちょっと違うなあ」と思います。岩井俊二が勝負するフィールドは、見かけや流行ではなく、もっとヴィヴィッドな世界のはず。アメリカ資本の次回作はどうなるのでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月12日 (水)

『ノウイング』

Knowing ☆1/2 ひとりでみるとむなしいぞ。
 この間の『2012』といい、みんなそんなに世界を滅ぼしたいのですね(笑)。ただあっちが正当派ディザスタームービーとすれば、こっちは一歩間違うととんでもSF系です。あまり言うとネタバレしそうですが。アレックス・プロヤスはSFマインドがある人なのかなあと思いきや、『アイ,ロボット』でむしろSFを舞台にしてエモーショナルなドラマを描きたい人だと馬脚を現した感じで、本作でもニコラス・ケイジ演じる学者と子どもの絆で観客をぐっとさせたかったのではないでしょうか。そうでなければあんなとんでもプロットにはならないでしょう。予告編でも使われていた飛行機墜落シーンはびっくり。あれをワンカットでやろうなんて発想がもう狂ってる証拠です(いや、でも凄かった)。ただデジタルエフェクツのレベルは全体としては低めで、地下鉄事故のところとかは「ありゃりゃ」でした。
 ポップコーン映画ではありませんので、ひとりでみるとややむなしいかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月11日 (火)

訃報:ピート・ポスルスウェイト

 イギリスの俳優、ピート・ポスルスウェイトさんが1/2に英シュロップシャー州の病院で死去したことが明らかになりました。享年64歳。直接の死因は明らかにされていませんが、長年ガンを患っていたそうです。
 1946年2月7日イングランドのチェシャー州ワリントン出身。修道会系女学校で教師をしていましたが、俳優になるという夢を捨てきれず、リヴァプールのエヴリマン・シアター、マンチェスター・ロイヤル・エクスチェンジを経て、70年代には名門ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団し、数々の舞台を経験しました。
 1977年にリドリー・スコット監督の「デュエリスト/決闘者」の端役で長編映画デビュー。「遠い声、静かな暮し」(89)で注目を浴び、その後、「ハムレット」(91)、『エイリアン3』(1992)と、話題作ながら脇役が続きます。そして1993年に『父の祈りを』で、IRAの爆弾テロリストとして息子とともに投獄され、無実を明かすために長い闘いを続ける父親を熱演。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。2003年には大英勲章OBEを授与されています。他にも『ユージュアル・サスペクツ』(1995)、『ロミオ+ジュリエット』(1996)、『ブラス!』(1996)、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)、『ナイロビの蜂』(2006)、『インセプション』(2010)など、数々の作品に出演しました。日本ではこの後にベン・アフレック監督作『ザ・タウン』が公開されますが、遺作は全米で4月に公開される"Killing Bono"になるそうです。
 印象に残るジャガイモ顔というか、親父!と呼びたい役が似合う俳優さんでした。コミカル、シリアスなんでもござれで、やはり『ユージュアル・サスペクツ』のコバヤシや、『ロスト・ワールド』のハンターが印象深いですが、個人的には『ドラゴンハート』(1996)での弓矢が得意な僧の役も彼ならではの味でした。
 ご冥福をお祈りします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月10日 (月)

『南の島に雪が降る』

Minamino_2 ☆☆☆ なんとやさしくて哀しい映画だろう。
 こういう映画に出会えるから映画ファンはやめられません。俳優加東大介が従軍経験をもとにして書いた小説を映画化した作品は、日本映画らしい味わいのある佳品となっていました。何とか兵士たちを元気づけようと奮闘する姿は微笑ましくありますが、しかしそれらの日常を戦争が奪い去っているのだなということが背景にあり、中でもフランキー堺演じるピアニストのエピソードには胸締め付けられるものがありました。さらに舞台の大道具小道具に観客席の兵士たちが遠く離れた故郷を思い起こす姿にはぐっとくるものがあり、さらにクライマックスの長谷川伸「瞼の母」公演で、舞台に降り注ぐ雪をみながら、兵士たちが号泣する姿には、私たちも涙するしかありません。久松静児監督は声高に反戦という叫びをせず、日々を生き抜くことに必死だった兵士たちのつかの間の安らぎをもたらした芝居をめぐるエピソードを、穏やかでメリハリの効いた語り口でみせてくれました。また実に芸達者な面々が出演しています。加東大介の他、有島一郎、伴淳三郎、西村晃、渥美清、桂小金治、フランキー堺、小林桂樹・・・とどめは森繁という豪華メンバー。それぞれに芝居の見せ場をきちんと作りながら、アンサンブルとしても成立させているところに職人監督らしいセンスをみせています。
 なんとやさしくて哀しい映画でしょう。そう、これはロベルト・ベニーニの『ライフ・イズ・ビューティフル』に通じる映画です。こういう映画を埋もれさせてはいけません。これはよい映画です。日本人だからこそわかる映画であり、日本人だからこそみておくべき映画なのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 9日 (日)

『インビクタス / 負けざる者たち』

Invictus ☆☆☆ 余白の残し方に感じる名人芸。
 イーストウッドがマンデラ大統領を映画に? いや、真相はモーガン・フリーマンの持ち込み企画のようですが、それでもさすがの腕前、見応えのある作品となっていました。
 本来マンデラ大統領と南アフリカのラグビー代表チームのドラマは並列にはなりません。それをやってのけてしまうところが素晴らしい。一歩間違うとただの再現ドラマとなるところですが、ダイジェストに感じないのは、ひとつひとつの場面を丁寧に描いているからです。そしてあえて深く掘り下げることはせず、無駄は極力までそぎ落としたことで、観客に想像させるだけの余白を残すのです。だから印象に残る場面が数多くあります。大統領警護メンバーがラグビーをするところや乗車の顔ぶれの変化(前半は人種別、後半はごちゃ混ぜ)、少年と警官が決勝戦のラジオ実況に聞き入るシーン、代表チームが黒人地区の子どもたちにラグビーを教えるシーン・・・。何よりあのラストのマンデラのクローズアップに、前途多難な南アフリカの未来に勇気を持って歩こうとしている姿が思い起こされるのです。
 モーガン・フリーマンはさすがの貫禄で、ネルソン・マンデラ直々のリクエストに応える演技をみせます。そしてマット・デイモンも手堅い演技で、ラガーマンとしてのリアリティを出しています。『ミリオンダラー・ベイビー』や『グラン・トリノ』と比べると一枚落ちるのは否めませんが、それでも秀作の格をそなえた力作です。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 8日 (土)

AVR-3311の「AirPlay」対応ソフトウェアアップグレード

 デノンからアナウンスはされていたものの延期されていた「AirPlay」対応ソフトウェアアップグレードが1/6から始まりました。「AirPlay」はパソコンのiTunesライブラリの音楽やiPhoneやiPad、iPod touch内の楽曲などを、対応機器にネットワーク経由で伝送し、再生できるようにするアップルのネットワークオーディオ規格でして、はやい話がPCでiTunesライブラリの曲を聴くにはPCのスピーカーだったのが、アンプ経由で楽しめるということです。私のアンプAVR-3311も対応ということで早速申し込んだら、あらまあ早いことに今日アップデート手続きに関する書類がデノンから到着。ただアップデート自体は完全にネット経由ですし、送られてきた物は薄っぺらいマニュアルのみ。正直ネットでやれるだろ?という感じなものでしたが、とりあえずそれをみながらスタート。ちょっとダウンロードで冷や汗(いや、我が家のルーターの調子が悪く何とかせねばならない!)を書いたが、なんとか終了。その後セットアップでファイヤーウォールが原因でエラーはあったものの、それも無事設定終了。さて感想は・・・。

もう最高!

こんなハードを導入して苦労したのがウソのようですよ。少なくともメディアプレイヤーなんかよりはずっとスマートだし、パソコンで操作できるのがいいです。というわけでこの規格が普及するといいなあと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 7日 (金)

『トロン:レガシー』

Tronlega ☆☆1/2 見事なバージョンアップに感謝。
 1982年に鳴り物入りで公開された『トロン』。全米では『E.T.』や『ロッキー3』の後塵を拝し興行は惨敗。批評も惨憺たるものでした。しかし中学生だった私はその予告編に大興奮。公開2日目に今はなき名鉄東宝で70ミリ上映をみたのでした。まずフルシェイドグラフィックで描かれたライトサイクルに大興奮でした。コンピュータで自由な視点を与えられたことでこんなことができるのかと驚いたのです。そしてその世界観も、友だちの家でパソコンにプログラムをテープからデータを読み込んでいた時代の私たちには充分衝撃的だったのです。
 そんな「大好き」な作品に28年たって突然作られた続編。正直冷静な評価が書けません(汗)。いや、映画としては前作同様、かなり問題点ありなのですが、それでも私はこの作品は大好きです。まず前作の世界観をきちんと踏襲し、そのまま残したところ、グレードアップしたところ、変えたところをバランスよく並べています。ライトサイクルやレコグナイザーだけでなく、光子帆船まで出てくるとは! そしてあのスーツ! みんなちゃんと格好良くなってる。やればもっとフォトリアルなものにできるところを、そうしなかったところがニクい。これが『スター・ウォーズ』のプリクエルではできなかったところで、ちゃんと『トロン』の世界として納得できるのです。さらにオープニングのタイトルの出方でにんまりだし、アランもフリンも(デリンジャーの子どもまで)出てきて、ジャーニーまで流れる(笑)。もう見事なバージョンアップ! 
 ストーリーには突っ込みどころはあるのですが、プログラムを擬人化してサイバーワールドを描いた中で、ISO(同型アルゴリズム)という言葉が出てきたのにはドキッとしました。文系な私は正しく理解できませんが、プログラムを作るときにアルゴリズムは避けて通れません。つまりプログラムが自由意志を持つためには人工知能ではなく、そのプログラム自身が意志を持つアルゴリズムを持つ必要があるということ(ネタバレ:途中でISOだとわかるクオラがフリンから本を与えられて学ぶことができるのはそのため)。他のプログラムは所詮人間の産物であり、クルーが暴走したのもユーザーであるフリンに責任があるというのは、へぇと思いました。
 ごひいきジェフ・ブリッジスは何でもやっちゃいますが、パフォーマンス・キャプチャーによる若返りでは実力を発揮できずといったところでしょうか。『ファイナル・ファンタジー』『ポーラー・エクスプレス』『ベオウルフ』と進化しているのは認めますが、なんか違和感が、というところが残された壁です。また私はIMAXでみましたが、『トランスフォーマー・リベンジ』と同じくIMAXのみスコープサイズがIMAXDMRフル(まあこれだとビスタと変わらなんのだが)に画面アスペクトが変化するシーンがあります。
 おもしろい映画かと言われると正直微妙ですし、3Dを目当てにするとそんなに飛び出しませんからがっかりするでしょう。また映像革命かと言われると今回のベクトルはそうではない気がします。でも。もしあなたが『トロン』をみたことがあって好きな映画である、もしくは好きだったことがあったら。すぐに映画館へどうぞ。その思い出は汚されることなく、バージョンアップ、しかも愛と理想をこめて作られたニューバージョンを楽しめるはずです。(109シネマズ川崎シアター7にて)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 6日 (木)

『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』

Pianotunoe ☆☆1/2 なんかすごいものをみてしまった気はする。
 早朝仕事をしていた時につけていたらやっていて、なんか引き込まれて後半30分ほどみてしまいました・・・といういつもの私のパターン。調べてみたらなんとクエイ兄弟の実写長編2作目。『ペンヤメンタ学院』は未見ですが、その前の一連の短編作品はスゴイものがあり、俄然興味がわいてきて鑑賞しましたが、良くも悪くも「なんだこれは」というのが正直な感想です。
 相変わらずその造形美にはおもしろいものがあるのですが、デビッド・リンチのように観客の想像力を刺激することはない。筋がわからない上に、イメージにもまとまりがない。それでもどこか惹きつけるものがあり、なんか最後までみさせてしまう力があるのです。2度目3度目の方が楽しめる作品なのかもしれませんが、でもそういう気持ちは簡単にもてるだけのものはないように思います。とにかく言葉でのコメントがしづらい作品。アート気分に浸りたい方に薦めます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 5日 (水)

『2012』

2012 ☆☆ いくら何でも人の命を軽く見すぎている。
 私はローランド・エメリッヒの作品で2本だけ評価しているものがあります。『インデペンデス・デイ』はキムタク版『宇宙戦艦ヤマト』よりずっとヤマトっぽくて楽しみましたし、『デイ・アフター・トゥモロー』はパニックムービーらしからぬ荘厳さがあって好きです。ただし残りはぜーんぶダメ。で、今回はディザスター路線なのでちょっと期待していましたが、こりゃいくらなんでもな作品。とにかく人の命が軽い。泣かせるために死なせてるし、ハラハラさせるためにもっとたくさん死なせてる(ここは『デイ・アフター・トゥモロー』は違った)。視覚効果はすごいけれど派手さだけが追い求められた感じがして印象に残りません。とりあえず『日本沈没』(もちろん森谷司郎監督版)のスピリットを学ぶべきでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 4日 (火)

パナソニックDMR-BWT2100

Bwt2100  というわけで購入したのはパナソニックのDMR-BWT2100です。あ、別に3D機能が欲しかったわけではないのですが、こちらの方が実売で安かったことと、3D映像のBDソフトを3枚もキャンペーンでくれるというではないですか。というわけでさっそく使っています。年末年始も大活躍してくれました。使用期間、約1ヶ月でのインプレッション。

・画質はパナソニックらしい感じを踏襲。圧縮技術はお見事で、画質についてはもはやDRモードの優位性をどこに見いだしてよいのかというぐらい。
・筐体がさらに小さくなった。ここまでくると驚くしかない。動作音はさらに静か。
・面構えは相変わらず安っぽい。3Dのロゴを前面にするとはなあ。
・1TBは本当に素晴らしい!
・メニューのインターフェースは一長一短。シームレスになってよくなったところはあるが、録画モードを変換したときの予想残量や、ダビング時の容量計算などは相変わらずわかりにくい。
・リモコンは小さくなったが反応はやや遅く相変わらず使いにくい。

全体としては大満足です。あっ、これでアンプとレコーダーが3D対応機になってしまった! 次はプロジェクターか(爆)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年1月 3日 (月)

パナソニックのダビング書き戻し機能

 新機種は至れり尽くせりでした。予約録画中のダビングや、ダビング中の視聴、長時間モードによる2番組録画など、DMR-BW830の頃にはできなかったことがどんどん可能になっているのです。しかし心底びっくりしたのはディスクからHDDへ書き戻しが可能となったことです。これは今まで他のメーカーも実現していなかった機能です。これによってBD-REが本物の一時預かりディスクとなり、必要に応じて記録のやりなおしができることになります。たとえば後でシリーズ化されたものを1枚のディスクにおさめなおすことも可能になるわけです。他のメーカーはUSB接続HDDへの記録にアプローチしているようですが(実際次のモデルチェンジの時にパナでも実装されるという噂)、とりあえずHDDばかりふえても仕方がない気が今はしていますし、今回のモデルチェンジでLAN経由でのスカパー!HDチューナーへの対応も果たしているので、これは買い頃かもしれないなあと思ったのです。まあ実売10万切ればだなあと思ってチェックしたら、あらあっさり切ってるじゃないですか! というわけでお買い上げーになった次第です。(まだまだ続く!)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 2日 (日)

BDレコーダー残量危機!(そして我が家のライブラリ作り)

 我が家のBDレコーダー、パナソニックのDMR-BW830のHDD残量に余裕がなくなってきていました。
110104b その前に我が家のライブラリ作りについて。現在ディスクに保存する時は、さすがに1枚1作品はもったいなさすぎるので、BD-R1枚に2作品を記録しています。なのでBS、CSのエアチェックはHGモードの録画を基本としています。しかしいくら何でもバラバラに録画してしまうと収拾がつかなくなるので、邦題五十音別に記録したディスクをレーベル印刷せず付箋にメモ書きして一時保管し、BD-Rに2作品そろってからレーベル印刷をして保管しているのです。
110104a これが基本なので未視聴作品は邦題の頭文字が同じ作品が適当に2作そろったところでBD-REにムーブしていました。あとでみておもしろかったのはそのまま残し、つまらなかったのは消去します。そして同じ頭文字ではじまる別の作品を入れて、ライブラリに入るわけです。
 しかし視聴ペースはいっこうにあがらず、BD-REが安価になったとはいえ当然限界はあり、HDDが厳しいことになってきたわけです。さらにここに絡んでくるのがリビングでのBD環境。最初はリビングで利用できるDLNA対応のネットワークプレイヤーが欲しかったのですが、どうしても自分の条件をみたす状況になく、とりあえずリビング用のBDプレイヤーということでパイオニアのBDP-120を購入しました。なのでそちらの好みも解決するといいなあと思っていました。
 そこで思い切って大容量HDDのものにしようかなあと思ったのです。次の候補も今と同様、パナソニックにしたいと思っていましたが、正直買い換えたくなるほどの大幅なモデルチェンジはなかなかありませんでした。ところが2010年の秋冬モデルに驚愕の新機能が搭載されたのです。(翌日に続く!)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 1日 (土)

2011謹賀新年&今年の購入計画?

 明けましておめでとうございます。2011年かあ、年をとるわけですなあ。昨年の正月にも書きましたが、2010年も映画館でぜーんぜんみていません(同じことを書きますが、映画好きと語るのもおこがましい回数)。ただちょっと違ってきたのが、とにかくみたいと思わせる作品がないこと。足を運ばせたくなる作品がないというのは、私のフットワークが軽くないのもそうかもしれませんが、それだけではない気がします。さて毎年恒例(?)今年のシアターまわりの目標!

<ほしいもの>
・フロントスピーカー

<気になること>
・スクリーン

 明日以降に書きますが、実は12月にひとつステップアップしちゃいまして。懸案事項のスクリーンはまだまだ先かなあ。フロントスピーカーは今年中に何とかしようと思っていますが、ずっとほしかったクリプシュの新規日本代理店がなかなか決まらないので、ちょっとタイミングが難しいかもしれません。

 ではみなさま今年もよろしくお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »