『イーグル・アイ』
☆☆1/2 勢いでここまでくれば及第点。
予告編がものすごくおもしろそうだったので、ずっと気になっていた作品でした。<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>確かにここでの黒幕となる人工知能の存在に対しては、いくら何でもそこまではないだろうというところがあり説得力があるとは言い難い部分があります。中でも人を脅迫してしまうというところは「んなあほな」と突っ込みを入れたくなります。それでも勢いでもここまでくれば十分及第点はあげられるのではないでしょうか。私の周囲では穴だらけのプロットに対して否定的な見解が多かったのですが、中盤の大カーチェイスや防犯カメラによる追跡劇は悪くないですし、ヒッチコックの『知りすぎていた男』クライマックスを彷彿とさせる後半部は、そんな穴を一瞬忘れさせる職人的な演出を感じます。まあ鑑賞後に「待てよ」と振り返りたくなるのも事実で、その何となく丸め込まれたというのが癪にさわるところでもありますが、それでもポップコーンムービーとしては悪くない出来です。
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