『ニュールンベルグ裁判』
☆☆☆1/2 正義の本質をめぐる力作。
さあGWということで、この時期にHDDの録りだめ分を消化しないと後が辛くなります。いやBD-REがたまり始めているので、すでに充分辛いのですが。しかしVHSの時代から始まり、DVDになろうがBDになろうが、いつもたっぷりみられる時間があるわけではなく、何かしらためてしまいますねぇ(涙)。でもこれはおもしろかった! 3時間があっという間でした。
国家が暴走をした時にその罪は誰が償うのか、そして国民に責任はあるのか、そして戦争犯罪は誰が裁けるのかというテーマについて、スタンリー・クレイマーが正攻法で描きます。こういう作品をみるといかに『ア・フュー・グッドメン』なんかが甘チャンかがわかります。キャストもすばらしく、まさかジュディ・ガーランドまで出てくるとは思いませんでした。マクシミリアン・シェルや、バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフトやリチャード・ウィドマークもさることながら、やはりこの作品を支えたのはスペンサー・トレイシーでしょう。彼の重厚さが、この作品を支える矜持となっています。法を司る自分がどうあるべきかを迫られるあのラスト、胸迫るものがありました。
正義の本質とは何か、観客の誰もが考えさせられる作品でしょう。
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