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2010年4月30日 (金)

『ニュールンベルグ裁判』

Janure ☆☆☆1/2 正義の本質をめぐる力作。
 さあGWということで、この時期にHDDの録りだめ分を消化しないと後が辛くなります。いやBD-REがたまり始めているので、すでに充分辛いのですが。しかしVHSの時代から始まり、DVDになろうがBDになろうが、いつもたっぷりみられる時間があるわけではなく、何かしらためてしまいますねぇ(涙)。でもこれはおもしろかった! 3時間があっという間でした。
 国家が暴走をした時にその罪は誰が償うのか、そして国民に責任はあるのか、そして戦争犯罪は誰が裁けるのかというテーマについて、スタンリー・クレイマーが正攻法で描きます。こういう作品をみるといかに『ア・フュー・グッドメン』なんかが甘チャンかがわかります。キャストもすばらしく、まさかジュディ・ガーランドまで出てくるとは思いませんでした。マクシミリアン・シェルや、バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフトやリチャード・ウィドマークもさることながら、やはりこの作品を支えたのはスペンサー・トレイシーでしょう。彼の重厚さが、この作品を支える矜持となっています。法を司る自分がどうあるべきかを迫られるあのラスト、胸迫るものがありました。
 正義の本質とは何か、観客の誰もが考えさせられる作品でしょう。

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2010年4月29日 (木)

『ONCE ダブリンの街角で』

Once ☆☆☆ 音楽と現実の狭間を描く。
 ミュージシャンのドラマを描いて成功した映画は少ないのですが、これは数少ない成功例に入るでしょう。まず主役2人がちゃんとミュージシャン。そして生活感がしっかり出ていて、ちっとも売れそうな華がないこと(これは褒めています)。手垢がついていない才能をきちんとキャスティングできているのがいいですね。大手を振って好きだとは言えない年齢に達した男女のラブストーリーとしては甘いところはありますが、それでも充分魅力がある物語になっています。音楽が物語の中にうまくとりこんでおり、最後の終わり方も現実的でありながら、観客の心にほんわかとあたあたかなものを残します。良質なPVに終わらない佳作です。

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2010年4月28日 (水)

『その日のまえに』

Sonohi ☆☆1/2 素直にやればいいのに。
 いつまでも自分がやりたい作品を作るというのはすごいことだと思うのですが、この作品はいくらなんでもやりすぎです。そのままでも充分楽しめる素材をこねくりまわしてメタメタにしてしまった感じ。実際小さなエピソードはよいのです。何しろ脚本:市川森一&監督:大林といえば、あの『異人たちとの夏』でのコンビですから。でも結局ダメにしてしまった。まあ、最近の大林作品がほとんどそうなのですが、時に『転校生 さよならあなた』のような力作が出てくるから始末に悪いですね。俳優陣はみんな味があります。なのでなおさら残念に感じます。

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2010年4月27日 (火)

『THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル』シーズン1 #1&#2

で、肝心なドラマのレビューを書くのを忘れました(笑)。

#1「レッド・ジョンの影」
パイロット版と言うこともあるのでしょう、謎解きとしても楽しめますが、今回はこの物語の主人公パトリック・ジェーンがどういう人物なのかを知ることに主眼がおかれています。最初にキャラ紹介につながるエピソードがありますが、これが強烈。彼のやり方だけでなく、彼自身の陰の部分も如実に伝わってくるエピソードです。

#2"Red Hair and Silver Tape"(邦題未定)
この物語が『刑事コロンボ』と比較されることがよくわかりました。被害者の弟とのやりとりに胸打たれます。こういうところがサイモン・ベイカーのうまいなあと思うところです。

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2010年4月26日 (月)

いつもながら&『ザ・メンタリスト』

 3月4月とはブログどころではなく・・・。全然劇場にも足を運べておりません。しかもこの後も忙しさは解消しない感じ。ああああ!
 で、今日はそんな忙しい最中にテレビドラマのジャパンプレミア。5月からスーパードラマTVでオンエアされる『ザ・メンタリスト』です。そう、あのサイモン・ベイカー主演のドラマで、アメリカでも評判が良く、ものすごく楽しみにしていました。なに? サイモン・ベイカーを知らない? まあ、そうでしょうねぇ。『L.A.コンフィデンシャル』でのゲイ男は? あ、だめ? じゃあ、『プラダを着た悪魔』でアン・ハサウェイが憧れるライター役は? ほら、来た! あ、まだダメ? じゃあ『ランド・オブ・ザ・デッド』の主役でどうだ! と、まあ日本で説明するのはまだ困難なのだ、この人は。Sb私はでは何ではまったか? そう、FOXでやっていた『墜ちた弁護士 ニック・フォーリン』でファンになりました。ドラマもおもしろかったし、彼の演じるキャラクターの苦味が気に入りました。そして『ランド・オブ・ザ・デッド』! あのロメロゾンビもので主役ですよ。もう信用できる男でしょう、これは(笑)。
 で、今日のジャパンプレミアは、この忙しい中、彼自身が来日するというウワサを聞きつけて足を運びました! 司会はセイン・カミュでした! ゲストは石田純一でした! さあ、いよいよメインゲストだーと思ったら、来日キャンセル・・・。この忙しい中、なぜ私は石田純一のトークをきかにゃあかんねん・・・あああ・・・。
というわけで、私、この男のコミュをmixiで作ってます。興味のある方はのぞいてみてください(何かポツポツ参加者が増えているのがうれしい)。

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