シネカノン民事再生法申請
シネカノンが民事再生法を申請したという話がニュースで伝わってきました。去年ムービーアイが破産した時もかなり驚きましたが、まさかシネカノンがという思いがあります。どちらも配給という面ではそれなりのヒット作がありましたが、何かいろんな事業に手をひろげてしまって資金繰りが苦しくなったという印象では共通しています。シネカノンの場合はせっかくオープンした映画館もどんどん手放していましたし。ひとつだけ違うのがシネカノンの場合、破産にならなかったのがその事業のひとつだった映画製作。これにより民事再生ができるという見込みができたそうです。製作の場合は一発当てれば逆転は可能な世界です。ただし洋画配給の場合はそうはいきません。なにしろムービーアイの場合、オスカー受賞のインディペンデント系をずらっと揃えていても無理だったわけです。買付金額は異常に高くなり、日本では大当たり、大ゴケの二極化が進んだ結果、アート系のマーケットが大幅縮小、もはやビジネスモデルとして成立できるかどうかの瀬戸際にあります。大手ですら危ういところもあり、この先どうなるのだろう?という時代だとあらためて痛感する出来事でした。
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