訃報:ダン・オバノン
映画監督・脚本家のダン・オバノン氏が炎症性腸疾患クローン病のため、ロサンゼルス郊外の病院で12/17に亡くなりました。享年63歳。
米ミズーリ州セントルイス生まれ生まれ。南カリフォルニア大学(USC)映画学科で映画を学び、同級生だったジョン・カーペンター監督による短編映画「ダーク・スター」を製作、さらに74年の長編リメイク版でも脚本・特殊効果スーパーバイザー・プロダクションデザインを担当しました。その後、ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」に特殊効果マンとして参加。惑星ヤビンのデススター攻撃時のグラフィックディスプレイなどを製作します。同じ頃、アレハンドロ・ホドロフスキー監督により特殊効果の才能を買われ、「デューン/砂の惑星」の準備をフランス・パリで半年間行ったが、製作が中止。結局メジャーデビュー作となったのはリドリー・スコットの『エイリアン』ということになります。脚本家としては『ゾンゲリア』(1981)、『スペース・バンパイア』(1985)、『トータル・リコール』(1990)などがあります。その後、『バタリアン』(1985)で監督してもデビュー。同じく『ヘルハザード』という作品も残しています。正式なクレジットはエイリアン関係で最近もありますが、実際に関わったものでは遺作は『ヘモグロビン』(1997)になります。
いやあ、もう私の世代の映画ファンは彼の脚本作が大好き!という人も多いでしょう。何といっても『ブルーサンダー』。あのヘリコプターの設定には胸躍りました。そして『バタリアン』! ホラーコメディという分野のパイオニアは実はこれではないかと思います。ご冥福をお祈りします。
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