『トロピック・サンダー』
☆☆ おちょくりが半端。
とにかく設定がおもしろすぎです。オープニングのフェイク予告編3連発から最初の撮影現場、そしてトム・クルーズ演じるプロデューサー大暴走まで大笑いしました。でもそれ以降はかなり尻すぼみな感じです。ベン・スティラーのお笑い観は、ちょっとクスクス系な上に、シニカルで観客の居心地を悪くさせる面もあり、ちょっと自分が期待していたものとは違っていました。最大のポイントはここまでハリウッドをおちょくっていながら、スティラー自身もハリウッドのインサイダーであるというところ。このあたりが『ズーランダー』などとは決定的に違うところであり、ギャグにもどこか奥歯に物が挟まったような表現を感じてしまうのかもしれません。まあ、ここまで自分たちがこき下ろされたら穏やかではいられないでしょうね。ロバート・ダウニー・Jr.はいいですが、これで助演男優ノミネーションは何だかねぇ。
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