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2009年12月31日 (木)

今おもしろい落語家ベスト50

Imaomo  ひいきの遊雀師匠もランクインしているということで。でも悪いけど、映画とかのベストとおなじ形式で編集してあること自体が不満。選者523人の人選にはかなり疑問。というかそんなにオールマイティにいろんな人をまんべんなくきいている人ってたくさんいるのでしょうか? こういうランキング自体が野暮というもの。ランキングではなくガイドブックみたいなので出してあればまだ納得しましたが。

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2009年12月30日 (水)

『真昼の決闘』

Highnoon ☆☆ 高慢な正義。
 フレッド・ジンネマンの名作の誉れ高い一編ですが、この作品に対しては、たとえばハワード・ホークスが保安官の描写に納得がいかず『リオ・ブラボー』を作ったなどというエピソードがあります。たしかにこの作品のカギとなるのは「正義」と「民主主義」です(おそらくこの部分を突き詰めるとラース・フォン・トリアーの『ドッグヴィル』とかになっちゃうのでしょう)。ジンネマンはそのあたりをかなりドライに描いていると思うのですが、私には保安官の行為がとても高慢に感じられました。上映時間と実時間のシンクロは当時ではきっと斬新だったことでしょう。ただしそれほど私ははらはらしませんでした。グレース・ケリーは正直クーパーとは不釣り合い。ロイド・ブリッジスの顔があってニヤリです。西部劇としての魅力はなく、ドラマとしても人物が描けているとはいえないと感じました。

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2009年12月29日 (火)

『無法松の一生』

Muhomatu ☆☆☆1/2 名人の人情話を一席。
 日本映画史に残る名作をようやくみました。まず開巻早々に度肝をぬかれました。そう、オープニングのワンカットです。当時の機材でいったいどうやってやったのか。しかもそれがこれみよがしじゃない。シンプルですが演出のお手本のような味のある作品です。物語は今でいうところのホームコメディで、寅さんなどにも通ずる人情もの。あらすじはある程度よめる。展開も予想はつく。それをここまで無駄なくかちっと描ける。まるで古典落語をかけている名人の一席を楽しんでいる気分です。さすが稲垣浩監督、そして宮川一夫カメラマン。阪妻さんの無骨ぶりにもほろりとさせられる、そんな名作です。

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2009年12月28日 (月)

『ヤング@ハート』

Younga ☆☆☆ 生き様がもたらす歌の力
 これはすごかったです。こういう方々がいるということがまず驚きです。私はママさんコーラスとかの類はあまり好きではありません。いや正確に言うと、趣味でどんなことをされるのも結構なのですが、人をつきあわせる趣味というのは趣味ではないのではと思っているからです。でもこの人たちは違う。そういう次元でくくれません。何しろ明日死ぬかも知れない人たちばかり。生き方として、これほどロックでパンクな生き方はないのかもしれません。また主催者が選ぶ曲がもう何だよ!という感じのものばかり。正直節奏がなくてウケねらいな気もしなくはないのですが、それでも聴いてみるとものすごい相乗効果になっているナンバーも多いのです。刑務所慰問で歌われるボブ・ディランの"Forever young"、メンバーを追悼して酸素マスクをつけながら歌われるコールドプレイの"Fix you"。この2曲には歌の力とは生き様であることを感じさせられました。映画ファン、ロックファン、必見の1本です。
 で、驚いていたら何と2010年に来日決定だとか。いや、どうしよう・・・。

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2009年12月27日 (日)

訃報:ブリタニー・マーフィ

 女優のブリタニー・マーフィが12/20に心不全で亡くなりました。享年32歳。自宅から救急車要求の電話があり、シーダーズ・シナイ医療センターに救急搬送されたものの、救急車が到着したときは、すでに亡くなっていたそうで、なにが死につながったかはまだわかっていません。
 1977年ジョージア州アトランタ生まれ。9歳から子役として活躍し、1993年に『家族の祈り』で映画デビュー。また声優としても『ハッピー フィート』や『キング・オブ・ザ・ヒル』で活躍しています。また『ラーメン・ガール』という作品では西田敏行と共演したことでも話題になりました。
 やはり『17歳のカルテ』とかが世評では高いのでしょうが、個人的には『サウンド・オブ・サイレンス』の彼女が強烈でした。そして何といっても『8 Mile』でしょう。キュートでセクシーなアレックスには彼女の魅力がつまっていました。また『ジャスト・マリッジ』では当時つきあっていたアシュトン・カッチャーとの共演がみていても微笑ましく、素敵な女性なんだなあと思いました。あまりにもはやい人生の終わりにただただ驚きしかありません。ご冥福をお祈りするとともに、アシュトン・カッチャーのtwitterでのコメントを引用したいと思います。
"2day the world lost a little piece of sunshine. My deepest condolences go out 2 Brittany's family, her husband, & her amazing mother Sharon. See you on the other side kid.

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2009年12月26日 (土)

BD『タワーリング・インフェルノ』

Tower  パニック映画の金字塔がBD化。DVDの時には特典も予告編のみで、音声も原語のドルビーサラウンドマトリックスというなんだかなあという仕様だったのですが、さすがブルーレイ。ジョン・ウィリアムズのスコアがマトリックス音声とディスクリート音声のいいとこ取りみたいな感じ(DVD版のナロウな感じはなく、でもいかにもなデジタル感もない)で鳴り出して、オープニングのサンフランシスコの空撮の鮮やかさと共にテンションMAX! アマゾンでは旧作新発の場合、かなり値引かれているケースも多く(しかもこれは国内盤はワーナーだが、米国盤はFOXからリリースのため、日本語がらみの恩恵はなし)、これは絶対に買い!

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2009年12月25日 (金)

変わる映画街:横浜

新宿の話に続く)
 歌舞伎町のようなかつての興行街の灯が消えそうですが、それが今年起こりそうな場所。そこが今日プレスリリースで出された横浜ブルク13ができる横浜・みなとみらい地区です。すでにここには横浜駅前に旧来型の相鉄ムービル(ただしすでに運営は東急レクになっている)、それからみなとみらい地区にワーナーマイカルみなとみらいと109シネマズMM横浜があります。ここにさらにブルク13が加わります。もともと横浜の映画街の中心は関内にありました。しかし人の流れが変わったこと、そしてワーナーマイカルみなとみらいができたこと、さらには県内に続々とシネコンができたことで、関内地区のRS館は完全に消え去りました。ですからここにブルクができれば、まず間違いなくムービルに最後の打撃を与えることになるでしょう。つまり横浜駅と関内駅からはRS館が消えると言うことです。
 ではみなとみらい地区で3サイトの共存は可能なのかという話になりますが、正直微妙だと思います。どこも帯に短しタスキに長しではある立地条件を克服するには周辺施設の充実と番組編成による差別化しかありません。参考としてシネコン激戦地神奈川県で3サイトがある場所というと川崎駅前があります。ここで現在絶好調なのが109シネマズ川崎、次いでチネチッタ、やや離れてTOHOシネマズ川崎になります。109シネマズは駅直結、そしてラゾーナという周辺施設を得ていることで動員は好調に推移しています。しかし観客のパイは掘り起こされて拡大しているわけではないので、チネチッタの動員数が落ちるのも無理からぬこと。そういう意味でスクリーン数と立地に恵まれないTOHOシネマズは苦戦しています。そこから考えてみると、やはり有利なのは後発のブルク13、109シネマズにはそれほどの影響はなく、ワーナーマイカルが最もダメージを受けるのではと考えます。
 さらに今回のカギを握っているのは東急レクの存在です。今回できるブルク13はここまでかなりの紆余曲折がありました。当初は東宝も運営に参加する形でスタートした計画(札幌のシネマフロンティアなどと同じパターンです)だったのが、結局ティ・ジョイと東急レク、松竹が参加という形(運営自体はティ・ジョイがメイン)になり、また出店場所も当初の予定とは変わっています。ブルクができると東急レクはムービルと109シネマズ、そしてブルクと横浜にある3サイトに関わることになります。東急レクはどこに一番力を入れたいのか、正直わかりませんが、東急レクが一番力を入れるところが勝利に大きく近づきそうに思います。
 オープンは3/19。さあ、新たな激戦のスタートです。

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2009年12月24日 (木)

2009年日本映画ランキング

2009年日本映画ランキング。
1.『ROOKIES-卒業-』 85億3千万円
2.『劇場版ポケットモンスター 超克の時空へ』 46億7千万円
3.『20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗』 44億円
4.『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』 40億円
5.『アマルフィ 女神の報酬』 36億4千万円
6.『名探偵コナン 漆黒の追跡者』 35億円
7.『ごくせん THE MOVIE』 34億8千万円
8.『余命1ヶ月の花嫁』 31億5千万円
9.『ヤッターマン/YATTERMAN』 31億4千万円
10.『クローズZEROⅡ』 30億2千万円

昨年と比較しても、ポケモンがほぼが変わらないにもかかわらず、ランキングが2位ですから、まあこんなものかなと。去年が良すぎでした。相変わらず東宝の春が続きますが、作品的には爆発級ばかり(笑)。

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2009年12月23日 (水)

2009年外国映画興収ランキング

2009年外国映画興収ランキング。
1.『ハリー・ポッターと謎のプリンス』80億円
2.『レッドクリフ PartⅡ 未来への最終決戦』55億5千万円
3.『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』44億円(見込)
4.『WALL・E ウォーリー』39.5億円
5.『天使と悪魔』33.5億円
6.『ターミネーター4』33.1億円
7.『マンマ・ミーア!』26.8億円
8.『世界が静止する日』24.1億円
9.『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』24億円
10.『トランスフォーマー リベンジ』23億円
 まあ、こんなものかという顔ぶれですが、『ターミネーター4』クラスでこの数字はやはり厳しいですね。『トランスフォーマー』もこの数字では宣伝担当のクビは大丈夫でしょうか?

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2009年12月22日 (火)

『アバター』

Avatar ☆☆1/2 これで映画史は変わらない。
 ジェームズ・キャメロンの新作。どれほどみんな待ち望んだことでしょう。いや、私もずっとずっと楽しみにしていました。『ターミネーター』『エイリアン2』『ターミネーター2』『タイタニック』・・・。どれもおもしろかった。何度みてもその輝きは消えることはない極上のフィルモグラフィーです(最後に「やっちまったかー!」と叫びそうになった『アビス』や、「これは贅沢なコメディ?」だった『トゥルー・ライズ』ですら悪い作品ではなかった)。で、これはどうだったかと聞かれると、私は他の人には勧めることはないと思います。
 さすがにその世界観や精緻な映像、3Dテクノロジーはすごいと思いました。では何がまずかったか。キャメロン映画の最大の魅力は、物語をテクノロジーとアクションで語ることができることにあります。なぜ『ターミネーター2』はエピックとなったのか? それは液体金属のT1000の映像に驚きながらも、溶鉱炉に沈みゆく自己犠牲の姿に涙しました。なぜ『タイタニック』はすごかったのか? それはタイタニックの沈没という史実を徹底的に映像で再現しながら、主人公たち2人の悲恋を乗客たちの姿と共に徹底的に語ったことにありました。それははからずも劇中のはじめにある沈没のシミュレーションというレベルではなく、老女が自らの言葉で語った重みが映画にも備わっていたということです。この映画にはそれらがありません。
 いつもはオリジナリティあふれるキャメロンの世界でも、まるで「ナウシカ」か「ラピュタ」のような世界。おまけに話もありきたりな上に、いつも以上に表面をさらっとなぞっただけ。企業が悪者になるのはキャメロン作品ではいつものことですが、いくら何でも普通すぎ。特に物足りなかったのが、なぜこの物語に「アバター」という背景を必要としたのか? そのカギとなる主人公ジェイクの葛藤がかけらもない。それゆえにナヴィ一族との捨て身の戦いに悲劇性が生まれないし、最後の場面で解放されたジェイクの姿にカタルシスが生まれません。サム・ワーシントンの個性は全くいかされず、他の役者陣にもまったく見せ場がありません。唯一儲け役だったのが、ずっと自らの肉体で演じていたスティーブン・ラング演じる大佐だというのも皮肉です。その意味でも結局パフォーマンス・キャプチャーでやるぐらいならば、完全にアニメーションで描いてしまった方が現状ではよいはずで、プラクティカルなメイクアップでもよかったのではと思ってしまいます。
 彼のフィルモグラフィの中では最下位となってしまう作品。結局映画の本質とは映像で物語を語ることにあります。少なくともこれで映画史は変わりません。

 最後に余談ですが、この作品はどうも画面アスペクト比が2種類存在するようで、私がみたIMAXバージョンは1.78:1のようです(通常版は2D、3Dともにスコープサイズ)。ところがIMAXデジタルの劇場はスコープが最大画面になっているようで、このアスペクト比ではスクリーン目一杯にひろがりませんでした。というわけで画面の大きさだけを追求するのであれば、スクリーンサイズが大きいところで、通常版3Dをみた方がよいかもしれません。
(109シネマズ川崎シアター7にて)

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『THIS IS IT』

Thisisit_2 ☆☆☆ 拍手の似合う作品。
 さあ、この作品には何を書けばよいのでしょうか。
 おそらく記録の意味であったり、実際のツアーのためのカメラリハーサルの意味もあったり、少なくともこの映像が完成形になるとは誰も思っていなかったでしょう。しかしだからこそ、「やはり本番をみてみたかった」と観客に思わせたのも事実で、そういう意味で永遠の未完となったアーティストとその作品群は特殊な輝きを持ちます。しかも私たちはこの映像にうつっているマイケルがどうなるかを知っているわけで、そういう意味では反則技ともいえます。
 でも。それを差し引いてもこの作品はマイケル・ジャクソンというアーティストの輝きをきちんととらえている点で高く評価します。私はマイケル・ジャクソンに大きな思い入れはありません。"Thriller"や"Bad"の頃は、やっぱりすんげぇなあと思うことはありました。いい曲、いいPV、いいパフォーマンス。唸らせてくれるものがありました。しかしいろいろなゴシップもさることながら、そのメッセージ性の強い楽曲群には辟易するものがあったり、「何だ、こいつ」と思わせる動向もたくさんありました。そんな私はこの作品をみて素直に凄い!と思いました。この映画に出てくる楽曲は全部知っていましたし(特に"Thriller"からのナンバーは凄かった!)、このステージをみたいと思いました。つまりもう少し言うならば、この作品が果たした一番の役割は、私も含めて、アーティストとしての彼をきちんとみるきっかけをくれたことだと考えます。
 最近IMAXバージョンを上映しているところが少ないせいか、ファンが大集合している感もある109シネマズ川崎でみてきました。そのせいか、一曲終わるごとに拍手がありました。私も何曲かはしたくなりました。そんな拍手が似合う作品です。
(109シネマズ川崎シアター7にて)

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2009年12月21日 (月)

『まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響』

Ganma ☆1/2 舞台中継が抱える退屈さ。
 ずーっと前にギリアムの『未来世紀ブラジル』公開までの舞台裏を描いた本「バトル・オブ・ブラジル」でこのタイトルが出てきたことがあって、まさかそれがポール・ニューマンの監督作とはつゆ知らず。過去にもテネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』の舞台を映像化したときに、その深い人間洞察には感心させられましたが、ポール・ニューマンは、ここでも静かな中にもあたたかさが感じられる人間描写をみせてくれます。しかしドラマとしての起伏がなく、さらにこれももともと舞台劇だったせいか、映像で物語を語っているとは言えないので、かなり退屈したのも事実です。

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2009年12月20日 (日)

新宿東亜興行の映画館が全館閉館

 前日に続きもうひとつ、映画館ネタ。新宿歌舞伎町で長年親しまれていた東亜興行の映画館がすべて閉館になりました。今回閉館になったのはまず9/30に新宿オスカー、そして11/30に新宿グランドオデヲン座、新宿アカデミー、新宿オデヲン座が。すでに2009年の4/17に新宿トーア(旧歌舞伎町東映)が閉館していますから、これで全館というわけです。私が洋画を初めて見たのが実は新宿アカデミーでの『がんばれ!ベアーズ』でした。それほど鑑賞回数が多かっただけではありませんが、ミラノ座、新宿プラザ、そしてこの東亜興行の4館で歌舞伎町の映画街は当たり前のように存在していました。なのでこのニュースには正直ビックリしました。
 というのも08年に東宝の2館(新宿プラザが11/7に、コマ東宝が12/31に)、09年の5/31に新宿ジョイシネマ3館が閉館していましたから、これで歌舞伎町エリアの映画館は新宿ピカデリーをのぞくと、とうとう東急レクの4館だけになってしまったのです。もともとシネコンの隆盛で、繁華街にあった旧来の映画館の客足が落ち始めてきてはいました。実際上野や浅草のように街自体の人の流れが変わってしまったところの旧来型映画館はなくなっています。それでもさすがに三大地区である銀座、新宿、渋谷ではそういう話は無縁だと思っていたのです。しかしバルト、ピカデリーができたことで、歌舞伎町は完全に息の根を止められました。2007年のブログに私がこんなことを書いていますから、わずか数年でのできごとです。
 そしてこれと似たようなことが起こりそうな場所が2010年にあるのです。(以下12/25へ)

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2009年12月19日 (土)

ル・シネマ20周年

 ミニシアターの老舗と呼んでもよいでしょう、ここは。ル・シネマが開館20周年ということで12月19日から25日まで特別上映「あの感動をもういちど」を開催するそうです。
 特設ページ
すでに20年で200本以上。上映環境としてはよくないので、できるかぎり設備の良いシネコンでの上映を待つケースが多く、最近ではまったく足を運んでいません。今回も特にみたいプログラムではないのですが、ここの上映作品のチョイスは一目置くべきセンスがあります。今回の特設ページに掲載されている作品、みなさんはどのくらいご覧になっていますか?(私は20本弱だった) ところで昨今のミニシアター事情はかなり厳しいものがあります。どれだけ秀作でも入らず、昔ならば監督や出演者で呼べたネームバリューもなく、さらにはおしゃれさをウリにできる作品も少なく、八方塞がりのような状況になっています。このあたりはいずれまた。

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2009年12月18日 (金)

訃報:ダン・オバノン

 映画監督・脚本家のダン・オバノン氏が炎症性腸疾患クローン病のため、ロサンゼルス郊外の病院で12/17に亡くなりました。享年63歳。
 米ミズーリ州セントルイス生まれ生まれ。南カリフォルニア大学(USC)映画学科で映画を学び、同級生だったジョン・カーペンター監督による短編映画「ダーク・スター」を製作、さらに74年の長編リメイク版でも脚本・特殊効果スーパーバイザー・プロダクションデザインを担当しました。その後、ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」に特殊効果マンとして参加。惑星ヤビンのデススター攻撃時のグラフィックディスプレイなどを製作します。同じ頃、アレハンドロ・ホドロフスキー監督により特殊効果の才能を買われ、「デューン/砂の惑星」の準備をフランス・パリで半年間行ったが、製作が中止。結局メジャーデビュー作となったのはリドリー・スコットの『エイリアン』ということになります。脚本家としては『ゾンゲリア』(1981)、『スペース・バンパイア』(1985)、『トータル・リコール』(1990)などがあります。その後、『バタリアン』(1985)で監督してもデビュー。同じく『ヘルハザード』という作品も残しています。正式なクレジットはエイリアン関係で最近もありますが、実際に関わったものでは遺作は『ヘモグロビン』(1997)になります。
 いやあ、もう私の世代の映画ファンは彼の脚本作が大好き!という人も多いでしょう。何といっても『ブルーサンダー』。あのヘリコプターの設定には胸躍りました。そして『バタリアン』! ホラーコメディという分野のパイオニアは実はこれではないかと思います。ご冥福をお祈りします。

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2009年12月17日 (木)

2009ニューヨーク映画批評家協会賞

2009ニューヨーク映画批評家協会賞の結果。『ハート・ロッカー』がLAに続き、こちらも制覇。大本命なのかもしれませんぞ。

作品賞:『ハート・ロッカー』
監督賞:キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』
主演男優賞:ジョージ・クルーニー『マイレージ、マイライフ』"Fantastic Mr. Fox"
主演女優賞:メリル・ストリープ『ジュリー&ジュリア』
助演男優賞:クリストフ・ヴァルツ『イングロリアス・バスターズ』
助演女優賞:モニーク『プレシャス』
脚本賞:"In the Loop"
撮影賞:クリスチャン・ベルガー"The White Ribbon"
初監督賞:Steve McQueen "Hunger"
外国語作品賞:『夏時間の庭』
アニメーション作品賞:"Fantastic Mr. Fox"
ドキュメンタリー作品賞:"Of Time and the City"

過去の結果
2008年

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2009年12月16日 (水)

2009ロサンゼルス映画批評家協会賞

 2009ロサンゼルス映画批評家協会賞の結果。なんとキャスリン・ビグローの監督作ですよ!
作品賞:『ハート・ロッカー』
監督賞:キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』
主演男優賞:ジェフ・ブリッジス "Crazy Heart"
主演女優賞:ヨランド・モロー "Seraphine"
助演男優賞:クリストフ・ヴァルツ『イングロリアス・バスターズ』
助演女優賞:モニーク『プレシャス』
脚本賞:『マイレージ、マイライフ』
外国語作品賞:『夏時間の庭』
ドキュメンタリー作品賞:『アニエスの浜辺』、"The Cove"
アニメーション作品賞:"Fantastic Mr. Fox"
撮影賞:"The White Ribbon"
美術賞:『第9地区』
作曲賞:"Crazy Heart"

過去の結果
2008年

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2009年12月15日 (火)

ピーター・トラヴァースのベストテン2009

ローリング・ストーン誌の映画評論家ピーター・トラヴァース氏のベストテン。
1.『プレシャス』
2.『マイレージ、マイライフ』
3.『ハート・ロッカー』
4.『17歳の肖像』
5.『カールじいさんの空飛ぶ家』
6.『かいじゅうたちのいるところ』
7."A SERIOUS MAN"
8.『第9地区』
9.『(500)日のサマー』
10."The Messenger"

 同時にこの10年間のトップ10も発表。アメリカ人はdecadeでベストテンを決めるのが好きですね。

1.『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
2.『トゥモロー・ワールド』
3.『マルホランド・ドライブ』
4.『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
5.『ノーカントリー』
6.『Mr.インクレディブル』
7.『ブロークバック・マウンテン』
8.『ディパーテッド』
9.『ミスティック・リバー』
10.『ロード・オブ・ザ・リング』3部作

ピーター・トラヴァースの過去の選出。
2008年

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2009年12月14日 (月)

『ブレイブ ワン』

Braveo ☆☆ フォスターの皮を被った偽物。
 はっきりいって中身はすかすかです。いわゆる暴力とは何かといった深淵なテーマまでにはいかず、かといって贖罪といったドラマツルギーの世界にもいかず。もしジョディ・フォスターではなく、スティーブン・セガールとかがやっていたらただのB級アクションの範疇におさまりそうな物語です。それが映画のねらいだったらよいのですが、ジョディ・フォスターという女優の箔だけで格好をつけたところが始末に悪く、脇をテレンス・ハワードなんてよい役者を置いたのが余計にタチを悪くしています。とりあえずイーストウッドの『許されざる者』の爪の垢を煎じて飲ませたいところです。

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2009年12月13日 (日)

『トロピック・サンダー』

Tropict ☆☆ おちょくりが半端。
 とにかく設定がおもしろすぎです。オープニングのフェイク予告編3連発から最初の撮影現場、そしてトム・クルーズ演じるプロデューサー大暴走まで大笑いしました。でもそれ以降はかなり尻すぼみな感じです。ベン・スティラーのお笑い観は、ちょっとクスクス系な上に、シニカルで観客の居心地を悪くさせる面もあり、ちょっと自分が期待していたものとは違っていました。最大のポイントはここまでハリウッドをおちょくっていながら、スティラー自身もハリウッドのインサイダーであるというところ。このあたりが『ズーランダー』などとは決定的に違うところであり、ギャグにもどこか奥歯に物が挟まったような表現を感じてしまうのかもしれません。まあ、ここまで自分たちがこき下ろされたら穏やかではいられないでしょうね。ロバート・ダウニー・Jr.はいいですが、これで助演男優ノミネーションは何だかねぇ。

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2009年12月12日 (土)

『スピード・レーサー』

  Speedr_2 ☆ つまらん。
 いたるところで酷評されたウォシャウスキー兄弟の新作。うん、それも仕方がない。筋立てがおもしろくない上に、レースシーンが重量感に欠け、まったく迫力がありません。極彩色のデザインや原作のテイストをいかそうとした画面構成の意欲はある程度評価したいとは思います。でも何度かここでも書きましたが、コミックをそのまま動かしてもそれで映画としては成立はしないのです。エミール・ハーシュを評価している自分としては残念としかいいようがありません。オリジナルを大胆にアレンジしたテーマ曲だけはハナマルです。

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2009年12月11日 (金)

『ウエストワールド』

Westw ☆1/2 ユル・ブリンナー!
 ずっと前にみた気になっていましたが、実はみてませんでした(みていたのは同じマイケル・クライトン監督の未公開作『ルッカー』だった)。クライトン原作に共通するテクノロジーの暴走は、すでにこの作品で出てきているわけですが、同じく彼の原作(『アンドロメダ・・・』『スフィア』『ディスクロージャー』など)に共通する映像化の難しさはここでも変わらないようです。導入のおもしろさは抜群なのですが、途中で問題の本質がすり替わり、後半は平凡な展開に終始するのは何なのでしょうか。その上、クライトン監督作(『コーマ』『ルッカー』『大列車強盗』、でも『未来警察』はおもしろかった!)に共通する盛り上がりのない演出が加わって、退屈きわまりない作品です。ただし! それ差し引いても、あのユル・ブリンナー演じるガンマンロボットは後の『ターミネーター』を彷彿とさせる迫力に、ブリンナーならではの威厳が加わって忘れがたい魅力があります。続編の『未来世界』は未見。みられるチャンスが来るかなあ。

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2009年12月10日 (木)

『ミラクル7号』

Miracle7 ☆☆ シンチー版『E.T.』に欠けた優しさと面白さ。
 チャウ・シンチー版『E.T.』とはよく言ったものです。でも話の構造はどちらかというと「ドラえもん」の世界に近いのではないでしょうか。撮影の舞台裏のネタがいろいろと話題になりました(主役の男の子は実は女の子で撮影後にチャウ・シンチーの養女となったとか、男の子の役にほとんど女の子をキャスティングしたとか、先生役の女優とチャウ・シンチーが不仲だったとか)が、この作品の内容からするとだから何なの?という感じです。きわめて良心的に作られていて、ベタなギャグも浮くことなく上手に織り込まれています。でも子ども向けとするにはどこか煮え切らない描写があるのも事実。スジに優しさとかあたたかさが感じられません。体の大きな女の子の話とか、ゴキブリのたたき合いとか、苦笑するしかないネタも多く、このあたりに大人の感覚を持ち込んだのはもったいないと思いました。さらに前2作と比較すると、話の展開としてアクションシークエンスが少なく、ファミリー向け作品としては魅力に欠けています。

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2009年12月 9日 (水)

BD: COOL HAND LUKE

Bdcoolh 邦題『暴力脱獄』
スチュワート・ローゼンバーグ監督、ポール・ニューマン主演の大傑作。『ショーシャンクの空に』との関連という意味でも、ぜひぜひたくさんの方にみてもらいたい秀作。まず画質は見事にブラッシュアップされた。テクニカラーらしいタッチとフィルムっぽさを残しつつも、精細感が感じられる場面も多く、名手コンラッド・ホールの腕を存分に楽しめる。音声はそのままモノラルだが、こちらも言われなければモノラルトラックとはわからない自然さが出ている。ワーナー米国盤なので日本語字幕もそうだが、吹替音声もあり。映像特典のメイキングにもグッと来た。

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2009年12月 8日 (火)

BD: WINGS OF DESIRE (DER HIMMEL UBER BERLIN)

Bdder 邦題『ベルリン・天使の詩』
ヴィム・ベンダース監督の秀作ファンタジー。シャンテシネで延々とロングラン上映をしたのも懐かしい。日本のDVDの画質はとんでもないことになっているが、今回はあのクライテリオンからの発売。画質は米国盤DVDよりもさらにグレードアップし、劇場上映時にはどちらかと言えばシアン系の黒だったのが、きちっとした黒になっている。さらに素晴らしいのが音声で、そのシンプルかつ大胆なサウンドデザインがdts収録によって夢幻のごとき響きとなり、映画をさらに幻想的なものにしている。特典映像は米国盤のものにさらに追加。モノクロ作品のリファレンスディスクとしても、ぜひおさえておきたい作品。

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2009年12月 7日 (月)

BD: NORTH BY NORTHWEST

Bdnort 邦題『北北西に進路を取れ』
ヒッチコック監督の集大成的な傑作スリラーがBD化。以前BShiでオンエアされていたものをエアチェックしてあったので迷ったが、やはりこれは5.1chでハーマンのスコアを響かせたかったのと、ワーナー米国盤の価格に魅せられて購入。画質の印象はオンエア版とあまり変わらないが、DVDよりは大きく向上。映像特典も増量され、DVD版しか所有していないこの映画が好きな方は即買い換えの価値あり。ただamazon.co.jpも、ワーナー旧作はかなり割り引かれていることが増え、これも米国盤との差額は500円ほど。スペックはまったく同じなので、ケースの好み、送料、そして配送時期を考えて使い分けていくとよいかと。

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2009年12月 6日 (日)

『トワイライト』

Twilight ☆1/2 よくある悲恋を薄めた毒で飾り付け。
 アメリカではパート2が爆発的なヒットを記録しているので、とりあえず1をみることにしました。日本ではまったく火がつきませんねぇ。まあ、悲恋の物語としてはよくある話なのを思いっきり毒を薄めて描いたのがヒットの要因でしょうか。でもティーンエイジ向けのライトノベル物と考えると、比較的マシな部類に入ると思います。いや少なくとも日本の携帯小説を映画化したものや、ライトノベルを映画化した死屍累々の作品群と比較するればみられるでしょう。だからといってよかったのかと聞かれると困ってしまいます。『イントゥ・ザ・ワイルド』でも光っていたクリステン・スチュワートはキュートですが、相手役のロバート・パティンソンは顔色が悪すぎて、魅力があるのかどうかわかりません(笑)。パート2? みません。

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2009年12月 5日 (土)

『捜索者』

Searcher ☆☆ 今となってはこれでも手ぬるい。
 ジョン・フォード主演、ジョン・ウェイン監督のコンビ作の中ではかなり評価の高い作品。なるほど、従来のウェスタンでよくみられる勧善懲悪ではないところがきっとリアルタイムでは評価されたのでしょうが、すでにとどめの一撃ともいえる『許されざる者』などをみている現状で考えると、やはりこれでも手ぬるく感じてしまいます。ジョン・ウェインが何をやってもジョン・ウェインにみえてしまうのもマイナスで、もっと別の役者さんがやっているとかなり印象は変わるかも知れません。

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2009年12月 4日 (金)

『ニッポン無責任時代』

Nipomus ☆☆1/2 とにかく植木等。
 これも昨日に引き続き、おそらく私がみた状況もあるかと思うのですが、全然ノレませんでした。いやつまらなくはないのです。でも「んなアホな」という突っ込みが入りっぱなしで(これ、関西人はおもろいのでしょうか?)はた迷惑なのにお茶目なところがまだ欠けているようにしか感じられなかったのです。まあ、とにかく植木等なのでしょう。まるで強烈なフレーバーの炭酸飲料の新商品みたいです。しかも時代の申し子のような性質も持っています。口に合えばよいのですが、合わない時は辟易してしまうかもしれません。しかしそれだけのパワーは実感しました。この作品が大きな根となり、後にさまざまな枝葉ができてエネルギッシュな作品群が生まれるわけですが、その点には納得しました。他のクレイジー映画を楽しみにしたいと思います。

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2009年12月 3日 (木)

『12人の怒れる男』

12niki ☆☆1/2 現代ロシアの文明論。
 ルメットの名作をニキータ・ミハルコフがリメイク! しかも100分弱だった本編が、150分だあ? そんなバカなと思いながら見逃していた作品。まあ、腐ってもミハルコフなので見応えはありました。しかしオリジナルにあった本当に少年は無実なのかどうかと言う謎解き要素がなくなってしまい、話の中心が彼を有罪にするの無罪にするのかというところにシフトしてしまったことは映画としてのおもしろさを失わせてしまいました。その上、陪審員の身の上が見え隠れする程度の描き方だったオリジナルに対して、現在のロシアが抱える社会問題をあからさまにてんこ盛りにしたので、逆に興ざめでした。それならば別に陪審員でなくてもよかったのではという感じがしたほどです。それでも文明論のようなダイアローグの応酬は興味深いものがあり、ひょっとすると舞台劇として成立した方がおもしろい物語になったかもしれません。

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2009年12月 2日 (水)

『初恋のきた道』

Hatukoi ☆1/2 見た時期がいけません。
 チャン・イーモウ監督作品で、チャン・ツィイーの出世作でも知られている本作。とりあえずみる時期が遅すぎました。ここまでチャン・ツィイーが人気者になってしまって、なんとなくパブリックイメージもできあがった今、もはやそのカマトトぶりは薄気味悪くしか感じられませんでした。これなら韓国映画の『ラブ・ストーリー』の方が純愛ものとしての作り方として好感が持てます。

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2009年12月 1日 (火)

娯楽のアルチザン 監督岡本喜八

 今月最大の楽しみは日本映画専門チャンネルではじまる岡本喜八特集。日本映画では私にとって黒澤明と並ぶ特別な存在である監督さんです(いずれそのあたりも書きます)。なんと劇場公開映画の監督作品全39作のうち38作(残念ながらオンエアできない残り1作は『英霊たちの応援歌』だそうです)、そしてテレフィーチャーから2つの監督作品がオンエアされます。さらには予告編集や特別番組まで、ここまで揃えば市販の岡本喜八BOXを軽く凌駕するスケールです。どうやってブルーレイにわりふって保存するか迷っています。よし、気合い入れてエアチェックです。

オンエア予定リスト ※時間は劇場公開時の数字です。
<12月> 全作決定済
結婚のすべて 84分
大学の山賊たち 94分
青葉繁れる 87分
姿三四郎 143分
暗黒街の顔役 101分
暗黒街の対決 95分
暗黒街の弾痕 73分
顔役暁に死す 96分
地獄の饗宴 94分
ブルークリスマス 133分

<1月> 全作決定済
若い娘たち 78分
ある日わたしは 104分
月給泥棒 93分
江分利満氏の優雅な生活 102分
ああ爆弾 95分
殺人狂時代 99分
にっぽん三銃士 おさらば東京の巻  88分
にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻 96分
近頃なぜかチャールストン 117分
ダイナマイトどんどん 143分
大誘拐 120分

<2月> テレフィーチャー2作は決定済。後は筆者の予想だが戦争というジャンルからだとほぼこの7本でしょう(笑)
独立愚連隊 109分
独立愚連隊西へ 107分
どぶ鼠作戦 102分
血と砂 132分
日本のいちばん長い日 157分
激動の昭和史 沖縄決戦 149分
肉弾 116分
昭和怪盗傳 (1977)<TVM> 72分
幽霊列車 (1978)<TVM> 72分

<3月> 2月と同じく筆者の予想だが残りはこれだけなので(笑)
戦国野郎 98分
侍 122分
大菩薩峠 120分
斬る 114分
赤毛 116分
座頭市と用心棒 116分
吶喊 93分
ジャズ大名 85分
EAST MEETS WEST 124分
助太刀屋助六 88分

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