『ブラジルから来た少年』
☆1/2 緊迫感にもリアリティにも欠ける。
アイラ・レビンのベストセラーの映画化。グレゴリー・ペックとローレンス・オリビエの共演作品でありながら未公開だったことでも知られていますが、どうも現実感がありません。こういうマッドサイエンティストによる陰謀は、どこかしらか端から見ていると滑稽なところがあり、ここでもギョッとさせるというよりは「はあ?」というシチュエーションがありました。さらにスリラーとしても落第点。描写に突っ込みどころが多く、そもそもスティーブ・グッテンバーグ演じる青年が盗聴器をモニターするところなんて、せめてイヤフォンぐらいあっただろうにと思ってしまいます。ただ「あら、こんなところに!」というスターの顔がみられる楽しみはありました。前述のグッテンバーグの他に、デンホルム・エリオット、マイケル・ガフ、ブルーノ・ガンツらの顔がみえたのにはニヤリ。
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