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2009年6月24日 (水)

WMCの新ポイント

 映画館のポイントカードサービスは実施しているところが多いですね。元祖は現TOHOシネマズのシネマイレージ、ここは最初からカードへの記録式になっていました。当初はスタンプ式などで実施していても現在は記録式の方が多く、大手チェーンのうち、記録式で実施しているのはMOVIX、ユナイテッドシネマ、シネプレックス、109シネマズです。その中で変わっていたのがTポイントとの相乗りで実施していたWMC。面倒なことをやるんだなあと思っていました。しかもシックスワンダフリーはポイントが半年で消えるのですから(せめて他みたいに1年ぐらいはさあ、ねぇ!)
 ところがそのシックスワンダフリーとTポイントが6/27でサービス終了になりました。まあ真剣にためている人には迷惑な話かと思いますが、個人的には新サービスがどうなるか気になっていました。

それがこれ

 スタンプカードに退化? コスト削減なのかも知れませんが。参加料は仕方がないし6回が5回になったのはいいとして、相変わらず期限は半年。これは何とかなりませんかねぇ。割引はある、鑑賞履歴も残る、結局映画ファンの味方になっているカードはシネマイレージだけのような気がします。

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2009年6月23日 (火)

黒澤作品ブルーレイで始動

 いよいよ黒澤明作品をはじめとする東宝作品がブルーレイで登場するようです。「またぼったくりやがるのか!」なんて構えていたら、きわめて常識的な値段で出てきました(汗)。ただ映像特典は相変わらず予告編のみが多く、買い換え需要がどこまであるか。マスタリングもブルーレイ用にやりなおすとはいえ、すでに日本映画専門チャンネルでは黒澤もゴジラもHD放送をしていますから(同じ素材かどうかは不明)。あと東宝のマスタリングでは白黒の階調表現がコントラスト重視の画作りになっていまうことが多いのでその点も心配。『七人の侍』は本編掛け替えなしでみたいので買うと思いますが、あとはどうしましょうか。なんだかんだいってその頃はまだブルーレイを所有していなかったので買ってしまうかもしれません。

東宝特撮Blu-rayセレクション

AKIRA KUROSAWA MASTERWORKS

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2009年6月22日 (月)

『バンテージ・ポイント』

Vant ☆☆ 勝手にやってくれ。
 多分メメントをハリウッドでやるとこうなるという感じのリワインド型サスペンスなのでしょうが、いかんせんキャラクターは立っていない上に、展開だけはやいので感情移入できるはずもなく、何が何だかさっぱりわからず勝手にやってくれという感じでした。

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2009年6月21日 (日)

テアトルタイムズスクエア閉館

 テアトルタイムズスクエアが2009/08/30で閉館するそうです。「契約満了を迎えることに伴い、経営効率化を図るため閉館を決定」とのこと。ここはもとはあの東京アイマックスシアター。2002年4月からリニューアルオープンしていました。ミニシアター系では大きい画面だったので気に入っていました。が、ミニシアターにしてはキャパが大きすぎましたかねぇ。 残念です。

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2009年6月20日 (土)

IMAXデジタルシアターレポート

久しぶりの劇場レポートです。

 2007年に品川にあったアイマックスシアターがなくなり、軽井沢のメルシャンシアターもなくなり、とうとう一般劇映画を上映するIMAX常設館がなくなった日本。そんな中、昨夏109シネマズがアメリカで始まったシネコン内にある既存館をIMAXシアターにするに改造するIMAX MPXシアター・システムを発表を導入することを発表しました。しかもそれは従来のフィルム上映ではなく、デジタル上映になるときいて、興味をかきたてられました。そんなIMAXデジタルシアターがいよいよ2009年6月19日に川崎・菖蒲・箕面の109シネマズ3サイトにオープンしました。ここでは川崎の模様をレポートし、IMAXシアターについて考察します。

詳細はこちら

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2009年6月17日 (水)

BD『U-571』

Bdu571  ブックオフで中古を捕獲。さあみるぞ!とはりきったらなんと収録がビスタ!(オリジナルはスコープ) ジャケットの表記16:9って何じゃい!と突っ込み必至。米国盤はもちろんスコープ収録。というわけで、この作品が好きな人は絶対に買ってはいけませんぞ!

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2009年6月16日 (火)

『ブラジルから来た少年』

Boysfb ☆1/2 緊迫感にもリアリティにも欠ける。
 アイラ・レビンのベストセラーの映画化。グレゴリー・ペックとローレンス・オリビエの共演作品でありながら未公開だったことでも知られていますが、どうも現実感がありません。こういうマッドサイエンティストによる陰謀は、どこかしらか端から見ていると滑稽なところがあり、ここでもギョッとさせるというよりは「はあ?」というシチュエーションがありました。さらにスリラーとしても落第点。描写に突っ込みどころが多く、そもそもスティーブ・グッテンバーグ演じる青年が盗聴器をモニターするところなんて、せめてイヤフォンぐらいあっただろうにと思ってしまいます。ただ「あら、こんなところに!」というスターの顔がみられる楽しみはありました。前述のグッテンバーグの他に、デンホルム・エリオット、マイケル・ガフ、ブルーノ・ガンツらの顔がみえたのにはニヤリ。

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2009年6月15日 (月)

『アフター・スクール』

Afsc ☆☆ 騙しのカタルシスの難しさ。
 内田けんじの前作『運命じゃない人』は未見、この作品もはりきってみたわけではないのですが、予想していたものよりは楽しめました。ただみんなでほめそやすほどの作品だとはとらえていません。
 いわゆるミスリード系の「騙された!」という快感を観客にカタルシスとして与えることはとても難しく、成功した作品は限られています。こkでポイントとなるのは観客をフェアに騙しているか、そして再見に耐えられる面白さがあるか、何より映画として魅力があるかにあります。このオチから精緻に逆算された印象があり、少なくともアンフェアだという印象はありません。ただし「騙し」のカタルシスは希薄です。なぜかという騙した相手に問題があるのです。『スティング』はギャングのボス、それほど私は評価はしていない『ユージュアル・サスペクツ』は警察と、それぞれ騙す相手としては強敵で、騙す側はあくまで体制側ではないといえる立場。ところが今回騙す側に警察がついています。しかも騙す相手には佐々木蔵之介演じる落ちぶれた探偵もいる。正直後味がよいとはいえず、カタルシスは少なかった。これは結局キャラクターの底が浅いことにつきるし、演じての力量不足から来ているとも言えます。またインディーズ系の邦画で言えることですが、相変わらず画作りが貧しい。スキントーンはバラバラ、おもわず光量不足なのか?とおもうよう画も散見されます。何よりどっちつかずでバラバラなタッチは、物語を語るのにこの画でいいのかという思いが消えないのです。
 この作品がプログラムピクチュアとして映画界を支えている力は確かです。ただシナリオの力というのは「騙す」ことではないと思います。ドラマの深みがうまれることを期待しています。

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2009年6月14日 (日)

シアタープチ改装<迷光対策>

 とうとう我が家のシアターも稼働4周年。日々私の疲れを吹き飛ばしてくれております。時につまらない作品もあってストレス倍増することもありますが(笑)。基本構成は変わらないものの、ところどころいじっているところもあり、そのうちサイトの方の環境に関する記述も変えなくてはと思っています。
 さて夏にかけてシアターまわりのみなおしをはじめていこうと思いますが、今日はその第1弾。迷光対策です。我が家はスクリーンは80インチ。壁面に目一杯というわけではなく、その周囲にはスペースが残っています。部屋の壁紙は白ですので、いくら遮光では恵まれているとはいえ、明るい場面では壁面の白が目立ってしまいます。
Th0901







一昨年に迷光対策と壁面部の吸音もかねて黒い布を垂らすようにして設置しました。これは効果が大きかったです。しかし注文した布地では足りなかったので工事中断(汗)。
Th0902Th0903







追加注文だけしていて眠っていたのをようやく縫製、スクリーン周囲に設置しました。Th0904
Th0905







びしっと映像がしまってみえます。特に暗部の多い場面では効果が大きかったです。ただ吸音を考えるとドレープ上に縫製したかったのですが、そこまでの根気はなく(汗)。でもまずは懸案事項ひとつクリアです。

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2009年6月13日 (土)

訃報:三沢光晴

 映画人ではありませんが、今日はどうしても書きたいと思います。
 プロレスラーの三沢光晴選手が試合中に亡くなりました。大きな衝撃を受けています。は小橋建太選手が大好きなので彼は別格として、過去のレスラーの死でもこういうことはなかったし、ジャイアント馬場が死んだときもそれほどの衝撃はなく、アントニオ猪木が死んでもこんな感情になることはないでしょう。それは三沢光晴という人間が持つ魅力に何度も胸打たれることがあったからです。三沢選手の熱心なファンではなかったけれど、彼が命を削ってファンのためにリング内外で奮闘していたことは、プロレスというエンターテイメントから距離を感じるようになった私にも充分すぎるほど伝わってきました。ノアの試合は大好きでしたし、ノアという団体の魅力は三沢選手の力大きかったことは誰もが認めるところだったと思います。
 三沢光晴選手。私はあなたを決して忘れることはありません。私はあなたがリングにいた時代に生きることができた幸せをかみしめ、あなたの生き方を伝えられる人間になりたいと思います。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

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2009年6月12日 (金)

『5フィンガーズ』

5fing ☆☆ いろいろな意味でライアン・フィリップだけが可哀想。
 スターチャンネルの予告でみたらおもしろそうだったのでみたのですが、なんかすっきりしないサスペンスでした。
 リース・ウィザースプーンの元夫という説明がくっつくのが可哀想なほどに才能豊かなライアン・フィリップ。ここでも彼の演技が物語の先をしりたい観客の興味をぐっとひきつけます。しかしかつてのマキノ雅弘の名言を持ち出すまでもなく、シナリオのつまらなさは補いきれません。もはやかつての鋭さの片鱗すらないローレンス・フィッシュバーンに象徴されるように、ダラダラと物語は続き、ラストにいたっては「なんじゃそりゃあ!」という着地点。これではフィリップの熱演も浮かばれません。

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2009年6月11日 (木)

『ブラック・スネーク・モーン』

Bsnake ☆1/2 人ごとになってはいけない。
 『ハッスル&フロウ』のクレイグ・ブリュワーの新作ということで期待していたのですが、土着性が色濃く出ている作品世界で、私の中で租借しきれなかったように思いました。ただ原因はそこだけにあるようにも思えません。考えてみるに男と女の物語に普遍性を獲得できなかったことも大きかったと思います。
 前作『ハッスル&フロウ』がダメ人間を描きつつも誇りたく生きるとは何かを鮮やかに描き出したのに対し、本作は登場人物それぞれが抱えるブラック・スネーク・モーンのようなトラウマ、しがらみがもうひとつ浮かび上がらず、人ごとのようになっています。人は他人の弱さにつけこむことも救いの手をさしのべることもできる中で、結局自分の中の弱さを認められないという現実を描こうとしたことはわかるのですが、メンフィスという土地柄とブルースが持つ音楽性という強力な援軍がありつつも、それがいかされなかったのはキャストに問題があったのではないでしょうか。クリスティーナ・リッチは健闘しているのですが痛々しさだけが先に立ち、その中に見え隠れすべき神々しさがなく、ジャスティン・ティンバーレイクは最悪のひとこと。サミュエル・ジャクソンにいたっては、もはやダメ人間を演じることに無理があるのかもしれません。このトライアングルが強固になっていれば見応えのある作品になったかもしれません。

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2009年6月10日 (水)

松嶋×町山 未公開映画を観るTV

 最近楽しみにしているのが町山智浩さん出演の「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」です。日曜23時よりの放送なのですがやはり抜群におもしろいです。町山さんがセレクトした日本未公開(しかもDVDスルーさえない)のドキュメンタリー映画を字幕付きでオンエアしているもので、いや、おもしろいという言葉でくくってしまうと誤解があると思うのですが、少なくともドキュメンタリーという世界にはおもしろいものがまだまだたくさんあることに驚きがあります。特にすごかったのが"Jesus Camp"。いやー怖かった。町山さんのコラムで紹介されていて興味は持っていたのですが、それでもこういう世界を映像でみせられると人間の怖ろしさを垣間見た気がして背筋がぞっとしました。6月末にはFOXニュースを暴く"Outfoxed"もオンエア予定だとか。これもすごく楽しみです。前後編で放送するスタイルは考えてほしいのですが、こういう内容のものがオンエアされるだけでもありがたいし、あっという間に打ち切りにだけはならないでと切に願うだけです。ぜひみなさんもごらんあれ。

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2009年6月 9日 (火)

DVD『レミーのおいしいレストラン』

Photo  →review 映発売直後に購入していたため、その時にはブルーレイレコーダーどころか、PS3も所有しておらず、DVD版で購入。ふかーく後悔。もし私に似ている状況の方には心からの忠告。今はなくてもブルーレイ版を購入した方がよいでしょう。そしてちょっとムリしてでもはやめにプレーヤーを買いましょう。HD映像にはそれだけの魅力があると思います。

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2009年6月 8日 (月)

『最高の人生の見つけ方』

Bucketlist ☆☆☆ 当代きっての名優2人を味わおう。
 私とはあまり相性がよくないロブ・ライナー監督作と言うことで、やや斜に構えたところがあったのですが、どうしてどうして。さすがモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソン、きっちりとみせてくれるドラマとなりました。
 観光地めぐりのようなシークエンスは退屈で、物語の展開も予想の範囲内におさまり、今ひとつ深みという点では物足りません。それでもこの作品がハリウッド的でありながらキラリと輝くのは主役2人にあります。2人ならではの役でありながら飽きさせない。それぞれの生き方が演技の中ににじみでてきていて、小手先に頼らないその大きな存在感は私たち観客を存分に楽しませてくれます。病室での何気ない会話、プライベートジェット内での宗教論、手術前の訪問で達成する「涙を流すほど笑い転げる」やりとりなどは、この2人だからこその輝きを持っています。ゆえに最後、葬儀で友に捧げるスピーチは胸をうちます。
 何年かに1本の傑作などではありませんが、ニコルソンとフリーマンという当代きっての名優の存在感を存分に味わえる佳作です。

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2009年6月 7日 (日)

『Shopgirl/恋の商品価値』

Shopgirl ☆1/2 心と体の結びつきの美しさがない。
 正直プロットだけを読むとただのエロ話。しかし作り手がプラトニックなものにこだわり、エロ話にはしないようにしたがったせいか、逆に登場人物の心情がみえてきませんでした。劇中にあるように「誰かにそばにいてほしい」と願った2人が出会う物語にもかかわらず、その絆の美しさが出てこないのは結局心と体の両面の結びつきにあり、この2つを切り離すことは不可能だと思います。そしてその瞬間が愛に変わったのかもしれませんし、それが過去に昇華するからこそ、美しさと悲しさがあるのだと思います。主役2人はまったくダメ。行動にまったく共感することができず、かわいらしさも寂しさも切なさもありません。
 底の浅いラブストーリーもどきです。

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2009年6月 6日 (土)

BD『フェイク』

Bddonni  ジョニー・デップ主演の実録ドラマ。SPEのブルーレイ廉売セールにのっかって『ガタカ』と一緒に購入したもの。エクステンデッド版で20分ほど長くなっているようなのだが、正直あまりどこが増えているのかよくわからなかった。気がついたところでいうとドニーが車を洗うシーン、レフティのライオンにまつわるところなどか。ただ全体的に間延びした感じがしたのも事実で、これならば劇場版の方が完成度が高いと思う。映像はもともとがざらついたタッチなので、いかにもHDという映像を期待するとがっかりするかも。特典はこんなものかという感じ。

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2009年6月 5日 (金)

『レミーのおいしいレストラン』

Lata ☆☆☆ 人間をきちんと描いたアニメの小品。
 そういや書くのをすっかり忘れていました。
 かつてCGには苦手な分野がありました。それは一本一本のふわふわした毛で覆われた動物だったり、水の動きであったり。中でも最も苦手だったのが人間。実際あのピクサーですら一筋縄ではいかなかったのです。少なくとも『トイ・ストーリー』のシドはやはりマネキンぽさが抜けず、『Mr.インクレディブル』はあくまでもコミックベースだから違和感がなかったのです。ところがこの作品で人間を描くという壁をすんなりと越えてしまいました。この作品はその記念すべき1本として記憶される作品です。
 話の内容はわりと突っ込みどころはあります。そもそもネズミと料理という組み合わせに驚かれるかもしれません。さらにネズミや主人公周辺のキャラ造形はいかにもピクサーな感じで、物語も容易に想像がついてしまうのは今後の不安のタネです。それでもこの作品に魅力があるのは料理のあたたかさが伝わる豊かな表現力と、アニメーションならではのスラップスティックな躍動感にみちているからです。何より人間のキャラクターを巧みにデフォルメしたことで愛らしさとリアリティの両方を獲得したことには感嘆するしかありません。そこはブラッド・バード。前作『Mr.インクレディブル』よりもこちらのほうが本領発揮といったところです。
 子どもだけに独占させるにはもったいない。むしろ大人の方がきちんと味わえる佳作です。

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2009年6月 4日 (木)

訃報:デビッド・キャラダイン

 俳優のデビッド・キャラダイン氏が6/4、タイ・バンコクのホテルにて死亡しているのが発見されました。享年72歳。発見された状況に不審な点も多く自殺・他殺・事故死などさまざまな可能性が取りざたされています。
 1936年カリフォルニア州ハリウッドに生まれ。父はジョン・フォード作品でもおなじみのジョン・キャラダイン。同じく俳優のキース・キャラダインおよびロバート・キャラダインとは異母弟になります。60年から2年間陸軍に従軍(この時にラリー・コーエンが同じ隊で知り合いになったそうです)。「アパッチ大襲撃」でスクリーン・デビュー。父と共演した「明日に処刑を…」で注目を受け、1972年スタートのTVシリーズ「燃えよ!カンフー」で人気を博しました。映画では他に『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』、義兄弟と共演した『ロング・ライダース』が知られています。5回の結婚歴があり、過去には里子に出されたり、感化院に入れられるなど私生活は波瀾万丈でした。遺作は今のところ『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』になる模様です。
 フィルモグラフィはB級アクション映画でいっぱいなのですが、その中でも武闘家を演じた『サイレント・フルート』の存在感、そしていつの間にかカルトムービーになった『デス・レース2000年』のかっこよさが印象的です。晩年に『キル・ビル』に出られたことは何よりでした。
 ご冥福をお祈りします。

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2009年6月 3日 (水)

「VARIETY JAPAN」休刊

私も重宝していたサイトとメールマガジンに突然こんな文章が。

 急なご報告となりますが、バラエティ・ジャパンは5月31日で更新を中止し、
6月30日をもちましてサイトを閉鎖することとなりました。
 これにともないメールマガジンの配信も、本日をもちまして終了となります。
 突然のご連絡となり、本当に申し訳ありません。
ご愛読いただきましたユーザーの皆様には、お詫びを申し上げるとともに、
心より御礼申し上げます。
 一方的な配信ではございましたが、バラエティ・ジャパンと同メールマガジン
は、ときおりいただく皆様よりのお言葉によって成長させていただいた媒体で
した。
 再びお会いすることがかなうのなら、その時はさらにお役にたつ媒体となって
おるよう、一同精進してまいりたいと思います。ありがとうございました。

                             バラエティ・ジャパン一同

作品やプロモーションネタだけでなく業界ネタもあり、あれ、これ提灯?という記事も露骨ではなかったので私にとってはありがたいサイトでした。日本ではこういう系統のメディアは成立しないのでしょうか。

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2009年6月 2日 (火)

名探偵コナンというブランド力

 昨日に続き興行ネタ。もうひとつ話題になっていたのが『名探偵コナン』シリーズの最新作がシリーズ興収最高記録を更新したこと。

1:時計じかけの摩天楼(1997年4月19日)11億円
2:14番目の標的(1998年4月18日)18億5000万円
3:世紀末の魔術師(1999年4月17日)26億円
4:瞳の中の暗殺者(2000年4月22日)25億円
5:天国へのカウントダウン(2001年4月21日)29億円
6:ベイカー街の亡霊(2002年4月(20日)33億8000万円
7:迷宮の十字路(2003年4月(19日)32億円
8:銀翼の奇術師(2004年4月17日)28億5000万円
9:水平線上の陰謀(2005年4月9日)21億5000万円
10:探偵たちの鎮魂歌(2006年4月15日)30億円
11:紺碧の棺(2007年4月21日)25億3000万円
12:戦慄の楽譜(2008年4月19日)24億2000万円
13:漆黒の追跡者(2009年4月18日) 35億円前後(推定)

多分当たりはずれは時期的なものやライバル関係の弱体化ということもあるのでしょうが、実はコナンを子ども、学生自体にみていた人が成人しはじめたこと、さらに親になりはじめてきたことも大きいのではないかと思います。年数的にこれだけ持てばもはやブランドです(そういう私は劇場版はおろか、テレビ、コミック、いずれも未体験)。アベレージで20億円台をキープするのは恐れ入ります。ただ上がつまると新しい可能性を持った作品が出てくるチャンスがなくなるということ。東宝で年間4番組(ドラえもん、しんちゃん、コナン、ポケモン)はアニメですもんね。

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2009年6月 1日 (月)

すさまじい『ROOKIES~卒業~』の勢い

 アメリカもいよいよサマーシーズンに突入。気になる作品の興行分析は置いておいて、日本では東宝の『ROOKIES~卒業~』が、すさまじいスタートダッシュを決めたことが話題になっています。30・31日2日間の成績はなんと動員98万7387人、興行収入12億2527万8650円。昨年の大穴ヒットとなった『花より男子 ファイナル』と比較しても121・7%。最終成績から想定してもひょっとすると90億円越えなどという話も出ています。これがどのぐらいすごいかというと今年洋画で最高の成績をあげているのが『レッドクリフPART2』で約9億。でもこのクラスで大体公開規模が600スクリーン前後です。ところがこの作品は約400スクリーンで上回る成績をはじき出したという勢い。私の知人もこれの前売りの売れ方は異常だったというほどすさまじかったらしく、まあお見事というしかありません。私はこのテレビシリーズはまったくみておらず興味もそそられないのですが、でも十代の若者が興味を持てる作品があるのはよいことです。さあそれをつなぐ夏作品があるかどうか。

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