『ペネロピ』
☆☆☆ さじ加減が絶妙。
またまたシガーロスが使われている予告編にひかれてみてしまいました。ここしばらくだけでも『アフターウェディング』『こわれゆく世界の中で』とあるのですが、この作品もまたぴったりはまってました。シラノ・ド・ベルジュラックから続く恋愛を左右する外見と中身という物語上の恋愛における障害を、すっかり垢抜けた印象のクリスティーナ・リッチの個性をうまくいかして扱っていました。まあ、話としてはもうひとつ深みはないのですが、かといって『魔法にかけられて』よりはセンスの良さを感じます。ラブコメディでありながらまったく毒がないわけでもなく、かといってイヤミになるほどの過剰さもなく、さじ加減としては絶妙でしょう。両親を演じるリチャード・グラント、キャサリン・オハラの存在もよく、相手役のジェームズ・マカヴォイも好感が持てます。
デートムービーとしてもミニシアター系が好きな人にもおすすめです。
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