『華麗なるギャッツビー』
☆1/2 原作以上に退屈。
フィッツジェラルドの小説は大学生の頃に読みましたが、全然おもしろく感じませんでした。文章の美しさも魅力なのでしょうから、そういう点では翻訳ではよくわからないところもあるのでしょう。しかしプロットとしてはもはや何度も使いまわされている上昇志向ネタで、それをジャック・クレイトンが妙なバランスで演出したせいか、この映画化作品は原作以上に退屈しました。上流社会を描く時には、やはりひと皮むけるとそこは、を描ける繊細さが必要なのでしょう。ロバート・レッドフォードはすこぶる魅力的なのですが、彼の人生を変えるミア・ファーローは女性としての魅力に欠ける上に、狡猾さや残酷さにかけています。まわりの役者陣もどこか的外れなアンサンブルです。
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