訃報:モーリス・ジャール
数々の映画音楽を担当した作曲家モーリス・ジャール氏が3/30、米カリフォルニア州の自宅で亡くなりました。享年84歳。
1924年、フランス・リヨンで生まれ、パリのコンサルヴァトワールで学んだ後、『ユトリロの世界』で映画音楽を担当するようになります。『アラビアのロレンス』(1962)で初のオスカーを獲得。以後もデビッド・リーン監督とのコンビで『ドクトル・ジバゴ』(1965)、『インドへの道』(1984)で3度アカデミー賞作曲賞に輝いています。他にも『刑事ジョン・ブック 目撃者』や『ゴースト ニューヨークの幻』など計9回のノミネーション。また『首都消失』『クライシス2050』『落陽』といった日本映画にも参加しています。
個人的には器用貧乏というイメージが強く、素晴らしい曲もありながら、サントラとしては「?」がつくことも多かった人でした。作品数は多いものの打率がよいとはいえない木がします。でも忘れられない素晴らしいスコアもたくさん残しています。上記の他にも『将軍』『ファイヤーフォックス』『ドリームスケープ』『敵、ある愛の物語』など印象的です。またピーター・ウィアー監督ともコンビ作がたくさんあり、何といっても『いまを生きる』が素晴らしかったです。
ご冥福をお祈りします。
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