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2009年4月13日 (月)

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

Sweeny ☆☆ 物語に業をまったく感じない。
 私とは相性の悪いティム・バートンは今回もやってしまいました。致命的なのはまず主役2人をはじめとして、キャストの歌にまったく魅力がないこと。歌で物語が進む以上は歌声にきちんと個性と力が欲しいところです。さらには物語に業をまったく感じないこと。こういう部分をバートンにもとめるのはやはり酷なのでしょう。ベンジャミン・バーカーとスウィーニー・トッド。この2人を行き来する葛藤、そしてミセスラベットとの絡みが話のキモなのですが、ここがきちんと描けてないので、最後のどんでん返しが効いてこないのです。プロダクションデザインは見事ですし、ユニークな映像設計をみせてくれますが、視覚的な個性を追い求める限り、物語にブラックユーモアを忍び込ませることは永遠に無理でしょう。

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