訃報2つ。
映画監督のケン・アナキン氏が4/22にビバリーヒルズの自宅で亡くなりました。享年94歳。
1914年、イースト・ライディング・オブ・ヨークシャー州ビヴァリーに生まれ。公務員をやめて世界を転々とし、帰国して自動車のセールスマン、ジャーナリストとなります。やがてドキュメンタリー制作経験、キャロル・リードなどの助監督を経たあと、1947年の"Holiday Camp"で監督デビュー。代表作に『ロビン・フッド』(1952)、『剣と薔薇』(1953)、『南海漂流』(1960)、『史上最大の作戦』(1962)、『バルジ大作戦』(1965)、『素晴らしきヒコーキ野郎』(1965)など。1988年の『長くつ下ピッピの冒険物語』が遺作となりました。有名な話ですが、ジョージ・ルーカスと交友があり、スター・ウォーズ・サーガに登場するアナキン・スカイウォーカーの名前は、ケン・アナキンにちなんでいます。
また撮影監督のジャック・カーディフ氏が4/22にイギリス・ケンブリッジシャーの自宅で亡くなりました。享年94歳。
サイレントの時代からのカメラマンで、テクニカラーで撮影した最初のカメラマンの1人です。代表作に『黒水仙』(1947)、『赤い靴』(1948)、『戦争と平和』(1956)『ファニー』(1961)。『黒水仙』でアカデミー賞撮影賞、2001年には名誉賞を受賞しています。また『息子と恋人』(1960)をはじめとして監督作もあります。
何といっても『赤い靴』!でしょうが、この人のフィルモグラフィは後半が凄いのです。前半は王道ですが、1970年代以降が『悪魔の植物人間』『ナイル殺人事件』『ピラミッド』『戦争の犬たち』『悪魔の棲む家PART3』『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』、そして『ランボー怒りの脱出』ですよ。うーん。
ご冥福をお祈りします。
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