『泥棒野郎』
☆☆☆ 愛らしい小品。
ウディ・アレンの長編監督デビューとなる本作。かつて演出家の故武市好古氏が絶賛していて、いつかチャンスがあったらみたいと思っていましたが、気取りがない愛らしい小品で楽しむことができました。作風としては『カメレオンマン』に似ていて、架空の人物をドキュメンタリースタイルで追いかけています。アレンにしては珍しくかなりベッタベタなギャグも入っているのですが、アレン自身が喜んでそれをやっている感じで、映画全体のトーンを軽やかにしています。後の彼の才気煥発ぶりを十二分に感じさせる作品です。
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