『不都合な真実』
☆☆ 金持ちの道楽。
アル・ゴアのスライドショーを映像化したこの作品。これをドキュメンタリーと呼ぶにはかなり抵抗があります。むしろスライドショーの舞台中継のような感覚です。エコロジーの部分では日本ほどとやかく言われていないアメリカでセンセーショナルにとりあげられるのは理解できます。アメリカでいろいろ言われないのはビジネスにならないからです。他方日本ではこのスライドショーをみて我が意を得たりとしたり顔をする人々がいますが、日本でいろいろ言われるのはビジネスになっているからであって、もしそんなに環境が心配ならばペットボトルを売らなきゃいいじゃん、世の中経済活動を制限すりゃいいじゃん、と思っている私のような人間には、ゴアの主張が所詮金持ちの道楽程度にしか聞こえてきません。映像的なおもしろさもなく、この作品が流行するご時世がすでにエコではない気がするのです。
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