『ディセント』
☆☆1/2 パワーはあるが演出力不足。
俊英ニール・マーシャルの手がけた意欲作ということで楽しみにしていたのですが、残念ながら怖さも緊迫感も今ひとつのできばえでした。
閉所の怖さという部分がうまく演出されていません。閉所の演出についてはキャメロンの『アビス』などの方が実感できました。洞窟ですから真っ暗なわけですが、だからといって何も写らない真っ暗闇がオンパレードで出てくると、何が起きているのかさっぱりわからないというフラストレーションの方がたまってくるのです。またこのあたりの演出力不足が地底人との血で血を洗う大バトルの迫力までそいでいます。ただ、今までの経験からこのタイプの作品を作れる人の中に「化ける」人がいます。パワーはありますし、キャラクターの描き分けには「!」っと思わせる部分があります。注目すべき才能ゆえに次回作も要注目です。
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