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2009年1月 4日 (日)

三鷹の森ジブリ美術館

Image0061  今日は家族で一緒に三鷹の森ジブリ美術館に出かけました。ロケーションとしては井の頭公園にあり、個人的には吉祥寺という感じがする位置です。実際には三鷹、吉祥寺、ともに駅からは同じぐらいでしょうか。で、くせ者なのがここはパッと行って入れる場所ではなく、ローソンで入場時間指定の予約チケットを入手しなくてはいけないところ。館内が狭いので仕方がないのかもしれませんが、やはり面倒です。せめて余裕があるときには入り口で当日売りをしてもらえるとありがたいです。
 で、まあすでに開館から7年近くたっていますので、いろいろとレポはあるでしょうから、ここはうちのサイトらしく映画ファン向けに。
 入場すると引換券と引き換えた入場券として、いずれかのジブリ作品の35mmフィルム3コマ分が付いてきます。我が家がもらったのは『ハウルの動く城』『千と千尋の神隠し』、もう1個はわかりませんでした。一応全作見ているんですがねぇ(笑)。なお館内は撮影禁止です。まあ仕方がないでしょう。
 まず「動きはじめの部屋」。ここではたくさんのゾートロープがみられましたが、アニメーションの原点ともいうべき装置なので、映画ファンは必見です。またここではALTECの真空管アンプが現役で頑張っていました。(機種はチェックしなかった!)
 そして短編上映館「土星座」。80人ほどが鑑賞できるミニシアターですが、館内から映写機がみられます。これは嬉しいです。上映されているのはジブリ制作 の短編で、今回は『コロの大さんぽ』。月ごとに上映作がかわるそうです。出来は正直なところ、ありゃりゃ。ピクサーの短編とこうも違うのはなぜでしょ う??
 注目は常設展示室。「映画の生まれる場所」はアニメーションができるまでをいくつかの部屋にわけて、実際に使用されたものを使いながらとてもわかりやすく展示してありました。以前川崎市民ミュージアムで開催された「アニメ黄金時代」という展示をみて感じたことに「セルアニメを作っていたころの機材はあと数年で確実になくなっていく中で、そういうものを芸術として残していく必要性があるのでは」という点があります。そういう意味でここの展示はとても貴重でした。絵コンテ、セル、アニメーションスタンドなどが見られたのは感激しました。おそらくこういう展示は世界でも例がないと思います。
 というわけで個人的にはなかなか見応えがあったところでした。あとはせっかくアニメーションの美術館なので、ワークショップ的なものがあるとよいなと思ったことと、展示スペースはもっともっとほしいところです。男鹿さんのを他のところで企画・展示させるなんてまずいでしょう! ジブリが好きな人はもちろん、アニメファン、映画ファンなら1度足を運ぶ価値があると思います。

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