『アンドロメダ・・・』
☆☆1/2 ロバート・ワイズの限界。
無料体験のおかげでHDで楽しめることができました。マイケル・クライトンの原作をロバート・ワイズが映画化したこの作品は、いかにもクライトンらしい科学的ディテールの積み重ねがハッタリとしてよく効いており、この当時にしては珍しかったハードタッチのSFでした。最近のこの手の作品が、たとえば『アウトブレイク』のように派手なアクションシーンもないと観客にアピールしないと思い込んで作り手がやっている状況を考えると、かえって新鮮な気がします。しかしいくら何でも2時間ちょっとで無事解決というのは、ここまで気合いが入っているのにできすぎじゃないの?と突っ込みたくなるのも事実ですし、絶望的なシチュエーションがもう少しあってもよい気はします。『ヒンデンブルグ』も同傾向の作品で、ロバート・ワイズの職人芸の限界なのかもしれません。
TVミニシリーズの方が似合っているかもなんて思っていたら、今度トニーとリドリーのスコット兄弟がプロデュースしたものがあるそうで。
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