邦題
邦題は大切です。私は原題で記憶していることが多いのですが、でも邦題は大事です。上手に邦題がついていると、それだけでうれしくなります。しかし最近では邦題を日本の配給会社が独自につけることは少なくなり、ほとんどが原題をカタカナに置き換えていることが多くなっています(この方針で最後まで頑張ったのは今はなき日本ヘラルド。『氷の微笑』とか本当にうまかった)。ところが一番やっかいなケースは、先に原作となる小説や舞台、ゲームなどが知名度を得ていて、あとから映画化される場合。しかもそれが別物になってしまったケースです。『小さき神のつくりし子ら』(舞台。原題直訳)が『愛は静けさの中に』へ。『恐怖の総和』(小説。原題直訳)が『トータル・フィアーズ』へ。『荒野へ』(ルポ。原題直訳)が『イントゥ・ザ・ワイルド』へ。ほとんどがなんだかなあな感じにダウンしていると思います。カタカナの方がカッコイイのでしょうか。
さあさあそこに仲間入りです。『めぐりあう時間たち』のスティーブン・ダルトリーが6年ぶりにメガフォンをとった新作"The Reader"。『朗読者』の映画化なのですが、邦題が『愛を読むひと』になりました。私は『朗読者』でいいと思うんですがねぇ。
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