『インベージョン』
☆☆ 無用のシルバー印。
周囲は賛否両論、ジョエル・シルバーがオリバー・ヒルシュビーゲルのものに納得せず、ジェームズ・マクティーグの撮りなおしを指示したなんていう制作上のトラブル、さらにオリジナルはおろか、フィリップ・カウフマンの方もみていない私(一応アベル・フェラーラのもいれなきゃダメかな)。こういう状況では絶対におもしろくない!となるのはウスウス感じていまいしたが、結局みてしまいました。
完成度としてはこんなものでしょう。メタメタにだめかといわれるとそうではないのですが、これはポップコーンムービーにしてはだめな素材だと思います。つまり話のキモはもっと心理的なサスペンスにあると思うのです。前半部には秀逸なところもあるのですが(ベロニカ・カートライトにびっくり)、後半のいかにもなジョエル・シルバー印(別にカーチェイスも爆発もお涙もなくていいじゃん)の部分はなんだかなあと思いました。ニコール・キッドマンはポトックス整形の影響か、表情に魅力がなくなりました(『ムーラン・ルージュ!』の輝きはいずこへ)。助演陣にもこれといった輝きがありません。
期待しないでみたらそれほどひどくはなかったというレベルです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント