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2008年12月31日 (水)

知らなかったとはいえ・・・

 今年はなんだか身の回りでもいろいろありました。身内でも体調を崩したり、職場関係の知人の訃報に接したり。で、今月一番びっくりしたこと。遅い!なんて怒らないでください。AV評論家の朝沼予史宏氏が亡くなられていたことを初めて知りました。しかももう6年近く前に・・・。HiViが「映画は音だ!」なんて特集を組んでドルビーサラウンドに関して書き始めていたことですから、もう20年近く前ですね。その頃からHiViを読むようになり、氏の記事に接するようになって、私にとってはいつか使いたいJBL!と共に憧れていた評論家の方でした。自分が結婚してからHiViはすっかり「目の毒」(だって読んでいると欲しくなるんです・・・)になって、購読を控えていたせいか、こんなことも知らずに来てしまいました。ご冥福をお祈りします。
 今年もたくさんの方が鬼籍に入られました。だからこそ今を大切にしなきゃいけないんだと実感することが多いのです。みなさまよいお年を。

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2008年12月30日 (火)

隔週刊 東映時代劇 傑作DVDコレクション

 ディアゴスティーニがやりました。今度は東映の時代劇だそうです。
隔週刊 東映時代劇 傑作DVDコレクション
いつもならばそれほど驚くことではないのですが、今回びっくりしたのはなんと初DVD化される作品が結構あること。調べてみたら(うわあ、俺もひまだあ)50本中27本が初DVD化なのです。作品的には玉石混淆ではありますが、でも玉もたくさんあります。個人的には工藤栄一の『大殺陣』や加藤泰の『怪談 お岩の亡霊』なんかはうれしいです。かつてVHSソフトにはなっていても、このご時世、テープメディアにしかなっていなかったものを探すのはそれなりに大変です。それがいきなり\1890で低価格で登場ですから今回のこの企画はとてもありがたい! 東映にしてもメリットはあるのではないでしょうか。気になるのはDVDの仕様。まあ映像特典は何もつかないのかなあというのは仕方がないとして(そもそも東映でこの手の旧作にまともな映像特典が入った試しがないからハナからあきらめてる)、片面一層だとするとどうかなあというのがあります。頼むからレターボックス収録だけはやめてほしいところです。
 でもまずは拍手をおくりたい好企画。うまくいけば他社ものっかってじゃんじゃん出してください。
以下は今回刊行予定の作品リストです(製作年代順)。

血槍富士
水戸黄門[初DVD化]
大菩薩峠 第一部
鳳城の花嫁[初DVD化]
大菩薩峠 第二部
一心太助 天下の一大事[初DVD化]
大江戸七人衆[初DVD化]
丹下左膳 決定版[初DVD化]
任侠東海道[初DVD化]
旗本退屈男[初DVD化]
ひばり捕物帖 かんざし小判
花笠若衆
大菩薩峠 完結篇
血斗水滸伝 怒涛の対決[初DVD化]
独眼竜政宗[初DVD化]
雪之丞変化
浪花の恋の物語[初DVD化]
風雲児 織田信長[初DVD化]
風流使者 天下無双の剣[初DVD化]
新吾十番勝負 第一部・第二部 総集版[初DVD化]
御存じ いれずみ判官[初DVD化]
草間の半次郎 霧の中の渡鳥[初DVD化]
若さま侍捕物帖[初DVD化]
旗本退屈男 謎の暗殺隊[初DVD化]
壮烈新選組 幕末の動乱
赤い影法師[初DVD化]
反逆児
赤穂浪士
怪談 お岩の亡霊[初DVD化]
宮本武蔵
右門捕物帳 紅蜥蜴[初DVD化]
瞼の母
宮本武蔵 般若坂の決斗
十三人の刺客
武士道残酷物語
柳生武芸帳 片目の十兵衛[初DVD化]
関の彌太っぺ
忍者秘帖 梟の城
宮本武蔵 二刀流開眼
御金蔵破り[初DVD化]
仇討[初DVD化]
忍者狩り
大殺陣
宮本武蔵 一乗寺の決斗
股旅三人やくざ[初DVD化]
徳川家康[初DVD化]
宮本武蔵 巌流島の決斗
沓掛時次郎 遊侠一匹
十一人の侍[初DVD化]
銭形平次[初DVD化]

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2008年12月29日 (月)

第32回日本アカデミー賞優秀賞

 年数を重ねても去年みたいな結果でいつまでたってもファンと業界の信用を得られない日本アカデミー賞。でも今回は比較的まともかも。優秀賞リストはこちらへ。最優秀の発表は2/20。

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2008年12月28日 (日)

2008年全米映画批評家協会賞

 2008年全米映画批評家協会賞の結果。

作品賞:『バシールとワルツを』
主演男優賞:ショーン・ペン  『ミルク』
主演女優賞:サリー・ホーキンス"Happy-Go-Lucky"
助演男優賞:エディ・マーサン"Happy-Go-Lucky"
助演女優賞:ハンナ・シグラ『そして、私たちは愛に帰る』
監督賞:マイク・リー"Happy-Go-Lucky"
脚本賞:"Happy-Go-Lucky"
撮影賞:『スラムドッグ$ミリオネア』
ドキュメンタリー賞:"Man on Wire"
実験的作品賞:"Razzle Dazzle"

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2008年12月27日 (土)

邦題

 邦題は大切です。私は原題で記憶していることが多いのですが、でも邦題は大事です。上手に邦題がついていると、それだけでうれしくなります。しかし最近では邦題を日本の配給会社が独自につけることは少なくなり、ほとんどが原題をカタカナに置き換えていることが多くなっています(この方針で最後まで頑張ったのは今はなき日本ヘラルド。『氷の微笑』とか本当にうまかった)。ところが一番やっかいなケースは、先に原作となる小説や舞台、ゲームなどが知名度を得ていて、あとから映画化される場合。しかもそれが別物になってしまったケースです。『小さき神のつくりし子ら』(舞台。原題直訳)が『愛は静けさの中に』へ。『恐怖の総和』(小説。原題直訳)が『トータル・フィアーズ』へ。『荒野へ』(ルポ。原題直訳)が『イントゥ・ザ・ワイルド』へ。ほとんどがなんだかなあな感じにダウンしていると思います。カタカナの方がカッコイイのでしょうか。
 さあさあそこに仲間入りです。『めぐりあう時間たち』のスティーブン・ダルトリーが6年ぶりにメガフォンをとった新作"The Reader"。『朗読者』の映画化なのですが、邦題が『愛を読むひと』になりました。私は『朗読者』でいいと思うんですがねぇ。

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2008年12月26日 (金)

2008年シカゴ映画批評家協会賞

2008年シカゴ映画批評家協会賞の結果。なんとここも作品は『ウォーリー』ですよ。

作品賞:『ウォーリー』
監督賞:ダニー・ボイル『スラムドッグ$ミリオネア』
主演男優賞:ミッキー・ローク『ザ・レスラー』
主演女優賞:アン・ハサウェイ"Rachel Getting Married"
助演男優賞:ヒース・レジャー『ダークナイト』
助演女優賞:ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』
脚本賞:アンドリュー・スタントン&ジム・リアドン『ウォーリー』
脚色賞:サイモン・ビューフォイ『スラムドッグ$ミリオネア』
外国語映画賞:"Let the Right One In"
ドキュメンタリー賞:"Man On Wire"
長編アニメ賞:『ウォーリー』
撮影賞:ウォーリー・フィスター『ダークナイト』
音楽賞:トーマス・ニューマン『ウォーリー』
新人俳優賞:デヴ・パテル  『スラムドッグ$ミリオネア』
新人監督賞:トーマス・アルフレッドソン "Let the Right One In"

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2008年12月25日 (木)

DMR-BW830インプレッション

 というわけでさっそく使っています。いやあ、楽しいことをしているときはあっという間に時間が過ぎますねぇ!(汗) まずはファーストインプレッション。

<機能面で>
・画質音質はかなり優秀。アップコンバータもいい感じ。
正直まったくノーチェックで購入したのだが、これがびっくり。いやはや軽くPS3を凌駕していますし、ハイビジョンソースの再現もシャープのDV-AR12の比じゃありません。暗部の表現力が違うのです。ただ単にメーカーの画作りの個性の違いかもしれませんが、同じプロジェクター環境でも『パンズ・ラビリンス』とかで比べると一目瞭然です。まああれから2年近くたっているわけですが、この進歩も当然と言えば当然なのでしょうが、驚きました。
・動作音が静か。
これも感心。シャープも起動中の音はかなり静かでしたが、さらにそれを上回る静かさです。
・500GBは素晴らしい。
やっぱりHDDの容量が多いにこしたことはないですね。
・iLinkが前面背面ともにある(1系統だけど)のはとても便利。
実はこれが譲れなかったところで730にしなかった理由なのです。おかげでRec-potのムーブもラクチンですし、さらにはCATVのSTBからの録画でも恩恵がありそうです。
・面構えが安っぽい。
実はパナソニックのAV機器を購入するのは初めて(ポータブルオーディオはある)。VHSでもHDDレコーダーでもパナソニックは使いませんでした。理由はどうも筐体や表示関係が安っぽく感じてしまうこと。原因はきっと「誰にでも使いやすいように」という親切心からくるデザインにあるのでしょう。日本語が多用されていたり、またLED表示なんかもシャープなんかが番組題などを表示できるのに比べると、まるで電卓みたいで好きになれません。
・リモコンが反応が遅く使いにくい。
これが一番の不満です。もう少しきびきび反応してくれるとありがたいですね。

でもおかげさまでヤフオクでそれなりの値段で引き取られましたので、実際の負担額はポイント分を引くとなんと2万円弱。よい買い物ができました。

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2008年12月24日 (水)

NHKBSの黒澤明『夢』

 NHKBSでの黒澤明作品連続オンエアもいよいよ終盤。その中で私が楽しみにしていたのは『デルス・ウザーラ』と『夢』でした。NHKはオンエア時に市販されているパッケージとは違う独自素材が作成されることが多いのです。これは特に洋画の字幕に関する問題があり、それが結果的に新しいマスター作りにつながっているわけですが、
 ではなぜこの2本か。まず『デルス・ウザーラ』はいつかきれいなカラーでみたい!というそれだけ。いつかきっとロシアのフィルムアーカイブからピカピカのマスターネガが発見とかになるといいなあというささやかな願いです。結局『デルス・ウザーラ』はパッケージと同じ感じでした。
 一方『夢』ですが、これはワーナーからでているDVDが噴飯ものの素材なので。現在DVDでリリースされているのは米国公開版でタイトルやクレジットがすべて英語表記。
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  しかし『夢』は期待通り日本の劇場公開版でやってくれました。これだけでも今回のオンエアは嬉しい出来事でした。Yume01Yume02Yume04

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2008年12月23日 (火)

『プライドと偏見』

Pridepre ☆☆1/2 作品自体に格がないことが魅力を損ねている。
 かつてコリン・ファース主演のBBC製作ドラマがオンエアされたときには、そのできばえの素晴らしさにファンが大騒ぎして、無事パッケージ化されましたが、その同じジェーン・オースティン原作の映画化です。で、こっちのできばえは可もなく不可もなくといったところでしょうか。
 クラシックな装いはその美術や衣装、そして抜群のロケーションでよい味となっています。いくつかの場面では野心的な移動撮影やワンカット撮影もあり、見応えがあります。しかし反面物語展開が単調であっさりしすぎたきらいがあります。特に姉妹の葛藤と家族の日常、そしてエリザベスとダーシーの物語はじっくりと描けたドラマだったと思うのですが、サブプロットの枝葉を切りすぎたのかもしれません。このあたりはもったいなかったと思います。演技陣はキーラ・ナイトレイはコスチューム・プレイが似合います。しかしそれだけでもあります。マシュー・マクファディンはおもしろい個性なのですが、もうひと声といった感じ。ドナルド・サザーランドとブレンダ・ブレシンは儲け役。ジュディ・デンチは何だかなあな役回り。
 昨今のラブロマンスに食傷気味な方には新鮮にみえると思いますが、作品自体に格がないことが魅力を損ねていると言えます。やはり中身が肝要です。 

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2008年12月22日 (月)

パナソニックDMR-BW830

Dmrbw830  3連休の初日。しかも相方と娘たちは実家に遊びに行っていて私はのんびりモード。久しぶりに新商品も見たいのでと思って足を運んだのは秋葉原。まさに飛んで火にいる夏の虫(爆)。ヨドバシカメラでうろうろしていたらやはり目に飛び込んできたのはブルーレイレコーダーです。すると驚いたのが昨年と比較しても値段も大幅にダウンして、さらには機能も筐体もぐんとよくなっていること。ここで私の思考は「プレーヤーよりもまずはレコーダーだろレコーダー」へ。さらに火に油を注いだのが気になっていたパナソニックのDMR-BW830の値段。\119800でさらにポイントが20%。これは事前にみていた価格.comの最安価格とほぼ同じ。さらにここで皮算用。この値段であればPS3と今使っているIOデータのRec-pot3台(何しろうちには4台もあった)をヤフオクで処分すれば、実際の負担額はかなり抑えられるかもしれない。で、店員さんに聞いてみたら今、在庫なし。他のヨドバシの店舗でもあるのは都内では新宿西口だけらしい。これで完全に購買意欲が燃え上がり、そのまま新宿へ直行。新宿で店員さんに聞いたら「うちからはこれ、声かけてないんです。何もしなくても売れていて、ラスト2台。事実テレビのフロアの方では品切れ扱いなんです。」 この一言で決断! というわけで最初はブルーレイプレーヤーで火がついたはずが、夜にはなぜかDMR-BW830というブルーレイレコーダーが我が家に到着しておりました(猛爆) でも考えてみれば昨年の今頃だったでしょうか、DMR-BW900の記事にすごく心を動かされていたので1年越しの悲願とも言えます。自分も年初の計画で書いてたし(でも一番非現実的な希望だった)。
 さあ使っていくぞー。

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2008年12月21日 (日)

物欲に火がついて!

かつて何度か私の物欲に火をつけたボンドさんこと酒井俊之さんのブログ。思えばシャープのHDDレコーダー。それからPS3。すべて導火線はボンドさんのブログでした。さてそんなボンドさんのブログ、今回も私の物欲に点火しちゃいました! きっかけは12/20の北米Panasonic製のDMP-BD55に関する記事。これ、一部では盛り上がっているハードでして、ブルーレイプレイヤーなのですが、ロスレスHDオーディオデコードを本体で行うので、7.1chのアナログアウトプットから我が家のアンプでもロスレス再生が可能になること。またAVCRECにも対応しているので、レコーダーがDVDに記録したHD映像も再生できること。さらには価格が4万円強で購入できるというのも魅力です。さあ、ここからの私の思考プロセスです。

・個人輸入でハードはちょっぴり不安
いくら業者とはいえやはり不安。ここまで高額なものは購入経験がない。
・送料を考えると(充分安いけれど)
amazonとかで頼むと結構する。もう少し安い買い方を探したいところだが(ボンドさんはお買い物USA.COMらしい)
・プレイヤーは今のPS3でも満足
不満もあるがまあ困っているわけではない。ただこいつのおかげで切り替え器が増えているのはめんどくさい。
・ロスレス出力は魅力だがそこだけとも言える
いや凄い魅力ではあるのだが、我が家は正直そこへの費用対効果という部分では微妙だ。

というわけで「よし、落ち着いて優先順位を考えるしかない!」となったわけですが、この後足を運んだ場所がまずかったのです(笑)。

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2008年12月20日 (土)

第66回ゴールデングローブ賞のノミネーション

第66回ゴールデングローブ賞のノミネーションが発表されました。最優秀賞が発表される授賞式は2009年1月11日の予定となっています。映画部門のノミネーションは以下の通り。(D=ドラマC/M=コメディ/ミュージカル)
【作品賞D】
『ベンジャミン・バトン数奇な人生』
『フロスト×ニクソン』
『朗読者』
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
『スラムドッグ・ミリオネア』

【作品賞C/M】
『バーン・アフター・リーディング』
"Happy-Go-Lucky"
"In Bruges"
『マンマ・ミーア!』
『ヴィッキー・クリスティーナ・バルセロナ』

【監督賞】
ダニー・ボイル『スラムドッグ・ミリオネア』
スティーヴン・ダルドリー『朗読者』
デヴィッド・フィンチャー『ベンジャミン・バトン数奇な人生』
ロン・ハワード『フロスト×ニクソン』
サム・メンデス『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

【脚本賞】
『スラムドッグ・ミリオネア』
『朗読者』
『フロスト×ニクソン』
『ベンジャミン・バトン数奇な人生』
"Doubt"

【主演男優賞D】
レオナルド・ディカプリオ『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
フランク・ランジェラ『フロスト×ニクソン』
ショーン・ペン『ミルク』
ブラッド・ピット『ベンジャミン・バトン数奇な人生』
ミッキー・ローク『ザ・レスラー』

【主演男優賞C/M】
ハビエル・バルデム『ヴィッキー・クリスティーナ・バルセロナ』
コリン・ファレル"In Bruges"
ジェームズ・フランコ『スモーキング・ハイ』
ブレンダン・グリーソン"In Bruges"
ダスティン・ホフマン"Last Chance Harvey"

【主演女優賞D】
アン・ハサウェイ『レイチェル・ゲッティング・マリッド』
アンジェリーナ・ジョリー『チェンジリング』
メリル・ストリープ"Doubt"
クリスティン・スコット・トーマス"I've Loved You So Long"
ケイト・ウィンスレット『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

【主演女優賞C/M】
レベッカ・ホール『ヴィッキー・クリスティーナ・バルセロナ』
サリー・ホーキンス"Happy-Go-Lucky"
フランシス・マクドーマンド『バーン・アフター・リーディング』
メリル・ストリープ『マンマ・ミーア!』
エマ・トンプソン"Last Chance Harvey"

【助演男優賞】
トム・クルーズ『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
ロバート・ダウニー・Jr『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
レイフ・ファインズ『ある公爵夫人の生涯』
フィリップ・シーモア・ホフマン"Doubt"
ヒース・レジャー『ダークナイト』

【助演女優賞】
エイミー・アダムス"Doubt"
ペネロペ・クルス『ヴィッキー・クリスティーナ・バルセロナ』
ヴィオラ・デイヴィス"Doubt"
マリサ・トメイ『ザ・レスラー』
ケイト・ウィンスレット『朗読者』

【アニメ作品賞】
"Bolt"
『カンフー・パンダ』
『ウォーリー』

【外国語映画賞】
"The Baader Meinhof Complex"
"Everlasting Moments"
"Gomorrah"
"I've Loved You So Long"
『バシールとワルツを』

【音楽賞】
『ベンジャミン・バトン数奇な人生』
『チェンジリング』
『ディファイアンス』
『スラムドッグ・ミリオネア』
『フロスト×ニクソン』

【歌曲賞】
“Down To Earth”『ウォーリー』
“Gran Torino”『グラン・トリノ』
“I Thought I Lost You”"Bolt"
“Once In A Lifetime”"Cadillac Records"
“The Wrestler”『ザ・レスラー』

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2008年12月19日 (金)

ピーター・トラヴァースのベストテン

ローリング・ストーン誌のピーター・トラヴァース氏のベストテン。
1.『ミルク』
2.『スラムドッグ・ミリオネア』
3.『ダークナイト』
4.『フロスト×ニクソン』
5.『ウォーリー』
6.『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
7."The Visitor"
8."Doubt"
9."Rachel Getting Married"
10."Man on Wire"

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2008年12月18日 (木)

2008年日本映画興収ランキング

2008年日本映画興収ランキング
1.『崖の上のポニョ』154億円(最終見込み)
2.『花より男子-ファイナル-』77.5億円
3.『容疑者Xの献身』50億円
4.『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束シェイミ』48億円
5.『相棒~劇場版~』44.4億円
6.『ザ・マジックアワー』39.2億円
7.『20世紀少年 第1章』39億円
8.『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』33.7億円
9.『マリと子犬の物語』31.8億円
10.『おくりびと』30億円

で、ですねえ。それほど邦画だけが潤っているあけではなく、実際今年は壮絶にずっこけた作品も多いのです。洋画の落ち込みがそれよりもすごいだけに目立つだけです。

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2008年12月17日 (水)

2008年外国映画興収ランキング

2008年外国映画興収ランキング
1.『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』57.1億円
2.『レッドクリフ PartI』50億円(最終見込み)
3.『アイ・アム・レジェンド』43億円
4.『ライラの冒険 黄金の羅針盤』35億円
5.『ハンコック』31億円
6.『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』30億円
7.『魔法にかけられて』29億円
8.『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』26億円
9.『ウォンテッド』25億円
10.『アース』24億円

こうやって数字と作品を並べるといかにまずかったかがわかります。いや、まじめにジリ貧ですよ、これは。私が映画ファンになってからここまで洋画が冬の時代というのは初めてです。私は昔ながらの配収で置き換えてしまうのですが、トップのインディがギリギリの30億ラインということですね。で、あとは10億円ラインをようやく越えた作品しか並んでいないという状況。うーん。

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2008年12月16日 (火)

デジタル上映館の未来(3)

 しかし光はあります。2008年の興行界で大きな話題となったのはギャガの『センター・オブ・ジ・アース』の稼働率の良さでした。DLPによる3D上映作であったこの作品、一般作品を尻目に高い稼働率をあげ、10/25公開にもかかわらず年をまたいで続映されています。これは番組代わりが激化し、1ヶ月もたない作品が増えているシネコンの中では異例中の異例とも言えます。DLPによる3Dはいくつかの作品(『チキン・リトル』『モンスター・ハウス』『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』)ですでに導入されていましたが、以前のアナグラフ式と比較しても光量や色彩の面で通常版とも遜色なく、家庭では楽しめないアトラクションとしてそれなりの評価を得てきたように思います。また2009年以降、3Dをウリにした作品が多数スタンバイ(『シュレック』『アイスエイジ』『トイ・ストーリー』の新作はいずれも3Dになる)しています。さらに劇場CMや予告をデジタル上映する映画館が増えたり(経費が大幅に安くあげられ、スポンサー集めに一役買っている)、ステージやスポーツなどのデジタルコンテンツが、最近高い稼働率をあげているサイトがいくつかあります。さらに109シネマズでは来夏をめざしてDLPによるアイマックスデジタルシアターの導入を目指しています。こういう部分がデジタル上映システムを後押しするような気がしてなりません。
 DLP上映はメリットも多く、フィルムと比較してもその表現力が大きく劣るということは少なくなってきました。(実際今回の『ウォーリー』で一番驚いたのが、本編ではなく実は上映前の「NO MORE 映画泥棒!」。あの頭部のカメラの表面のディティールまでわかったのは今回が初めてでした)。また製作側がデジタルゆえに上映もデジタルで、というのはもっともな理由です。昨年の『ブレードランナー ファイナル・カット』はそもそも上映用のプリントすら作られず、デジタルデータしか世の中に存在しないそうです。フィルムの素晴らしさももちろんですが、クリエイターがデジタルを標榜している作品をデジタルで楽しめないのは不幸です。だからこそDLP上映をもっともっと映画ファンは応援していかなくてはと思った次第です。

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2008年12月15日 (月)

デジタル上映館の未来(2)

 撮影時のセットアップの気軽さと、ポストプロダクションでのデジタルの親和性で、製作側は完全にデジタルに移行しており、特に邦画界はフィルム撮影との割合でいくと年々フィルムレスの撮影体制の方が増えてきています。また導入が進まなかった理由のいくつかはかなり解消されてきました。NTTとワーナーは継続してデジタル配信システムによる上映を実験的に継続したり、ソニーやドルビーはデジタルシネマのシステムをパッケージ化してセールスするようになしました。さらに興行側はデジタル上映システムをウリにするケースも増えており、中でもティジョイは全サイトにデジタルシステムを、WMCは3Dデジタルシステムを積極的に導入しています。ところが一向にデジタル上映の作品が増えないのはなぜでしょうか。するとまず配給側が消極的であるということになります。配給側にはデジタルのメリットはそれほど大きくないのです。もうひとつはシネコンでの興行側の問題。ひとつのシネコンでの全スクリーンがデジタル上映可能なサイトはまだ珍しく、客入りによってスクリーンを頻繁に入れ替えるシネコンではDLPでは対応できないケースが多いのです。
 2008年の上映作品で「あれ?」と思ったのが2作品。ひとつは『崖の上のポニョ』、もうひとつが『ウォーリー』。スタジオジブリ、そしてピクサーとも前作(『ハウルの動く城』『レミーのおいしいレストラン』までは新聞広告にDLP上映を表記として入れていました。ところが今回は表記していないのです。(そもそもWDIJは『Mr.インクレディブル』から日本語吹き替え版でしかDLPを作らなくなりました。)これはどう解釈すればよいか、一般作品ではDLPはそれほど大きなウリにならないのか、それともシネコンではDLP上映がいつも可能になるとは限らないからなのか、何とも言えないところです。結局私が確認した限りでは首都圏で『ウォーリー』のDLP上映を行っているのはシネマイクスピアリとティジョイ系3館(新宿バルト9、ティジョイ大泉、XYZシネマズ蘇我)のみです。(新宿ピカデリーが未確認なのですが)この状況は寂しい限りです。
 しかし・・・(本稿続く)

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2008年12月14日 (日)

デジタル上映館の未来(1)

 前日に『ウォーリー』はDLPでと書きましたが、今回は本当に往生しました。DLP上映館がきわめて少ないのです。これは本当に残念であると同時に今後のデジタル上映について大きな課題も露呈しています。
 ウォルトディズニーインターナショナルジャパン(旧ブエナビスタ、以下WDIJ)はデジタル上映に積極的でした。なにしろ汎用機ではない上映専用機でのデジタルシネマは同社の『トイ・ストーリー2』でしたし、以後WDIJは自社配給作品で積極的にデジタル上映を行ってきました。しかし残念ながらデジタル上映の導入は遅々として進みませんでした。とにかく初期費用が高い上に、上映側にはそれほど大きなメリットがなかったからです。
 導入が進まなかった理由として
・初期費用が高い
・データ配信のインフラが未整備
・データ管理が煩雑(当初はHDDでの提供だった)
・規格がまちまち
・映写機のメンテナンスが(フィルム機と比較すれば)難しい
・光量が不足気味
・配給側が消極的
 象徴的なケースがフォックスの『スター・ウォーズ』新3部作。『SWエピソード1』は上映に関する2つの新しい技術が導入されています。ひとつはドルビーサラウンドEX。もうひとつがこのテキサスインスツルメンツ社のDLPプロジェクタによる初めての商業上映でした。その公開時にフォックスがゴリ押ししたのはEXの導入。劇場がEXに対応していない場合は上映させないという対応をしたのは有名な話です。さて完全にフィルムレスで撮影されたエピソード2。しかしこちらはデジタル上映館のみというわけにはいきませんでした。その当時はシネコンの拡大期だったとはいえ、相変わらず導入にはハードルが高く、しかも『SWエピソード1』を上映するような大きなキャパシティを持つ映画館のスクリーンサイズでは、光量が不足気味で導入が見送られるケースがほとんどだったのです(事実日劇3館で最初に導入されたのは最も小さな日劇プラザ(現在日劇3))。結局この状況は『SWエピソード3』でも劇的な改善というわけにはいきませんでした。余談ですがルーカスが推奨するTHX認証による音響とDLPによるデジタル上映の組み合わせをみたして上映できたのは日本ではわずか2館(札幌シネマフロンティアシアター8とTOHOシネマズ二条スクリーン1)だけでした。(本稿続く)

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2008年12月13日 (土)

『ウォーリー』日本語吹替版

Walle ☆☆☆1/2 まるでチャップリンの作品群のよう。
 ピクサー待望の新作は、まるでチャップリンの作品群のように、チャーミングでいながら鋭い風刺をあわせもつ作品となっていました。
 何よりもビジュアルの勝利です。デザイン面ではウォーリーの姿。本来無機質であるはずのロボットが何と愛らしいことか。形状もそうですが、その行動がほほえましい。そのスラップスティックなドタバタぶりには大笑いさせられます。しかもそれがイヤミじゃないところがいいのです。指輪を見つけても中身よりケースを大事に持ち帰ろうとする。仕事を終えるとキャタピラをかける。庶民的であるがゆえに、そこにずっとひとりぼっちだったことに胸迫る寂しさを感じます。そしてゴミだらけの地球の姿。このあたりは凄いと唸るしかありません。もっとも驚いたのはその撮影技法。あまりにもライブアクション的で背景の質感とかがいわゆる他のフルCG作品とは違う。後で読んだ「映画秘宝」によると、ビジュアルコンサルタントとして、ロジャー・ディーキンスが招かれて、現実の機材による撮影を徹底的にシミュレーションしたとのこと。なるほどと納得しました。
 それでいて物語はけっして安易にエモーショナルな方向に行きません(本当に日本の売り方は何とかしてほしい。この作品のもたらす感動は、お涙頂戴とは次元が違う)という。地球を去ってからはこれがびっくりのデストピアSFの世界。故障ロボットたちの描写や、船内で過ごす人々の様子、極めつけの『ツァラトゥストラはかく語りき』の使い方まで、そのディテールの細かさはさすがのレベルで、子ども騙しにならない物語展開をしていきます。あのラスト、イブがウォーリーを修理する件は素晴らしかった。私たちが無機質なロボットの姿になぜ心を揺さぶられるかという芸術哲学的な問いかけとともに、この作品をそんじょそこらのアニメとは違う品格を持ったといってよいでしょう。
 ここ数作で殻を破ろうともがいていたピクサーが間違いなく新しい扉をあけたといえます。そのウォーリーの愛らしさとともにずっと忘れることのできない佳品です。
 なお余談ですが、可能であればDLP上映館でぜひ。やはりこの世界観にはDLPの質感が似合っています。
(新宿バルト9 シアター9にて)

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新宿バルト9(シアター9)

シアター9 席429 見*** 音*** 環***
バルト9で最大キャパを持つ。今回のDLP上映はドルビーのデジタルシネマシステムでのオペレーションだった(ティジョイはこのシステムを全サイトで導入している)。なのだがここも天井が低めでやや圧迫感があり、大スクリーンをみたという感じはしない。8と比較すると音は聞きやすいが、もうひとつ繊細さに欠けるのは共通。

 またここはとにかく物販のコーナーが狭く、今日も長時間待たされた。チケット購入時の長蛇の列は今日はなかったが、こういう基本的なサービスの部分は改善して欲しい。

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2008年12月12日 (金)

BD『ダークナイト』

Bddark  今年の全米興収ナンバーワン作品。→review 待ちに待ったブルーレイ。劇場公開の時にはたしかスクリーンサイズはすべてスコープサイズだったと思うが、ここではアイマックス上映の時と同じと思われる1.78:1と2.4:1の混在。しかしこれほどアイマックスの画が圧倒的だとは思わなかった。同じブルーレイの中でもその空撮といい、アクションシークエンスといい緻密な情報量に圧倒される。ますますアイマックスバージョンがみたくなった。最新作だけあって画質音質共に素晴らしく、特に音に関しては厚みのあるサウンドデザインを堪能できる。映像特典も見応えがあり、本編の素晴らしさと共にこちらも見入ってしまった。なおデジタルコピーサービスが受けられるとのことだが、まったく興味がないので試していない。というか需要はあるのだろうか?

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2008年12月11日 (木)

ロジャー・エバート氏の2008年ベスト・ムービー

 シカゴ・サンタイムズの映画評論家ロジャー・エバート氏の2008年のベスト・ムービーが発表。今年は順位はなく、なんと20作品が選ばれてます。(リストの並びは英語題のアルファベット順)そんなに豊作だったのか??
"Ballast"
『迷子の警察音楽隊』
『チェ28歳の革命』/『チェ39歳 別れの手紙』
"Chop Shop"
『ダークナイト』
"Doubt"
『落下の王国』
『フロスト/ニクソン』
"Frozen Rive"
『ハッピー・ゴー・ラッキー』
『アイアンマン』
『ミルク』
"Rachel Getting Married"
『朗読者』
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
"Shotgun Stories"
『スラムドッグ・ミリオネア』
『シネクドキ,ニューヨーク』
『W.』
『ウォーリー』

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2008年12月10日 (水)

2008ニューヨーク映画批評家協会賞

2008ニューヨーク映画批評家協会賞の結果。
作品賞:『ミルク』
監督賞:マイク・リー"Happy-Go-Lucky"
主演男優賞:ショーン・ペン『ミルク』
主演女優賞:サリー・ホーキンス"Happy-Go-Lucky"
助演男優賞:ジョシュ・ブローリン『ミルク』
助演女優賞:ペネロペ・クルス"Vicky Cristina Barcelona"
脚本賞:ジェニー・ルメット"Rachel Getting Married"
撮影賞:アンソニー・ダット・マントル『スラムドッグ・ミリオネア』
初監督賞:コートニー・ハント"Frozen River"
外国語作品賞:『4カ月、3週と2日』
アニメーション作品賞:『ウォーリー』
ドキュメンタリー作品賞:"Man on Wire"

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2008年12月 9日 (火)

2008ロサンゼルス映画批評家協会賞

2008ロサンゼルス映画批評家協会賞の結果。私の記憶が間違いなければアニメーションが作品賞をとったのは初めてのケースなはず!
作品賞:『ウォーリー』
監督賞:ダニー・ボイル『スラムドッグ・ミリオネア』
主演男優賞:ショーン・ペン『ミルク』
主演女優賞:サリー・ホーキンス"Happy-Go-Lucky"
助演男優賞:ヒース・レジャー『ダークナイト』
助演女優賞:ペネロペ・クルス"Vicky Cristina Barcelona"『エレジー』
脚本賞:マイク・リー"Happy-Go-Lucky"
外国語作品賞:『長江哀歌』
ドキュメンタリー作品賞:"Man on Wire"
アニメーション作品賞:『バシールとワルツを』
撮影賞:ユー・リクウァイ『長江哀歌』
美術賞:マーク・フリードバーグ『シネクドキ、ニューヨーク』
作曲賞:A・R・ラーマン『スラムドッグ・ミリオネア』

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2008年12月 8日 (月)

『ゴジラ×メカゴジラ』

Gvsmg ☆☆ ふーん。
 まさかゴジラ映画までがエヴァンゲリオンかという感じです。そのまんま「奇跡の価値は」な場面もあり、正直呆れました。ではつまらないかといえばそういうところがツボにもなっていたりして、「ふーん」という感じです。釈由美子がはまっていたという評判は聞いていましたが、これは文字通りはまっただけ。彼女の評価があがるとは思えません。まして監督の手塚昌明の評価もあげた人、その後の彼をみればいかにそれが間違いであったかもわかるでしょう。

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2008年12月 7日 (日)

『インベージョン』

Invasion ☆☆ 無用のシルバー印。
 周囲は賛否両論、ジョエル・シルバーがオリバー・ヒルシュビーゲルのものに納得せず、ジェームズ・マクティーグの撮りなおしを指示したなんていう制作上のトラブル、さらにオリジナルはおろか、フィリップ・カウフマンの方もみていない私(一応アベル・フェラーラのもいれなきゃダメかな)。こういう状況では絶対におもしろくない!となるのはウスウス感じていまいしたが、結局みてしまいました。
 完成度としてはこんなものでしょう。メタメタにだめかといわれるとそうではないのですが、これはポップコーンムービーにしてはだめな素材だと思います。つまり話のキモはもっと心理的なサスペンスにあると思うのです。前半部には秀逸なところもあるのですが(ベロニカ・カートライトにびっくり)、後半のいかにもなジョエル・シルバー印(別にカーチェイスも爆発もお涙もなくていいじゃん)の部分はなんだかなあと思いました。ニコール・キッドマンはポトックス整形の影響か、表情に魅力がなくなりました(『ムーラン・ルージュ!』の輝きはいずこへ)。助演陣にもこれといった輝きがありません。
 期待しないでみたらそれほどひどくはなかったというレベルです。

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2008年12月 6日 (土)

BD: The Deer Hunter (FR)

Bddeer 邦題『ディア・ハンター』
マイケル・チミノの力業がさえる作品。実は現在日本ではまともな形のソフトが手に入れられない。

一番最初にリリースされたのはパイオニアLDCから出たもの。2chステレオでレターボックス収録。ただしこれはきちんとNTSCマスターで作られた収録時間183分のもの。次に出たのがユニバーサルからリリースされた5.1ch&スクイーズ収録のリマスター盤。ただしこれがPALマスターからのもので175分のもの。そしてもっとも最近出たのがユニバーサルからの30周年記念エディションだが、これもまたPALマスター。話にならない状態なのだ。我が家にあるのは最初のLDC版と米国盤(バージョン的にはユニバーサルからのリマスター版に近いが、当然のごとくちゃんとした183分版。)

で、このディスクは実はフランス版のブルーレイ。しかもリージョンはA&B(ブルーレイの場合、日米はAで、欧州はB)でなんと日本語字幕が入っているとのこと。収録時間は183分。これはと思い購入。たしかに収録されていましたし、時間は183分だった・・・が。音のピッチが高い。なぜだかさっぱりわからん。考えられるのは183分収録されている(機器での表示も183分)ハズなのに実際は183分ではないということ。今度きっちりと比較してみたい。

とにかくユニバーサルと東北新社はこの手のPALマスターものが多い。またユニバーサルのローカライズは本当にいい加減で手抜きと言われても仕方がないレベルのものが少なからずある。ここが権利を持っているのが残念な作品も多い。

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2008年12月 5日 (金)

ダース・ベイダーにそんなことを!

まあ、キャラクタービジネスってやつは仕方がないと思いつ、寂しいものがあります。
「鬼武者2」の松田優作
「チューリッヒ」のアルプスの少女ハイジ
「ワンダコーヒー」の黒澤明
他にも人の夢をぶちこわした死屍累々たちが思い起こされます。

しかしこれがとどめでした。
まあ今年のファミマの一日店長も許せんものがありましたが、ダースベイダーがパチスロのキャラクターとは・・・。

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2008年12月 4日 (木)

ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(作品関係のみ)

いよいよ賞シーズンが本格化。まずはナショナル・ボード・オブ・レビュー賞。正直あまり興味はないので、とりあえず作品賞とベストテンだけ。なおこのブログでは公開および邦題決定済みは『』で邦題を、公開は決定だが邦題は未定は『』で原題をカタカナ表記、配給が未定のものは英語表記です。(というか普通そうですよね?)

・作品賞『スラムドッグ・ミリオネア(原題)』

<ベスト10作品>(順不同)
『バーン・アフター・リーディング(原題)』
『チェンジリング』
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
『ダークナイト』
"DEFIANCE"
『フロスト/ニクソン(原題)』
『グラン・トリノ』
『ミルク(原題)』
『ウォーリー』
"THE WRESTLER"

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2008年12月 3日 (水)

BD: Heathers

Bdheath 邦題『ヘザース』
 マイケル・レーマンが監督した青春映画の大傑作。私、これ映画館でみていることは、ちょっとした自慢のタネです。アンカーベイからもブルーレイが出てくるようになってうれしい限りだが、何より喜ばしいのはきちんと本編に英語字幕が収録された(今まではClosed captionのみだった)ことにつきる。本作は商品としては2バージョンあって、豪華版の方にはさらにいろいろおまけがつくのだが、ディスク自体は変わらないので、そっちに興味がなければこちらで充分。なお20周年同窓会エディションということで以前出ていたDVDよりもさらに映像特典が増えている。画質音質は水準クラス。

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2008年12月 2日 (火)

第36回アニー賞ノミネート

第36回アニー賞のノミネートが発表されました。注目はやはり『ウォーリー』と『カンフー・パンダ』の対決でしょう。
<作品賞>
"Bolt"
『カンフー・パンダ』
"$9.99"
『ウォーリー』
『バシールとワルツを』
個人的にはもう断然『ウォーリー』です。なお短編賞では『ウォーリー』で併映されている『マジシャン・プレスト』もノミネート。他にもウォレスとグルミットの新作もありました。授賞式は2009年1月20日、カリフォルニアで行われます。

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2008年12月 1日 (月)

『デジャヴ』

Dejavu ☆ バカらしい。
 うん、コメントしづらい作品です。でも一言でいえばおバカさんな作品。以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)とりあえずこの題名が観客をまずミスリードをしています。しかもブラッカイマー、トニー・スコット、そしてデンゼル・ワシントンで、まさかこんなとんでもSFになっているとは思いませんでした。いやそれ自体も罠なのでしょうか。話のオチの持って行き方はほとんどジョセフ・ルーベンの『フォーガットン』級の反則技で、あの「ひゅぽーん」ととんでいく衝撃が、デンゼルinタイムマシンの場面でくることでしょう。
 とにかく笑って許せないアホらしい作品でした。

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