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2008年10月 9日 (木)

祝!橋口弘次郎調教師の勝利

 たまには競馬の話。秋のG1がスタートしました。昨年から今年にかけて私はかなり予想の狙いがずれていて(特に春のG1シーズンはここ数年になく絶不調だった)、全然買っていませんでした。きっとそれはあのフジテレビの中継がひどいことになったのにも関係があると私は思っているのですが(ほしのあきはまだ許せるが、川合俊一が司会のくせに自分の馬券の当たり外れにしか興味がない状況には許せんものがあります)、でも一番の理由は好きな馬があまりいなくなったことにも関係があるかと。真面目に条件戦や特別戦をみなくなりましたし。
 そんな私でも今回のスプリンターズSは嬉しかったです。いや、騎手の上村くんもめでたいのですが、橋口弘次郎調教師の馬が勝ったことの方がめでたいです。そうですよ、上村くんはすっかり美談の主になりましたが、救いの手をさしのべたは橋口先生だということを忘れてはいけません。なにしろ上村くんは、あのサイレンススズカを降ろされた男です。神戸新聞杯でのゴール前油断して追うことをやめて2着に負けたことに橋田調教師(あの温厚な、ですよ)の怒りたるやすさまじく、この出来事でもわかるようにそもそも上村君自身がピクサーの『カーズ』のライトニング・マックイーンみたいな人生を歩んでたのですから。
 それにしても橋口先生は本当に男!です。ずっと暗いウワサをひきずっていた大崎騎手にレッツゴーターキンで秋の天皇賞を勝たせたり(でもツインクルブライドで桜花賞2着は痛恨でしょ)、ロゼカラーからをはじめとする通称「薔薇一族」をしっかり活躍させたり。橋口先生は正直でコメントにも馬の調子についての見解がちょっと出ちゃうんです。私はハーツクライが大好きでした。だからジャパンカップの直前に喉なりの兆候が悪化していることをコメントしたことには、ショックだったけれど嬉しかった。今回もカノヤザクラよりもスリープレスナイトの方が状態が上だと、吐露しちゃってましたね。G1で2着が多いのも、そんな正直な生き様が出ているような気がします。
 久しぶりに橋口厩舎の応援馬券から買い始めてみようかと思いました。

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