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2008年8月19日 (火)

宮崎駿(2)

<宮崎駿の恋愛観女性観>
 まあアニメーションゆえに描く世界がある程度限定されるのは仕方がないと思いますが、こうやって並べてみると正直どきっとしました。宮崎駿の女性観が浮かび上がってくるような気がします。

長編監督作リスト
※注記のないものは宮崎駿脚本のオリジナルストーリー

『ルパン三世カリオストロの城』
(脚本は共同、原作はあるが物語はほぼオリジナル)
ルパンらしからぬ身のひき方。クラリスの方が積極的。

『風の谷のナウシカ』
恋愛の要素皆無。

『天空の城ラピュタ』
きわめて健全な少年少女の交流。

『となりのトトロ』
姉妹には気配なし。

『魔女の宅急便』(原作あり)
主人公側からの気配なし。

『紅の豚』
かろうじてある。初めてキスシーンがある。しかしアプローチしてくるのはポルコではなくフィオの方で主人公より年下。

『もののけ姫』
恋愛感情とは言い切れない。アシタカを慕う村の娘が年下。

『千と千尋の神隠し』
健全な少年少女の交流ではあるが、千尋の行動はハクに対して積極的かつ献身的である。

『ハウルの動く城』(原作あり)
一応年上の女か?(笑) キスシーンがある。

『崖の上のポニョ』
5歳と幼児が将来を誓い合ってる。

 なんで『ハウルの動く城』がメタメタだったのかもよく理解できますし(もう少し言うならば当初の監督予定だった細田守の世界を、後の彼の監督作である『時をかける少女』などと照らし合わせて『ハウルの動く城』の当初のプランに想像力を働かせると興味深いです)、その世界観に宮崎駿の趣味的なものが如実に反映した『紅の豚』に初めてのキスシーンがあるというのも何だかなあと思います。

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