『夕陽のギャングたち』
☆☆☆ コバーンの笑顔!
私が敬愛するセルジオ・レオーネは生涯に7本の作品で監督としてクレジットされています。既存ソフト化されている物で未見は残り2本でした。ひとつが一応のデビュー作である『ロード島の要塞』、そしてもう1本がこの『夕陽のギャングたち』でした。
もうオープニングからぐっと引き込まれます。ゆったりとしたテンポでありながら絶妙な間合いでみせるうまさ。それがかもしだすユーモア。ああ、こういう描写をする人は最近めったにいないですもんね。ジョエル・シルバーとか、ジェリー・ブラッカイマーに爪のあかを煎じて飲ませたい! 正直話を端折りすぎているところはあるのと、ロッド・スタイガーはもう一声な感じではあったのですが、何しろジェームズ・コバーンです。ニカッと笑うところで男ならぐっとくるはずです。
すでに故人となっており新作がない状況ですと、まだ未見の作品をみるということは嬉しくもあり、残りの作品が少なくなると言う意味では寂しくもあります。この点はキューブリックも同じで、彼のフィルモグラフィで私の未見作品はあと『スパルタカス』のみ。レオーネもあと1本だけです。
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